「でも大丈夫！　みんなには私がいる」　全力パフォーマンスで心と心を結んだ斉藤朱夏初ワンマン朱演 2019『くつひもの結び方』

アンコールで嬉しい発表！

アンコールの声にこたえて、Tシャツをワンピース風にリメイクした衣装で、再び登場した朱夏さん。鍵盤の躍動する音色と、スリリングなギターのカッティングから導かれたのは、ここで初披露となるTVアニメ『俺を好きなのはお前だけかよ』のOPテーマ「パパパ」。

間奏では自前のスマホで客席を激写と、この曲の楽しさを謳歌するように、フリーダムに弾ける朱夏さん。MC「みんなアニメ見てるー？　面白いでしょ”俺好き”。ギャルやってます！」と話しかけた。

ここで「私からも嬉しいお知らせを……しようかな～？」とイタズラっぽい笑みを浮かべ、“斉藤朱夏朱演2020・東名阪、春のZeppツアー”を発表！　割れんばかりの拍手喝さいのなかで響いた「ありがとう！」の声を拾って「ありがとうはこっちのセリフ」と朱夏さん。全国をまわるという夢が叶ったと喜びの表情を浮かべた。

「次の曲で今日というこの日は終わってしまいますけど、3月のZEPPに向かって走っていきたいと思います。本当に全力疾走だけど大丈夫？(笑)　歩くとかないから」と高らかに宣言し「みんなとまた会えることを信じてます。“また会おうね”という約束はしないです。だって分からないじゃない。でも、みんなと会えたらいいなという気持ちを込めて、ラストにこの楽曲をお届けします。ここにいる君と、運命の朱い糸を結びましょう！」と力を込める。

最初よりも“もっと近づいた状態”のいま、二度目の「くつひも」のパフォーマンスで、一人ひとりと心を結んでいく朱夏さん。

歌うことが好き、ダンスをすることが好き、みんなが大好き。自分自身のひたむきな思いを届けることは、とても尊いことなんだと改めて痛感させるかのような、そんな眩しさすらあったステージング。キラキラとした舞い降り注いだ光の演出がとてもよく似合っていた。

ライブを終えて最後に「タイトルが『くつひもの結び方』だから、斉藤朱夏はどんな結び方を教えてくれるんだろう？と思ってたでしょ」と問いかける。

「私もずっと考えてたんです。だけど、ここにいるみんな、いろいろな個性、色がある。私はみんなに結び方を教えなくていいのかなって思ったの。みんな自身が結び方を分かってると思うから。みんなに色々な結び方があって、私の結び方があって、今日、『くつひもの結び方』が結ばれたと思います。

これからの人生でいろいろなことがあるじゃない？　“もう無理です”ってこともたくさんあるだろうけど、今日という日を思い出してくれたら、きっとそれも乗り越えられるはずだから。みんな今日を忘れないでね」

朱色で染まったライブハウスにカラフルなナンバーを放射したこの日のライブを、等身大のメッセージで結んだ朱夏さん。彼女の全力のパフォーマンスはもちろん、彼女の持つ“人間力”にも惚れ惚れとさせられた。

朱演 2020『手つかずの明日』は、3月8日(日) Zepp Osaka Bayside 、3月18日(水) Zepp Nagoya、2020年3月21日(土) Zepp Tokyoで開催。

〔文・逆井マリ／撮影・Viola Kam（V’z Twinkle）〕

“愛してる”は特別で、別格な言葉　でも、今この言葉をすごく伝えたい―― #斉藤朱夏さんの1stシングル『36℃/パパパ』に込められた思いを紐解く #36度とパパパ #俺好き https://t.co/5bmUw2V5SX
— アニメイトタイムズ公式 (@animatetimes) November 22, 2019