中村悠一さんや福山潤さんなど、新キャストも発表された『ハマトラ』プロジェクト始動記念特番詳細レポート

　2013年10月22日(火)、ニコニコ動画内の映像配信サービスであるニコニコ生放送にてテレビアニメ『ハマトラ』の「プロジェクト始動記念特番」が実施された。

　「ハマトラ」は、漫画・アニメでの展開が同時に実施される、オリジナル作品のメディアミックスプロジェクト。現代の横浜を舞台に、特殊能力「小さな奇跡(ミニマム)」を持つ人々による、探偵ストーリーが展開される。

　今回の放送には、メインキャストである「ナイス」役の逢坂良太さん、「ムラサキ」役の羽多野渉さん、「コネコ」役の安野希世乃さんの3名が登場。本作に関するトークステージを披露しつつ、最新プロモーション映像や、中村悠一さんや福山潤さんといった追加キャストの情報が発表された。本稿では、今回行われた生放送の様子と、発表情報をお届けしていく。

●『ハマトラ』は探偵モノ！　「小さな奇跡(ミニマム)」で謎を解決する

　プロモーションムービーとともにスタートした番組の中で、最初に登場したのは、今回のメインMCを務める安野希世乃さん。これが初司会になるとの事で、かなり緊張しているご様子。

　番組の簡単な趣旨説明を終えたのち、早速ゲストの逢坂良太さん、羽多野渉さんの2名が呼び込まれる。2人は、どうやら意図せずして同じ色(グリーン)の上着を着て来てしまったらしく、男同士でちょっと照れ合っていた。さらに安野さんが赤を基調にした服装だったため、会場はクリスマスのような風体に。3人の番組とは思えない、賑やかな雰囲気の空間を作っていた。

　ここからトークステージが開始されたが、どうやら出演者たちもまだキャラクターの設定を把握し切れてはいない様子で、大量の資料を広げながらのトークとなった。逢坂さんによると、アフレコは既に始まっているが、ストーリーが進行するごとに設定が明かされるので、細かいことはまだ知らされていないそうだ。設定やストーリーの“謎”を魅力とする、探偵モノならではの配慮だろう。

　導入部のトークに続いては、番組の主題である『ハマトラ』という作品の基本情報と、現在情報が公開されているキャラクターの紹介が行われた。冒頭で解説した通り『ハマトラ』に登場する主要なキャラクターの多くは、「小さな奇跡(ミニマム)」と呼ばれる特殊能力を持っている。特徴的なのは、いわゆる無制限に強力な特殊能力ではなく、その名の通り“限定的な力”であるということだ。

　例えば、逢坂さん演じる「ナイス」は、周囲5メートル以内を高速で移動できる“音速のミニマム”を持ち、羽多野さん演じる「ムラサキ」は、一時的に筋力を大幅に増強させられる“力のミニマム”を持っている。いずれも、何らかの制限を受けた上で使用可能な能力なのである。

　そして「ナイス」と「ムラサキ」、そして「コネコ」の3人は、ハマトラ(ハマのトラブルメーカー)探偵事務所のメンバーとして、作品内で巻き起こる事件を解決していく、というわけだ。ちなみに、この「ミニマム」という能力について羽多野さんは「車を一発で駐車できる能力がほしい」と語っていた。どうやら本人は駐車が苦手らしく、バックからすんなり駐車する姿に憧れを抱いているらしい。心に抱いた小さな夢を叶えてくれる……。それが「小さな奇跡」なのかもしれない(多分違う)。

●新キャストがついに発表！　神谷浩史さんのビデオメッセージではちょっとした裏話も？

　そんなこんなのトークが一区切りすると、次いで今回の番組のメイン企画でもある、キャスト発表が行われた。番組放送時点で発表されていたのは、番組出演キャストに加え、寡黙な大食い少女「はじめ」を演じる加藤英美里さんと、ハマトラと旧知の間柄にある警察官「アート」演じる神谷浩史さんの計5名。今回の番組では、それに続いて4人のキャストが発表された。

　先に発表されたのは、謎の天才少女「ハニー」を演じる喜多村英梨さんと、その相棒である牧師姿の大男「スリー」演じる村瀬克輝さんの2名。見た目にはちょっと共通点の見当たらない2人だが、どうやらコンビで活動をしているようだ。

　続けて情報が公開されたのは、異常なまでに几帳面で潔癖症な「レシオ」演じる中村悠一さんと、レシオと幼なじみの「バースデイ」演じる福山潤さんの2人だ。彼らもコンビのキャラクターで、共に便利屋を営んでいるらしい。単体としてではなく、主にチームとして登場するキャラクターが多いには、なにか意味があるのだろうか。より詳細なキャラクター設定などは、今後発表されるであろう情報に期待したい。

　キャラクターの発表だけではなく、今回はこの4名を演じるキャストによるビデオメッセージも公開された。その中で神谷浩史さんは、本作のオーディションの内容について触れた際に「2回のオーディションがある中で、設定資料が大幅に変わっていた」と、プロジェクト進行の裏側が垣間見えるようなコメントを残していた。

●“完全新規映像”のPVが公開！　『ハマトラ』の世界観を体感しよう

　その後には、キャラクター人気投票アンケートや、視聴者から募集した「小さな奇跡」の紹介などが行われ、Web上の動画ラジオのような、和気あいあいとした雰囲気を感じる事ができた。現状ではそういった展開は予定されていないが、今回のキャスト3名でのトークは1回の機会で終わらせてしまうのは惜しいところ。ぜひ「次の機会」に期待したい。

　放送時間も終了に近づいた頃、最後には今回の目玉である1分間の新作プロモーションビデオが公開された。こちらの映像は、作画から行った完全な新規映像であり、アニメでは使用しない映像らしい。スタッフ曰く「製作に数ヶ月をかけた」というこのPVは、公式サイトで公開されている。まだ観ていないという人は、ぜひチェックしてみてほしい。

　PVの上映をもって、今回の放送は終了となった。放送を観られなかった場合も、逢坂良太さん＆羽多野渉さんの“ハマトラコンビ”の出演が決定している「アニメイトガールズフェスティバル2013」や、アニメ『ノラガミ』とのコラボイベント「ノラハマFes」など、今後も様々なイベントで露出は用意されている。イベントに関する詳細情報は、公式サイトで随時公開されるので、見逃さないようにしておこう。

＜ハマトラ PROJECT＞

■テレビアニメ
【スタッフ】
原案：小玉有起・松舞 夏
原作： カフェノーウェア
総監督：岸 誠二
監督：木村 寛
プロジェクト構成：北島行徳
アニメシリーズ構成：待田堂子、熊谷 純
脚本：熊谷 純
キャラクター原案：小玉有起
キャラクターデザイン：和図 悠
カラーアートディレクション：ファンタジスタ歌磨呂
音楽：吉森 信
音楽制作：DIVE IIentertainment
アニメーション制作：NAZ

【キャスト】
ナイス：逢坂良太
ムラサキ：羽多野 渉
はじめ：加藤英美里
アート：神谷浩史
コネコ：安野希世乃
ハニー：喜多村英梨
レシオ：中村悠一
バースデイ：福山潤
スリー：村瀬克輝
ほか

【ストーリー】
　“ミニマム”――それは、「小さな奇跡」とも呼ばれるごく限られた人間にのみ先天的に発現する特殊能力。その能力を身に付けた者は“ミニマムホルダー”と呼ばれる……。

　2014年 横浜。ナイスとムラサキのコンビ探偵“ハマトラ”は、事務所としてテーブルを間借りしているカフェ・ノーウェアで仲間たちと一緒に今日も仕事の依頼を待っていた。

　そんな中、2人の元へと舞い込んだある依頼が、2人と旧知の間柄の警察官・アートが追いかける「連続殺人事件」と、奇妙な繋がりを見せる。その事件は、被害者が全員“能力者（ミニマムホルダー）”というものだった。ミニマムホルダーであるナイスとムラサキも、否応無しに事件の渦中へと巻き込まれて行く…。

　それぞれの思い・願いを叶えるため、「覚悟（エゴ）」を貫き奮闘する若者たちの物語を描く、一筋縄じゃいかないノンストップアクションが幕を開ける――。

■漫画
原作：北島行徳
漫画：小玉有起
出版：集英社　週刊ヤングジャンプ


>>「ハマトラ PROJECT」公式サイト
>>「ハマトラ」公式アカウント