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『UNDER THE DOG Jumbled』舞台挨拶レポート

劇場アニメ『UNDER THE DOG Jumbled』初日舞台挨拶をレポート! 瀬戸麻沙美さん、大久保瑠美さんらが“地上波では表現できない”本作の見どころをアピール

2018年6月23日(土)、新宿バルト9にて、劇場アニメ『UNDER THE DOG Jumbled』の公開初日舞台挨拶が開催されました!

本作は『428 ~封鎖された渋谷で~』など、名作ゲームを数多く生み出したイシイジロウさんが原作を担当した作品。制作費を募るため、2014年にクラウドファンディングが行われると、世界中から87万ドルもの出資金が集まるなど、海外でも熱い支持を受けています。

さらに、2015年には第2回のクラウドファンディングが実施され、実写作品『Overture to UNDER THE DOG』および主題歌「少女たちのメロディ」を制作。長い歳月をかけて、ついに日本での劇場公開にまで至った作品です。

舞台挨拶には、イシイジロウさん、瀬戸麻沙美さん(アンシア・カレンバーグ役)、大久保瑠美さん(冬月ハナ役)、elfin(辻美優さん、花房里枝さん)が登壇! 本作の見どころなどを語ってくれました。

劇場でしか表現できない、日本人にも見てほしい作品

舞台挨拶が始まると、まずは同時上映されたショートアニメ『アンシアちゃん』でエンディングテーマ「貪欲スナイパー」を担当した、elfin'のおふたりがMCとして登壇。出演者をステージに呼び込みます。

出演者の挨拶がおわると、まずは出演者が劇場公開を迎えての感想について言及。瀬戸さんは、2週間という限られた上映期間中に来場してくれた観客に向けて、感謝の言葉を述べます。

また、大久保さんは声の収録が2年前だったという、長い期間をかけて制作された本作ならではのエピソードを紹介。映画館での上映もやりたいと思っていたそうで、今回の劇場公開をとても喜んでいました。

そんな本作は、アニメーション作品『UNDER THE DOG Episode 0』がすでに完成していたものの、日本では購入できなかったこともあり、国内では情報もあまり発信されていなかったとのこと。“日本での公開”は出演者全員の念願だったようで、口をそろえて「日本で上映できてよかった」と話します。

作中の見どころについては、本作がひとつひとつの描写にどれだけこだわっているかがわかるシーンを、瀬戸さんがチョイス。戦闘シーンで戦車が爆発する瞬間、戦車の装甲が熱で赤くなり焦げるまでの表現がとてもリアルだと、熱く語ります。

すると、イシイさんは本作を手掛けたアニメーターについて言及。瀬戸さんが紹介した爆発シーンについては、爆発の描写で誰が描いたのかがすぐにわかるくらい、業界では有名なアニメーターが担当しているそうです。

また、ほかのシーンについても、日本を代表するレベルのアニメーターがこだわりを持って作ってくれたことをアピールします。

いっぽう、大久保さんは自身が演じたハナの女性らしさや、青春を感じられるシーンを紹介。作中でハナが命懸けで守ることになる少年・七瀬俊一(CV:内山昂輝さん)と背中合わせで座る場面などを例に挙げ、全体的に重たい本作のなかで、彼女のかわいらしさを感じられるシーンがあってよかったと話します。

とくに、彼女が止血で上着を脱ぐ際に恥ずかしがる場面では、大久保さんもドキドキさせられたと明かしました。

そして、今後の展開については、まずイシイさんが本作について「テレビでは表現できない作品」とひと言。そのうえで、80年、90年代のSFアニメのような今の地上波ではできない、インディーズの魂を大切にした作品にしていきたいと語ってくれました。

主題歌「少女たちのメロディ」については、ボーカルを担当した瀬戸さんが「収録が終わってから声をかけていただいたので、また作品にかかわることができて嬉しかったです」と、当時のことのことを振り返ります。

また、今まででいちばんの高音で歌った曲でもあったようで、チャレンジングな一曲になったことも話してくれました。

最後の挨拶では、瀬戸さんと大久保さんが本作をSNSなどで拡散してほしいとお願い。さらに、イシイさんは本作がファンの方々の応援でできた作品であること、そしてこだわりのある作品であることを改めてアピール。

(銃の)カートリッジの材質によっての装填音にも違いがあるほど、細部にまでこだわっているそうで、軍事ものが好きな人も、女の子が出てくる作品が好きな人もぜひ見てほしいと語り、イベントは終了となりました。

[文/長田雄太]

作品情報

『UNDER THE DOG Jumbled』
6月23日(土)~7月6日(金)2週間限定公開

<上映劇場>
東京:新宿バルト9
大阪:梅田ブルク7
名古屋:109シネマズ名古屋

<ストーリー>
国連管轄の特殊部隊「フラワーズ」。そのナンバー06である「冬月ハナ」は、ある任務の遂行の為、江の島のとある公立高校に転入する。任務対象は、クラスメイトの「七瀬俊一」。ハナが俊一に接近を図る頃、時を同じくしてある中年男性がその高校に俊一を訪ねてやってくる。さらにその中年男性を追うようにして、在日米軍までもがハナと俊一のいる高校へと進出を開始。急速に戦場のきな臭い匂いが漂い始める中、さらに一人の少女が彼の地へと向かっていた。

<スタッフ>
原作:イシイジロウ
アニメーション監督:安藤真裕
キャラクター原案:コザキユースケ
作画監督:佐藤雅弘
コンセプトデザイン:草野剛
アニメーション制作:キネマシトラス×オレンジ
実写映像監督・テーマソングプロデュース:磯山敦
製作:キネマシトラス、エグジットチューンズ
配給:ポニーキャニオン

<キャスト>
アンシア:瀬戸麻沙美
冬月ハナ:大久保瑠美
七瀬俊一:内山昂輝
さゆり:高橋春香
エステラ:大空直美

映画「UNDER THE DOG Jumbled」公式サイト
映画「UNDER THE DOG Jumbled」公式Twitter @underthedogpr

(C)2014 Jiro Ishii
(C)2014 Yusuke Kozaki
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(C)2018 KINEMA CITRUS/EXIT TUNES
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