渕上さんの夢は『クレヨンしんちゃん』と「空もの」に出演すること!?　かつてないほど“ゆるい”FCイベントレポート＆独占ロングインタビュー

　声優・渕上舞さんのファンクラブイベント「CHELSEA CAFE Vol.2 〜HBDSP〜」が、渕上舞さんの誕生日である5月28日に開催されました。イベントは昼と夜の2回行われ、大勢のファンが青山のイベントスペース「Future SEVEN」に集結しました。

　一般的な声優イベントはトークやミニライブ、ゲームコーナーなどが行われることが多い中、今回のイベントは様子が異なっていました。なんと、イベントのメインはファンと渕上さんの1対1の“お渡され会”。ファンは渕上さんの誕生日を祝うために一輪ずつの花を持ってステージ前に並び、花を手渡ししていきます。しかも、ひとりあたりの持ち時間は長め。参加できたファンにとっては、忘れられない時間になったはずです！

　また、渕上さんがファンとの会話を楽しでいる間、順番を待っている来場者はファン同士が楽しそうに会話をしていたのも印象的。ときにはステージに現れた渕上舞さんの後輩声優・河崎文亮さんが好物のコーラがぶ飲み芸を披露したり、これ以上ないほどアットホームな雰囲気に包まれた不思議なイベントとなっていました。

　ファン交流会の後は、トークコーナーを経てサプライズのミニライブへ。渕上さんが歌ったのは、ストーリーアルバム『〜TRΛNSMISSION〜』に収録されている曲「TRΛNSMISSION」と「HEART CONTACT」。渕上さんは「いままで歌う機会がなかったけど、今日はせっかくだから！」と初披露。渕上さんが演じるキャラクター「KΛNΛTΛ」の美しい歌声に合わせて、場内のファンは青いペンライトを振って盛り上がりました！

　そしてイベントの最後はファンとの記念撮影。渕上さんのイメージカラーであるブルーのバースデーケーキや「MAI」の形に整えられた花といっしょに、ファンクラブ公式ポーズ「チェルピース」でイベントを締めくくりとなりました。

■「ブロッコリーとサユに笑いが止まりませんでした！」（渕上舞）
　イベント後、アニメイトタイムズ取材班は楽屋にお邪魔し、イベント直後の渕上さんへ独占ロングインタビューを敢行！　かつてないほど“ゆるい”FCイベントの感想や今後のFC活動などを中心にアレコレお聞きしました。

──ファンクラブイベント「CHELSEA CAFE Vol.2 ～HBDSP～」の開催と、お誕生日おめでとうございます。本日ファンクラブイベントを行った感想をお聞かせください。
渕上舞さん（以下、渕上）：私のファンクラブは「CHELSEA FRIENDS」と言うのですが、“フレンズ”の名に恥じない空間ができあがってきているなぁと思います。

──渕上さんは『ガールズ＆パンツァー』や『アイドルマスターシンデレラガールズ』など、さまざまなイベントに出演していますが、やはりファンクラブイベントは独特でしょうか？
渕上：独特です！　参加してくださったみなさんが、思い思いに楽しんでいる空気感が嬉しいです。今日お話をさせていただいたファンの方で、何人かが「最近チェルフレ（CHELSEA FRIENDSの略称）に入会して、イベントに初めて参加しました」と言ってくださいました。ファンクラブに入ってくださっただけでも十分嬉しいのに、「この空間が楽しいです」なんて話してくれたんです！　イベントが開催できて、本当によかったなと思いました。

──イベントではお客さんと会話する時間がとても長く用意されていましたが、嬉しかったひとことはありますか？
渕上：「舞さんのマイペースな感じとか、ゆるいトークが楽しい」って言われました（笑）。

──渕上さんは、あえて「ゆるい空気」を作ろうと思っているのでしょうか？（笑）
渕上：思ってません（笑）。

──では「イベント中はビシッとしてください」と言われたら？
渕上：ビシッとしてくださいと言われたら……し、します（笑）。もういい大人なので！

一同：(笑)

──今回のイベントは、台本はあったのでしょうか？
渕上：いままでも台本はA4用紙一枚程度でしたが、今回ついになくなりました。それどころか、私は今日までなにをするのか知らなかったんです。それどころか、今朝の集合時間を知ったのも昨日です（笑）。

──え？　今日のイベントの主役なのに。
渕上：サプライズだからって、教えてくれないんです。ただこちらからのサプライズの歌う曲は1～2週間前に教えてもらえました。さすがにそれくらいは教えてもらわないと練習できないから！

──歌以外はなにも知らなかったのですね。
渕上：そうです。でも、今日のお客さんはみんな味方なので、なにも心配せずに安心して来ました。

──では、昨晩はぐっすり眠れましたか？
渕上：はい。緊張してなかったし不安もないので、よく眠ってすっきりしました。

■謎の“ブロッコリー集団”に渕上舞さんが爆笑！
──今日はたくさんのファンの方と会話を楽しまれましたが、おもしろかったことは？
渕上：ブロッコリーです（笑）。

──え？　ブロッコリーですか？
渕上：イベントの企画なのですが、ファンの方々がステージの前に並んでくださって、おひとりずつ私にお花を渡してくれたんです。青いバラ、赤いバラ、マーガレット、ひまわり。いろいろなお花をもらいました。

──そうですね。みなさんお花を持って並んでいました。
渕上：お花をもらってひとりずつお話をしていたら、ある人がブロッコリーみたいな緑の草を手に持ってるんです（笑）。

──渕上さんはどこかで「ブロッコリーが好き」と発言したことは？
渕上：言ってないです（笑）。その草を見たときに「なんだこれ？」と思いましたが、その方とは普通に楽しいお話をして終わりました。そして「はい、次の方」ってなったとき、また次の人もブロッコリーを持ってるんですよ（笑）。しかも並んでいる列をよく見たら、その次も、またその次も、ずらーっとブロッコリーを持ってるんです！

一同：(笑)

渕上：偶然なのか意図的なのかわかりませんが、私の前に“ブロッコリーの集団”が並んでるんです。それを見たら、もうねぇ、笑いが止まらなくなっちゃって（笑）。

──それはシュールな光景ですね（笑）。
渕上：そのブロッコリー集団に遭遇するちょっと前に、「マヨネーズがどうこう」って話が聞こえてきてたんです。私がファンの方とお話をしているのに、周りがすごく騒がしいんですよ〜（笑）。

──それは感じました。このイベントは渕上さんのイベントなのに、ステージの中央に立ってるのは渕上さんの後輩声優の河崎文亮さんでした。
渕上：そうなんです。私がステージ中央にいなくても、それぞれのグループがそれぞれの会話で盛り上がってるんです。河崎クンを中心に盛り上がってる集団もいれば、ファンの方同士で盛り上がってる集団もいました。私がひとりずつファンとしゃべってるのに「まったくも〜、うるさいなぁ」って（笑）。

──いったい誰が主役のイベントか、わかりませんね（笑）。
渕上：とにかく場内が騒がしくて、まるで学校の休み時間のようでした。みんな楽しそうだったからいいんですけどね。その騒がしい会話のなかで、「マヨネーズ」って単語が聞こえてきたんです。あのときは河崎クンの太っちょネタで「マヨネーズを飲む」とか言い出したんだろうって思っていました。でも、ブロッコリー集団が来たときにわかりました。「あっ、みんなコレのことを言ってたのか～」って（笑）。

──その騒がしい会場内での会話は、気が散ってしまいそうですね。
渕上：ちゃんと目の前の方とお話していたので、大丈夫でした。もうひとつおもしろかったのは、「サユってなんですか？」って聞かれたときです。

──「サユ」ですか？
渕上：今日のために作ったファンクラブTシャツに、小さく「SAYU」って書いてあるんです。たぶん文字を入れてくださったデザイナーさんは「Say U（You）」と「声優」をかけて「SAYU」にしてくれたんだと思います。それをあるファンの方が真剣な顔で、「ところでサユってなんですか？」って聞いてくるんです。それがもう、おかしくっておかしくって（笑）。

──ステージで盛り上がっていたのは、そのお話だったんですね。
渕上：お腹が痛くなるくらい笑っちゃって、会話になりませんでした（笑）。

▲こちらがウワサのTシャツに書かれた「SAYU」。確かにサユです。

　
■渕上舞ファンクラブならではの心あたたまるエピソード
──では、おもしろいエピソードではなく、ほっこりするお話はありましたか？
渕上：「いいな」って思ったのは、何人かの方が「女性にバラをプレゼントするのは初めてです」と言ってくださいました。

──それはステキですね！

渕上：「私でいいのだろうか」と思いつつも、そんなことを言われたら嬉しいですね。

──取材させていただいて感じたのですが、女性のファンが増えた印象はありませんか？
渕上：お手紙やTwitterでメッセージをくださる女性の方は増えました。もしかしたら『暗殺教室』で「潮田渚」役をやらせていただいたからかな？　『暗殺教室』は女性のファンも多い作品ですからね。

──女性のファンは男性のファンと違いますか？
渕上：お洋服のお話をしたり、ネイルのことについて話せるとか、そこは男性のファンの方とは違ったところはありますね。あ、そうだ！　もうひとつ温かいお話がありました。

──どのようなお話でしょうか？
渕上：男性のファンの方が、「彼女にプロポーズをしようと思うんだけど、どう伝えようか悩んでる」と言っていました。

──そのときの渕上先生のアドバイスは？
渕上：「まどろっこしいことはいらないから、ストレートに伝えろ！」と言いました（笑）。だっていろいろ言われても何が言いたいのかよくわからないじゃないですか？　だから言いたいコトをスパッと伝えろって。

──男らしいですね！
渕上：上手くいってるといいなぁ。「結果を報告してね」って伝えたので、お手紙なりTwitterなりで教えてくれと思います。結果報告をいまから楽しみにしています。

──過去に行われたファンクラブイベントですが、2014年1月31日に行われた「CHELSEA CAFE VOL.0」で、渕上さんが掛川花鳥園を散策した様子が紹介されていました。今後あのような企画を行う予定はありませんか？　ファンクラブイベントならではの、とてもおもしろい企画だと思ったのですが。

渕上：ありましたね！　私がず～っと鳥の話をしていたイベントです。「みんなが興味ないのかなぁ」と思ってたんですけど、もしみなさんが興味あるのでしたら、またやりたいです。鳥の動物園はそんなに多くありませんが、鳥と触れ合えるカフェのような施設は最近増えてきましたから。

▲渕上さんがず～っと鳥の話をしていた時の様子（「CHELSEA CAFE VOL.0」より）

──今後の「CELSEA CAFE」でやっていきたいことはありますか？
渕上：少しでも多く、みなさんとお会いできる機会を増やしたいと思っています。ですが規模はずっと今日くらいのままにしたいです。これくらいの距離感で、ゆるりゆるりとみなさんとお話できるように続けていきたいです。

■渕上舞さんの今後の夢は『クレヨンしんちゃん』への出演!!
──今日のイベントのトークで、『クレヨンしんちゃん』に出たいとおっしゃっていましたが、この夢は以前からでしょうか？
渕上：はい！　『クレヨンしんちゃん』は大好きで、ずーーっと出たいと思っています。

──せっかくなので伺いますが、どのような役で出演したいでしょうか？
渕上：私が勝手にひとりで悩んでいるんですけど、テレビアニメのレギュラーを獲得するのか、単発になっちゃうけど劇場版の“ちょっといい役”をやらせてもらうのか、すごく悩んでいます。まだ全然予定はないんですけど（笑）。

──頼まれていないのに悩むなんて、よほど出たいのですね。
渕上：そうです。完全に私の妄想です。「劇場版に出ちゃったらレギュラーに出られないなぁ」とか「レギュラーに出ちゃったら劇場版の新キャラをやらせていただけないなぁ」とか、勝手に真剣に悩んでます（笑）。

──声がかかってから悩んだほうがよさそうですね。
渕上：そうなんですよねぇ（笑）。いつか出させていただけるように、まずはいまのお仕事を続けていって、認めていただけるようにがんばりたいと思います。

──そしてもうひとつ、イベントのトークで「空ものの主人公もやってみたい」とお話したとき、客席から大きな歓声が上がりましたね。
渕上：陸の『ガールズ&パンツァー』、海の『蒼き鋼のアルペジオ』をやらせていただいたので、やはり次は「空もの」をやってみたいです。

──『ガルパン』と言えば、ちょうど昨日『ガールズ＆パンツァー劇場版』のBD/DVDが発売になりました。もしかして、渕上舞さんの誕生日に合わせてくれたのでしょうか？
渕上：いやいや、単なる偶然で、私の誕生日はなにも関係ないと思います（笑）。でも、テレビシリーズの『ガルパン』のBD/DVDも、本当は4月に発売される予定だったのに、ずれたから誕生日付近に発売されたことがあります。偶然って重なるものですね～。

──「渕上さんがイベントに出ると雨が降る」のは有名な話ですし、渕上さんの周りはスピリチュアルな現象が起こってますね。
渕上：私、呪われてるのでしょうか？（笑）

──今日は晴れていましたし、そんなことはないと思います。「CHELSEA CAFE」にまだ来たことのないファンに向けて、メッセージをお願いします。
渕上：渕上：気張らずにゆるりと楽しいイベントを続けていく予定なので、ぜひみなさんお誘い合わせの上、これからも遊びに来ていただきたいです。そして「チェル友」の輪を広げていきたいです。よろしくお願いします！