櫻井孝宏さん、藤田陽一監督らが喜びを語った劇場版『えいがのおそ松さん』完成披露舞台挨拶レポート！

2019年2月15日（金）、東京・丸の内ピカデリー1にて、劇場版『えいがのおそ松さん』完成披露舞台挨拶が開催。おそ松役・櫻井孝宏さん、主題歌を歌うDream Amiさん、脚本家・松原秀さん、藤田陽一監督が登壇し、本作の魅力を語るトークセッションを行いました。

本作は、赤塚不二夫の名作ギャグ漫画「おそ松くん」を原作に、20歳を過ぎても“クズ”で“ニート”な6つ子の姿が、2度にわたって制作・放送されたTVアニメ「おそ松さん」の完全新作劇場版。

ある日、高校の同窓会に訪れた6つ子ちが、社会人として活躍する同級生たちとの再会をきっかけに、不思議な世界で18歳の自分たちと出会い、「おそ松くん」と「おそ松さん」をつなぐストーリーが明らかになります。

▲（左から1段目）松原秀さん、Dream Amiさん、櫻井孝宏さん、藤田陽一監督、ハライチ・岩井勇気さん（左から2段目）トド松、十四松、一松、チョロ松、カラ松、おそ松

世界は救わないけど皆さんを笑顔にできる作品

まず、MCを務めるハライチ・岩井勇気さんの呼び込みで、藤田監督、櫻井さん、Dream Amiさん、松原さんが登場。

それぞれの推し6つ子カラーを取り入れた服装や、キャラクターグッズを身に付けたファンにより、2階席まで満員となった会場は、大きな歓声に包まれました。

櫻井さんは、いずれ劇場版になることを期待を込めて予期していたこと、藤田監督はステージに立ち、第1期TVアニメを制作していた頃には思いもよらない反響を感じていることを振り返ります。

松原さんは、30分アニメの時は始まったかと思えばすぐ終わっているような時間感覚の内容だっただけに、どんな脚本にするか悩んだそう。この披露試写会で初披露ということで、お笑い芸人として新ネタを披露する時の緊張感と似ているのではないかと、岩井さんに同意を求めていました。

藤田監督も映画には、TVシリーズで描かれたシュールなギャグやシリアス、ドタバタ劇など、どれか1つに寄せるというよりも全部入れ込んだ作品を目指したとのこと。

一足早く作品を見た櫻井さんは、感動あり、笑いありの王道映画のような作品になればいいなと思っていたことを語り、「まさに、そのツボを押さえたお話になっていました」という感想からも、スタッフ・キャストも納得の作品であることが感じられます。

また、主題歌を担当したDream Amiさんは作詞も手掛け、たくさんのファンに愛される作品だけにファンの皆さんに認めてもらえるか、過去一番と言えるくらい悩んだことを告白。

スタンバイ中に登壇者3人から掛けられた感想に喜び、ステージ上でも「とても良かった」「どれだけ作品とハマったか聴けば分かる」と絶賛されていました。

そして、作中に18歳の6つ子が登場することにちなみに、「どんな18歳だったか、当時の自分になんと声を掛けたいか？」という質問が。

ちょうど声優を目指すことに決めた自分に、今のまま頑張ればなんとかなることを伝えたいという櫻井さんに対し、「今、最高ということですね」と解釈を加え、笑いを誘う岩井さん。

フットサルに打ち込んでいたというDream Amiさんの18歳らしい思い出には、登壇者らもほほ笑みを浮かべながら耳を傾けていました。

他にも、松原さんの「緑色の髪は似合わない」という18歳の自分への助言や、6つ子と同じような青春時代を過ごしたが、結果的に今の仕事に反映されているという監督のエピソードに、会場は笑いが絶えません。

ここで、スペシャルゲストとして学生服を着た18歳の6つ子が、客席を通ってステージへ。

メガネを掛けたガリ勉スタイルのチョロ松にキャストがツッコんだり、一松が松原さんの肩に手を掛けたり。トド松は恥ずかしそうに十四松の陰に隠れたりと、それぞれのキャラクターらしいリアクションに、ファンも大喜び。

さらに、6週連続劇場入場者プレゼント実施や、松原さんが本編より面白いとオススメする6週連続週替わり前説劇場の上映、6週連続の舞台挨拶実施と、“6”尽くしの新情報が解禁に。ファンは歓声と拍手で喜びを表し、食い入るようにスクリーンに映し出された情報をチェックしていました。

プレス向けフォトセッションを挟み、最後に櫻井さんは「この作品は、世の中を良くしたり、世界を救う話ではないですが、皆さんを笑顔にできる作品だと思います。ぜひ楽しんで観ていただけたらうれしいです」と挨拶。

キャストに続き、18歳の6つ子も思い思いに手を振りながら退場し、あっという間ながらも作品への期待が高まるイベントとなりました。

劇場版「えいがのおそ松さん」

3月15日（金）より全国ロードショー！

迷い込んだ不思議な世界で6つ子が出会ったのは、18歳の自分たち。
【ストーリー】
ある日、高校の同窓会に訪れた、6つ子たち。
ちゃんとした大人に成長し、社会人として活躍する同級生たちとの再会で、対照的な冴えない自分たちの現実に打ちのめされ、やけ酒をあおり、眠ってしまう。
翌朝、目が覚めたおそ松たちは、部屋の異変に気付き、街に出る。目に映るのは、いつもと違うけど、どこか見覚えのある風景。
ここは「過去の世界」ではないかと疑い始めた矢先、デカパンから「6人の中に、この時代に大きな後悔を残している人物がいる」と告げられる。
真実を確かめるため、彼らが会いに行ったのは、18歳の自分たちだった…

原作：『おそ松くん』赤塚不二夫
監督：藤田陽一
脚本：松原秀
キャラクターデザイン：浅野直之
音楽：橋本由香利
アニメーション制作：studioぴえろ
配給：松竹