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シリーズ初の本格ファンタジー『イケメン革命』の誕生秘話とは!?

「イケメンシリーズ」初の本格ファンタジー『イケメン革命』誕生秘話を教えてもらった

 某月某日、仕事に追われるアニメイトタイムズ編集部に謎の招待状が。差出人不明の招待状に首を傾げつつ、恐る恐る約束の場所・アニメイト池袋本店に赴くと、多くの女性客がイケメンのイラストがあしらわれたお面を求め長い行列。行列に並ぶ人をかき分けていくと、『不思議の国のアリス』でおなじみ「マッドハッター」の出で立ちをした一人の男が現れたのです。

「君達をお茶会に招待したい」と怪しさ満点の微笑を浮かべる男に誘われて部屋の扉を開けると、都会のど真ん中にいるとは思えないファンタジックな空間が広がっていました。そして、驚くアニメイトタイムズ編集部を迎えたのは4人のイケメン達。

 実は彼ら、会員1500万人を突破した人気アプリゲーム「イケメンシリーズ」の開発に関わった株式会社サイバードの皆さんだったのです! お茶会に集ったのは、プロデューサーの朝木さん、ディレクターのKさん、シナリオライターのSさん、デザイナーのSさん、イケメン研究所所長改めプロモーション松野さん。今夏にリリースされる『不思議の国のアリス』をモチーフにしたシリーズ最新作『イケメン革命◆アリスと恋の魔法』、通称『イケレボ』の発表を機に、「イケメンシリーズ」、そして「イケレボ」についてもっと知ってほしいと言うのです。

 不思議なお茶会で語られる、「イケメンシリーズ」の誕生秘話とは……。

──イケメンシリーズは本当に個性豊かなイケメンがたくさんいますが、「イケメン」を考えるにあたってこだわっている部分は何ですか?

朝木さん(以下、朝木):お客様に好きになっていただけるかどうかは第一印象が鍵になるので、キャラクターのビジュアルと属性にはこだわっています。それだけでなく、キャラクター同士でかぶらないよう、また、複数の属性を掛け合わせるように意識していますね。そうすることで、「イケメン」の人間性に深みが出ると思います。

ライターSさん(以下、ライターS):ライターSさん(以下、ライターS) シナリオに関しては、“胸キュン”はもちろんのこと、「価値観の変化」を上乗せするようにしています。

<b>▲朝木さん</b>

▲朝木さん

──「価値観の変化」というと?

ライターS:シナリオを進めていくに従って、パートナーとなるイケメンや主人公はどんどん成長していきます。「ただの恋愛モノにはしないぞ!」という意気込みの表れですね(笑)

朝木:魅力的なキャラクターと重厚なシナリオは、強みだと思います。私達は開発する側ですが、「イケメンシリーズ」が好きですし、愛しています。自分達が「いい!」と思うものを、お客様にも喜んでいただけるというのは嬉しい限りですね。

ディレクターKさん(以下、ディレクターK):「イケメンシリーズ」では、キャラクタービジュアルやデザインの他、アバターなどの機能も、女性から見て好きだと思っていただけるように気を遣っています。

松野さん(以下、松野):プロモーションをかける際には、キャラクターの魅力をいかに届けるかを大切にしています。プロモーションビデオにしろ何にしろ、作り手側の愛をどう伝えるかということに頭を捻りますね。

<b>▲ライターS</b>

▲ライターS

──「イケメンシリーズ」のプロモーション企画には面白いものが多いですよね。

松野:エイプリルフールの企画などは昨年からやっていますね。今年はイケメンシリーズの各アプリを時事ネタを絡めたパロディのスクープ記事を集めた週刊誌『週刊来春』創刊しました。作り手が楽しんでいる、心底キャラクターを愛しているというのが伝われば、お客様にも喜んでいただけるのではないかと思うんですよ。

<b>▲松野さん</b>

▲松野さん

──ヒットの理由は?

朝木:2つあると思います。ひとつは、スマホの普及とともに歩んでこられたということ。そして、シリーズ全てについて、「どういうお客様に好きになっていただこうか」というマーケティングを突き詰めていったことですね。前のタイトルからプレイしてくださっている長年のファンの方もいらっしゃいますし、今回新作となる『イケメン革命』についても、期待していただけているのを嬉しく思います。

ライターS:私は入社した際、「お客様は常に隣にいる存在だよ」と言われたんです。最初はどういう意味かわからなかったんですが、どのチームもお客様のことをずっと考えていて、いつも社内では「お客様」という言葉が飛び交っているんですよ。そういう愛が届いているのかなと思います。

松野:全タイトルプレイしてくださっているお客様もいらっしゃるんです。

ディレクターK:全シリーズの中でも、それぞれの作品のカラーを出すようにしています。

松野:「イケメン王宮」ファンのお客様だと、ドレスをきてイベントに来て頂けるお客様もいらっしゃいますよね。

ディレクターK:ゲーム内のアバターに合わせた服を着てらっしゃるのを拝見すると、作ってきてよかったなと感じますね。

<b>▲ディレクターK</b>

▲ディレクターK

─「イケメンシリーズ」ファンの方から何かお言葉をいただいたりしますか?

ディレクターK:直接お目にかかる機会はリアルイベントしかないのですが、お手紙をいただくこともありますし、ゲーム内のご意見箱でお客様のご意見を拝見しています。その中で、「シナリオのここがよかった!」とか、「価値観が大きく変わった」という感想をいただけるととても嬉しくなります。

朝木:以前、お客様にインタビューをさせていただいたことがあるんですが、そのかたは「夫がいるけど、寝る前にプレイして癒される」とおっしゃっていました。「そこまで愛していただいているんだ」と感動して……。でも、旦那さんのことも愛してあげて!(笑)

デザイナーSさん(以下、デザイナーS):あとは、イベントに親子で来てくださったり……。等身大パネルの前で「この人、好き?!」と写真を撮ってらっしゃいます。年齢問わず、さまざまな方にファンになっていただいているんだなと実感しました。

松野:最初はベビーカーにのっていたお子さんが、次のイベントでは歩くようになってたりとかね(笑) 「イケメンシリーズと一緒に成長してきました!」みたいな。

<b>▲デザイナーS</b>

▲デザイナーS

──今夏リリース予定の最新作『イケメン革命』はシリーズ初の本格ファンタジーとのことですが、そう設定した理由はなんでしょう?

朝木:「魔法」というテーマは今回の挑戦的な試みです。魔法の登場するファンタジーは王道ですし、ファンタジックな世界観を売りにしているスマホゲームも増えていますしね。
でも、やっぱり「魔法」というのは力のある言葉ですし、人によってとらえ方も全く違います。「空を飛ぶのが魔法」という人もいるでしょうし、RPGを想像する人もいるでしょう。
ですから『イケメン革命』は、総勢20名前後のチームで、最初の設定づくりに2~3ヶ月かけています。ドラゴンが出てきたり、動物が口を利いたりするストーリーは今までの「イケメンシリーズ」の雰囲気にそぐわないので、どこで線引きをするかということについてもミーティングを繰り返しました。ファンのお客様が驚かないよう、また、新しいお客様にも受け入れてもらえるよう、心をくだいています。

ディレクターK:『不思議の国のアリス』自体は、よく使われているモチーフです。しかし、だからこそ、「イケメンシリーズ」ならではの『不思議の国のアリス』の世界観を目指しました。
その過程で、トランプの兵隊をもとにして、「赤と黒という2つの軍が対立している」という設定を作りました。対立構造が好きだというお客様にも、気に入っていただけると思います。

朝木:ゲーム中にはチェシャ猫や白ウサギをモデルにしたキャラクターも登場しますが、擬人化して猫耳やウサ耳をそのままつけるのではなく、猫耳フードや髪型で印象づけています。「イケメンシリーズ」らしいとっつきやすさを残しているんです。

──シナリオやデザインはどういう流れで作られているんでしょう?

ライターS:ライターは一からミーティングに参加して、意見をどんどん出しています。呼ばれた瞬間、「何やりたい?」って聞かれますね。

デザイナーS:ビジュアル面でもファンタジーらしさを伝えられるよう、「この背景はあり? なし?」と議論します。

朝木:今回、初めて「コンセプトアート」というものを作ったんです。薔薇の庭園をバックに、アリスが佇んでいるという絵ですね。
「どういう世界観なのか?」という作り手の意識を統一するために作成したんですが、これをお客様にもお見せすることで、「イケメン革命」の世界を多少なりとも感じていただけたかなと思います。

──乗り越えなければならない課題がいくつもあったのですね……。中でも一番大きい「産みの苦しみ」は何でしたか?

ライターS:今回、シリーズ最多の14名というキャラクターが登場するんですが、属性や立ち絵が被らないように腐心しました。「イケメンシリーズ」では立ち方でキャラクターの性格を表すようにしているので、たとえば「戦闘狂×ラッキースター」のフェンリルというキャラクターであれば、腰に手を当てるような自信たっぷりのポーズをしています。
そうすると、ポーズのバリエーションがどんどんなくなっていくので、ライターとデザイナーで顔を突き合わせて「どうする?」と悩む日々が……。

<b>▲フェンリル</b>

▲フェンリル

デザイナーS:「シルエット被る問題」がありますよね(笑)

ライターS:互いに妥協しないので、侃々諤々の議論になることもあります。

デザイナーS:14名いると、何につけても×14になるんですよね……。

──なぜ、今回は14名ものイケメンを登場させることになったんですか?

朝木:「2つの軍が対立している」という設定なので、必然的に人数が多くなるんです。また、よく知られている『不思議の国のアリス』の住人を登場させることで親しみやすさを出したい、ということもありました。本音を言えば、トランプの数全てを登場させたかったんですけどね。

松野:おっと、穏やかじゃないですね(笑)

──それぞれのキャラクターの推しを教えてください。

デザイナーS:どのキャラクターも大好きで選べないんですけど、私のイチ推しは、「孤高×天才」の属性を持つ「赤の軍」のエース・ゼロ君ですね。辛い過去を背負っているという設定で。他のキャラクターよりも笑顔が少ないんです。身体にも刺青があって……。母性本能をくすぐられて、キュンとしますね。

<b>▲ゼロ</b>

▲ゼロ

朝木:褐色キャラで刺青というのは、「イケメンシリーズ」初ですね。

デザイナーS:新しいことを詰め込んだキャラクターなので、お客様の反応が楽しみです!

朝木:私は「天然×女たらし」の属性を持つ白ウサギ・ブランをご紹介したいです。なぜブランかというと、最初に主人公がブランを追いかけていくところから「不思議の国」が始まるんですね。本家本元の『不思議の国のアリス』同様、ブランが案内役を務めるのですが、実は信じられないような秘密を抱えています。
最初は優しげな紳士として振舞っているんですが、「え、そうだったんだ!?」というギャップがあって、お客様にも楽しんでいただけるのではないかと思います。

<b>▲ブラン</b>

▲ブラン

朝木:個人的に好きなのは、「冷徹×ツンデレ」である「赤の軍」のクイーン・ヨナですね。高飛車な物言いをするんですが、まっすぐで本当に可愛い人なんです。実際にシナリオを進めていくと、すごく好きになれる人間味のあるキャラクターではないかと。

<b>▲ヨナ</b>

▲ヨナ

──ヨナは「黒の軍」に所属している弟・ルカに嫌われているという設定がありましたよね?

ライターS:スーパーブラコンなんですよ(笑)。兄弟の掛け合いも面白いと思います。

松野:私はフェンリルが好きですね。フェンリルは銃を武器にしているので、男としては「カッコイイ!」と血が滾ります。それに、声優の柿原徹也さんの声もすごく合っています。

朝木:実は「イケレボ」の裏テーマ、「胸キュン」と「胸熱」なんですよ。

ライターS:武器もキャラクターの性格に合わせて、こだわっていますね。「黒の軍」は比較的自由奔放で、「赤の軍」は規律を重んじるタイプのキャラクターが多いんです。デザイナーから送られてきた設定資料を確認してみると、「銃には6発しか弾が入らないので、お気をつけください」と書かれてたりして(笑) そこまで細かくこだわっているんです。

デザイナーS:『魔宝石』と呼ばれる石によって魔法が発動するという設定があるのですが、武器にもファンタジー感を出せるよう『魔宝石』を埋めるなど、ビジュアルにも反映するようにしています。

朝木:「毒舌×大人な子供」の帽子屋・オリヴァーというキャラクターを作り上げる時に至っては、担当ライターが「毒舌が思いつかないから」と『罵詈雑言辞典』なるものを購入して学習していました(笑)

<b>▲オリヴァー</b>

▲オリヴァー

松野:ショタ属性も「イケメンシリーズ」初ですよね?

ディレクターK初めてですね。

ライターS:オリヴァーの裏テーマは「本気のショタを見せてやる!」なんですよ。結構チャレンジだと思います。

ディレクターK:私は「小悪魔×ヤンデレ」のチェシャ猫・ロキを推したいです。
まず、猫耳フードを被っているという時点でノックアウトなんですけど(笑)、あざと可愛さがある中でセクシーさも持っているキャラクターなんです。束縛が強いヤンデレの性格なのですが、それがすごく中毒性があるので、ハマったら最後、戻れなくなると思いますよ。

<b>▲ロキ</b>

▲ロキ

朝木:「イケメン戦国」の上杉謙信もヤンデレ属性のキャラクターだったんですが、彼はより大人っぽいですね。ロキはヤンデレはヤンデレでも小悪魔というか。

ライターS:ライター陣としては、キャラクターそれぞれに細かい設定資料があるので、全員を推したいんですが、やっぱり「カリスマ×サディスト」の「赤の軍」キング・ランスロットと、「俺様×クール」の「黒の軍」キング・レイを見ていただきたいです。この二人が、いわばダブルセンターなので。
ランスロットとレイがお互いの正義をどう考えているか、同じ出来事でもキャラクターによって受け取り方が違うとか、厚みのあるシナリオを作ったつもりです。

<b>▲ランスロット</b>

▲ランスロット

<b>▲レイ</b>

▲レイ

松野:ライターSさんの個人的な推しは?

ライターS:金髪が好きなので、ランスロット様です!

松野:急にミーハーみたいになった(笑)

──担当声優に関してもこだわりがあるんでしょうか?

朝木:「『イケメン革命』の世界観を表現するために、色んな世代の声優さんにお願いしたほうがいい」という話になりまして、若手の方からベテランの方まで幅広くお願いしています。
私も収録に立ち会ったんですが、非常にキャラクターに合っていましたね。

松野:最初に非常に細かい設定資料集を用意しているので、声優さん各々が読み込んでくださっているんだと思います。

朝木:「演じたことのないキャラクターで新鮮だった」とおっしゃる声優さんもいました。「オネエキャラは初めて!」とか。

ディレクターK:声優さんにとってもチャレンジ、という部分があるのかもしれません。

ライターS:「演じるまではちょっと不安だったけど、いざ演じてみたら演技の幅が広がった」という声優さんもいらっしゃって、嬉しかったです。お互いにとって「革命」ですよね。

朝木:ゲームの仕様に関しても、これまでの「イケメンシリーズ」を踏襲しつつ、お楽しみ要素を増やしています。これから1ヶ月くらいの間隔で順次発表していきますが、「変わった」ことを感じていただけると思います。

ライターS:シナリオについても、軍同士の対立を念頭におきつつ、キャラクター同士の掛け合いを重視しています。これまたシリーズ初だと思いますね。そのためにも、細かいキャラクター設定が必須だったんです。

デザイナーS:それぞれのキャラクターが住んでいる部屋の間取り図もありますからね(笑)

朝木:今回、舞台となる魔法の国・クレイドルのマップも作成しています。RPGのように、「赤の軍」「黒の軍」の勢力図がチェックできるようになっていますね。

──最後に、各担当者から見た『イケメン革命』の見どころを教えてください。

デザイナーS:ビジュアル面でいえば、キャラクターが一番です。14名いるので、必ず好みに合うイケメンが見つかるのではないでしょうか。1人1人、自信を持ってお客様にお出しできます。

ライターS:『不思議の国のアリス』でアリスが穴に落ちたように、「真っ逆さまに恋に落ちる」をテーマに、シナリオを作りました。ぜひ、「本当の恋」を「イケレボ」で知っていただきたいです。

松野:キャラクターがお客様の近くに行くようなプロモーションができるのではないかと思います。乞うご期待!

ディレクターK「革命」は強い言葉なので、タイトルに入れることについて議論はありました。でも、それだけ強い思い入れで作っていますし、キャラクターについてもグラフィックについても設定についても、イケメンシリーズのファンの皆様に受け入れていただけるようなバランスを考えながらレボリューションしているので、新たなイケメンシリーズを感じていただきたいですね。

朝木:以前、リアルイベントで「お客様と相思相愛になりたい」とお伝えしたことがあるんですが、ファンの皆様はキャラクターのことを愛してくださっていて、開発陣も同じものを愛している。そこでつながっているのではないかと思うんです。
『イケメン革命』も10年、20年続くような作品になるよう、頭を絞って開発に注力しているので、ぜひご期待いただければ幸いです。

>>「イケメンシリーズ」公式サイト
>>「イケメンシリーズ」公式ツイッター

>>イケメン革命公式サイト
>>イケメン革命公式Twitter


撮影協力:coset池袋本店

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