シリーズ最新作『ターミネーター：ニュー・フェイト』スキンヘッドに筋肉隆々なデッドプールの監督ティム・ミラー氏、実は繊細な心の持ち主？

第一作がジェームズ・キャメロン（『アバター』『タイタニック』）の監督・脚本で製作され、大ヒットシリーズとなった『ターミネーター』（日本公開1985年）。

その最新作『ターミネーター：ニュー・フェイト』が、11月8日（金）より全国公開となります。世界から注目されるシリーズの最新作を監督することになったのは、デッドプールの大ヒットで一躍時の人となったティム・ミラー氏。

その過激な作品からイメージされる作風の裏には非常に繊細な一面があることが分かりました！

ティム・ミラー氏は涙もろい!?

一度は回避したと思われた人類滅亡の日”審判の日“。だが、その危機はまだ終わってはいなかった…。

人類の命運を握る少女を守る謎の戦士グレースと、少女の命を狙う凶悪に進化を遂げた最新型ターミネーター REV-9（読み方：レヴ・ナイン）との壮絶な攻防。

そして彼らの前に現れる、サラ・コナーと T-800。人類と地球の未来をかけた壮絶な戦いの火ぶたが、再び切って落とされる…。

今作で監督を務めるティム・ミラー氏は長編映画デビューとなった『デッドプール』（16）で規格外の成功を収めた（世界興収 7億8千万ドル以上【BoxOffice Mojo 調べ】）。

アメコミ映画史上稀に見ぬ過激なセリフの数々と、ユーモア満載のある意味“ぶっ飛んだ”その内容は全世界で大絶賛されました。

それらの要素もさることながら、特筆すべきはそのド派手なアクション映像で、こちらもまさに“ぶっ飛んだ”映像のオンパレード。

観る者を完全にノックアウトした、ティムの唯一無二のセンスで映し出す脅威の映像は、映画ファンに強烈な印象を残しました。そんな過激なイメージとは裏腹に、ティムは非常に繊細な一面を持った人間なのだそう。

グレース役のマッケンジー・デイヴィスさんは「彼は矛盾がいっぱいで面白いわよ（笑）。体が大きくて、いつも裸足で、派手なタトゥーを入れているのに、人柄はとても繊細なの。何かを説明していて、すぐ涙ぐんだりするわ」とし、「彼はとても頭が切れて、繊細だから、このジャンルでとてもユニークなことをやるだろうと思ったの。ターミネーター映画の監督が、ティムほど繊細だとは思ってもいなかったわ！」とその大きすぎるギャップについて明かしています。

パーソナルなものを感じさせる作品

ティム氏のそれまでのキャリアはというと、自身でCGアニメーション制作会社を設立。そこで製作した短編アニメ作品でアカ
デミー賞最優秀アニメーション賞にノミネートされました。

他にも大作映画のタイトル・シークエンスを手掛け、そのクオリティの高さで世界を驚かせるなど、職人気質なクリエイターとしての経歴の持ち主。

一つ一つのシーンを緻密に計算し、作品を作り込んでいくそんな職人然としたスタイルからも、『デッドプール』で受ける過激さからはギャップを感じます。

そんなティム氏が監督する今作について、マッケンジーは「この映画は、この規模のアクション映画にしては珍しく、パーソナルなものを感じさせる作品になっていると思うわ」と語り「静かなシーンも、とても美しく、素敵なのよ。まるで古いロードムービーみたい。独特の気品があるの。それは良い意味ですごく驚かされた」と明かしました。

今作はティム氏の持つ、過激さと繊細さが究極のバランスで散りばめられた、今までにないターミネーターに仕上がっていることは間違いありません。

ジェームズ・キャメロン氏が創出したこの規格外の物語に、ティム・ミラー氏の血が混ざることにより仕上がった、シリーズ過去最高の内容を予感させる今作は、11月8日に公開です。

『ターミネーター2』の世界を踏襲しながらも、過去作を遥かに凌ぐ迫力とスピード感で進化した『ターミネーター：ニュー・フェイト』。

映像の革命児として常にハリウッドリードし続けるジェームズ・キャメロンと、『デッドプール』のブッ飛んだ脚本と演出で一躍高い評価を得た実力派監督ティム・ミラー氏がタッグを組み描かれる「ターミネーター」の世界に、再び世界中が興奮させられることは間違いないでしょう！