監督の石平信司さん、寺島拓篤さん、前野智昭さんがアニメ「ログホラ」を語る！　『ログ・ホライズン』試写会イベントレポート

　2013年9月6日(金)、東京・渋谷のNHK放送センターにおいて、秋より放送が開始される新アニメ『ログ・ホライズン』の第1話試写イベントが開催された。

　『ログ・ホライズン』は、小説投稿サイト「小説家になろう」に連載中のライトノベルを原作としたアニメ作品だ。作中では、近未来のMMORPG「エルダー・テイル」の世界を舞台とした冒険が描かれる。原作は書籍も刊行されており、現在第6巻までが発売中となっている。

　今回の試写イベントには、監督を務める石平信司さん、キャストとして、主人公「シロエ」役の寺島拓篤さん、「直継」役の前野智昭さんに加え、原作者の橙乃ままれさんらも登場。第1話のストーリーや、その見所などを語ってくれた。

▲シロエ(CV:寺島拓篤)

　アクションシーンの派手さはもちろんの事、原作の読者であれば「なるほど、このシーンはこうやって映像化したのか」と思えるシーンもチラホラと登場していた。初見の視聴者はもちろん、すでに原作をチェックしている人にとっても、満足できる出来と言えるだろう。

　そうして第1話の上映が終了すると、スクリーン前に監督の石平さんと、キャストの寺島さん、前野さんが登場。上映した内容を踏まえての、トークステージが行われた。

　まずは石平さんによる第1話の解説だ。石平さんによると「第1話の中には様々な伏線が張られているので、ぜひじっくりとチェックしてみてください」とのこと。シナリオや作品の描き方に関しては、寺島さんも「現実として見なければならない部分と、ゲームとして見なければならない部分の仕分けが上手で、世界観の作り込みにすごく説得力があるように感じます」と語っていた。

　表情や行動の機微から読み取れる感情などに力を入れている作品なので、実際に視聴する際は、キャラクターが台詞として口にしている情報意外にも、注目しながらストーリーを追ってみよう。

　ストーリーの話題に続いては、本作と原作とのリンクについても触れられた。原作では、主人公の「シロエ」が心中で色々な事を考えている描写があるが、アニメではそれを表情や動きで表現している。アニメを観た後に原作を読むと、石平さんいわく「この時にシロエたちは、ハラの中で何を考えていたのか」が分かるようになっていると語っていた。原作と合わせた楽しみ方が用意されているのは、ファンにとっては嬉しい配慮だ。

　また、ステージには登場しなかったものの、関係者として同席していた、本作の原作者である橙乃ままれさん、楽曲製作を担当する高梨康治さん、エンディングアーティストのYun*chiさんらも、各々にコメントを残してくれた。

　その中で橙乃さんは「アニメ化が決定してから、ファンの方から“このキャラクターのこんなシーンが観たいです！”といった声をたくさん戴いています。作中に登場するアイテムやキーワードが第1話から散りばめられていて、アニメスタッフの皆さんからは強い愛情を感じました」とコメント。これで、原作者としての“お墨付き”を得た形だ。

　登壇者たちがひと通りのトークを終えると、今回の試写イベントは終了となった。現時点でアフレコも進行しており、製作は非常に快調な模様。現在公式サイトでは、本作のPVのほか、ストーリーやキャラクターについての情報なども掲載されている。放送後からは、NHKデータ放送との連携企画なども用意されているとの事なので、今後の情報にも期待したい。

【放送情報】
2013年10月5日(土)午後5時30分よりEテレにて放送開始

【STAFF】
原作：橙乃ままれ「ログ･ホライズン」（エンターブレイン刊）
キャラクター原案：ハラカズヒロ
監督：石平信司
シリーズ構成：根元歳三
アニメーション制作：サテライト
制作：NHKエンタープライズ
制作・著作：NHK

【CAST】
シロエ：寺島拓篤
直継：前野智昭
アカツキ：加藤英美里
にゃん太：中田譲治
トウヤ：山下大輝
ミノリ：田村奈央
五十鈴：松井恵理子
ルンデルハウス：柿原徹也

【ストーリー】
　ある日突然、老舗オンラインゲーム＜エルダー・テイル＞に、日本人ユーザー３万人が閉じ込められてしまった。ゲーム歴８年の大学院生・シロエも異世界に取り残されてしまう。モンスターとの戦闘、死ぬことのない境遇。
　何が起きたのかわからず不安に駆られたプレーヤーが街にあふれ、ヤマト地区最大の都市＜アキバ＞は秩序を失う。
　一匹狼を自負していたシロエは、旧友・直継、美少女アサシン・アカツキたちとギルド＜ログ・ホライズン＞を設立。他人と接することが苦手で内気な青年が、仲間とともに廃墟アキバから世界を変えようと立ち上がる。


>>『ログ・ホライズン』公式サイト