『Fate/GrandOrder』“概念礼装”特集！巷で噂のあの軍師にピッタリの礼装も!? 水着礼装編【連載第8回】

陳宮との相性抜群の星4礼装！「レディース＆ジェントルメン」

今年の水着イベントである「見参！ラスベガス御前試合～水着剣豪七色勝負！」で実施された、「マーリンピックアップ召喚」及び「ラスベガス御前試合ピックアップ2召喚」にて実装されたばかりの新星4礼装。

本連載は昔のイベントの思い出を振り返る連載という側面もありますので、これまで最新の礼装はあまり取り上げて来ていませんでした。

今回本礼装を取り上げたのは、その効果である「自身の登場時にスターを10個獲得(限凸で12個)＆クリティカル威力を15%（限凸で20％）アップ」に理由があります。

すでに連載第6回の「ゴールデン捕鯉魚図」でも紹介した通り、登場時にスター獲得する礼装はとくに短期決戦において強力な効果を持ちます。

ただし当時と状況が変わっているのは、現在SNSを中心に大きな話題となっている、フレンドポイント召喚より排出されるようになった新サーヴァント・陳宮の存在です。

既にご存知の方がほとんどかと思いますが、陳宮の宝具は、敵全体に超強力なダメージを与える代わりに、先頭（自身は除く）のサーヴァントを犠牲にするというクセの強いもの。

宝具自体の威力もさることながら、アーラシュと同様にオーダーチェンジを使わずに後列にいるサーヴァントを登場させられるというのが大きな強みとなっており、様々な使い方がユーザーにより日々研究されています。

登場時のスターを獲得効果は、この陳宮を前提とした運用との相性が抜群。入れ替わりに登場するサーヴァントに装備させておくことで、クリティカル率を大幅に上げながら、陳宮の「軍師の本懐」でダメージを底上げして攻撃する……といった連携を組むことも可能です。

「ゴールデン捕鯉魚図」に比べると獲得できるスターの獲得数は少ないですが、コストの安さとクリティカルダメージアップという異なる方向性の強みをもっています。今後も定期的に活躍の機会のある礼装ではないでしょうか。

イラストの方もネタが満載で、メインとして描かれているナポレオンとシグルドの後ろには、サメと戦っている（？）赤兎馬の姿が。本礼装を見て「水着礼装じゃないじゃないか」とツッコミを入れられた方もいるかと思いますが、しっかりと夏の要素があるということでひとつご容赦を……（サメは今回のイベントでも活躍しましたしね！）。

なおフレーバーテキストで語られている「マレンゴ」とは、ナポレオンの愛馬のこと。おそらく、多くの人がナポレオンの姿を想像する時に思い浮かべるであろう肖像画『ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト』で、ナポレオンが乗っている馬がそのマレンゴにあたります。

マレンゴという名前は、ナポレオンがオーストリア軍に快勝した「マレンゴの戦い」が由来となっているのだとか。

一見、「水中で馬に乗っても仕方がないのでは？」とも思ってしまいますが、そこはさすが（？）赤兎馬。実は赤兎馬は「武芸百般（馬）」というスキルを取得しており、空中や水中での戦いすら可能としている、空陸海すべての地形に適応したゲッターロボ的なサーヴァントなのです。

そもそも（馬）ってなんだよとかいろいろツッコミたくなりますが、対象があの赤兎馬と考えると納得してしまう不思議。本礼装の隠れた主役が赤兎馬だと考えると、陳宮との相性がいいように設定されているのも頷けるかもしれません。

▲サーヴァント1騎を生贄にする陳宮の宝具。一見ネタのようですが、性能もめちゃくちゃ優秀です。

8月も末に近づき、いよいよ水着イベントも大詰めに。すでにゲーム内でも告知がされていますが、8月23日には、本連載でも度々取り上げている概念礼装画集『Fate/Grand Order Memories』のシリーズ第2弾となる『Fate/Grand Order Memories Ⅱ 概念礼装画集 1.5部 2017.01-2018.04』が発売。

さらに同23日～9月16日にかけては、その発売を記念したリアルイベント『Fate/Grand Order Memories展概念礼装 2015.07-2018.04』も、東京・有楽町マルイにて開催されています。

ただイラストが展示されているだけではなく、概念礼装の制作過程などを知ることもできるユニークな展示会となっていますので、夏を締めくくる思い出に足を運んでみてはいかかでしょうか。

本連載では、引き続き様々な概念礼装を紹介していく予定ですので、お楽しみに！

[文／米澤崇史]