ステイホーム週間到来! 『のび太の宝島』『オトナ帝国の逆襲』など、今おうちでゆっくり観たい“家族”がテーマのアニメーション4選
小学生の娘と漫画家の父。二人の間にある隠し事とは──TVアニメ『かくしごと』
最後にご紹介するのは、TVアニメ『かくしごと』です。
本作は、『行け!南国アイスホッケー部』『さよなら絶望先生』など、数々のヒット作を生み出してきた久米田康治先生の最新作。現在、TOKYO MX/サンテレビ/BS日テレ/AT-Xほかにて絶賛放送中です。
後藤可久士(cv.神谷浩史)は少年雑誌でちょっと下品な漫画を描いている漫画家。『きんたましまし』という作品が過去にヒットし、それなりにファンもいる人気作家です。
しかし、自分が下ネタ漫画家であることがバレたら娘に嫌われてしまう!娘が学校でいじめられてしまう!という激しい思い込みから、小学生の娘・姫(cv.高橋李依)には漫画家であることを必死に隠しています。
アシスタントや編集者、姫の学校の先生まで巻き込みながら、可久士は“描く仕事”を隠し続けているのでした。
本作は漫画家の生活を描いた“漫画家モノ”であるとともに、可久士と姫の日常を描いた親子の物語でもあります。
七夕の短冊に「お父さんがえらくなりますように」と書いたり、「無職と無色は同じ“むしょく”だから、どんな色にでも塗れるね」と言ったり、子どもらしい発想に満ちた姫の言葉は、時に可久士を翻弄し、時に癒します。
大人とは違う視点だったり、豊かな発想だったり、勘違いしていたり……子どもの発言は思いもよらないものが多く、思わず笑ってしまうことも。そういった、姫と可久士のかわいらしい会話を眺めていると、心がほっと和みます。
可久士が漫画家であることを隠すドタバタコメディ部分と、ゆったりとした時間が流れる親子のシーンのバランスが絶妙な本作。現在放送中のTVアニメでは、姫の母親のエピソードが少しずつ明らかになり、物語はうっすらと切なさをはらみ始めました。
可久士は漫画家であることを隠し通せるのか。父の“隠し事”が“描く仕事”だと知った時、姫はいったい何を思うのか。姫の母親とはどんな人物だったのか──後藤ファミリーの笑えて泣ける“かくしごと”の物語は、お疲れ気味の心にじんわり染み入るのではないでしょうか。
GYAO!では過去の放送分を期間限定で無料配信中!また、ニコニコアニメでは5/6(水・祝)24:00〜『かくしごと』1〜4話振り返り上映会が決定!この機会に是非ご覧ください。
作品情報
原作:久米田康治(講談社「月刊少年マガジン」連載)
監督:村野佑太
シリーズ構成・脚本:あおしまたかし
OP主題歌:flumpool
ED主題歌:大滝詠一
【CAST】
後藤可久士:神谷浩史
後藤 姫:高橋李依
十丸院五月:花江夏樹
志治 仰:八代 拓
墨田羅砂:安野希世乃
筧 亜美:佐倉綾音
芥子 駆:村瀬 歩
六條一子:内田真礼
ナディラ:加藤英美里
マリオ:浪川大輔
TVアニメ『かくしごと』公式サイト
TVアニメ『かくしごと』公式Twitter(@kakushigoto_pr)
以上、家族をテーマにした作品をピックアップしてご紹介してきました。
外出自粛期間が長引き、家族とともに過ごす時間が増えたかた。家族と離れて暮らしているかた。それぞれに考えること、選択することの多い日々が続いているのではないでしょうか。
そんな中で、家族のありかたを描いたアニメーションたちは、“家族”について改めて考えるきっかけをくれるかもしれません。このステイホーム週間はおうちでアニメを鑑賞し、“家族”についてゆっくり考えてみてはいかがでしょうか。
[文・喜多嶋さえ]
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2001
(C)2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
(C)久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会