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『Fate』シリーズ用語・ネタ解説【連載第5回・スカディシステム】

【連載第5回・スカディシステム】『FGO』がもっと楽しくなる!?『Fate』シリーズに関連した様々な用語・ネタを解説!

 

注意:以下のページに一部歴代TYPE-MOON作品の言及アリ

 

スカディシステムとは?

2騎のスカサハ=スカディを運用することから、「Wスカディシステム」や「スカスカシステム」と呼ばれることもある「スカディシステム」。

まず「システム」というのは、主に宝具を高速回転させるパーティ編成に対して使われる呼称で、過去には「ジャンデルセンシステム」(ジャンヌ、アンデルセンを中心とした耐久型高速アーツ編成)や「サモさんシステム」(水着モードレッドを玉藻前、パラケルススなどで支援する高速アーツ宝具連射編成)など、いろいろなシステムがプレイヤーの間で生み出されてきました。

その様々なシステムの中でも、おそらく現在もっとも多くのプレイヤーに使用されていると思われるのがこの「スカディシステム」です。

構成は非常にシンプルで、自前のスカディ1騎とフレンドからレンタルしたスカディ1騎、多段ヒットするNP効率に優れたクイック全体宝具をもつサーヴァント1騎を合わせた計3騎で成り立ちます。

戦闘が始まったら、まずスカディの第1スキルである「原初のルーン」をアタッカーに重ねがけすることになるのですが、このスキルによるクイックカード強化の効果が非常に強烈で、ヒット時のNP効率が高い宝具なら、宝具の使用だけでかなりのNPがチャージされることに。

それに味方単体のNPを最大で50%までチャージできる「大神の叡智B+」のスキル効果、オーダーチェンジやNPアップなどの効果をもつマスター礼装を合わせることで、高威力の宝具を最大3回まで連続使用することが可能になります。

加えて「原初のルーン」の重ねがけが恐ろしいのは、宝具の威力が単体宝具並にまで引き上げられるため、全体宝具でありながらHPの高いボス級の敵も楽々倒せてしまうこと。

宝具を使い終わった後は、大量のクリティカルスターを生むので、スター集中+クリティカルアップスキル持ちのサーヴァントで後詰めができたり、アタッカーのサーヴァント以外は礼装の自由度も高い(絆上げのための礼装や、イベント特効の礼装を装備させやすい)ので、とにかく汎用性が高いのです。

もうスカディシステムなしの『FGO』は考えられない……という人も多いのでは。(筆者もその1人です)

▲宝具を3連射するだけなら、NPチャージ礼装や孔明のスキルを活用することで簡単に実現可能ですが、バフが重なった超強力な威力のものを連続で撃てるのが最大のスカディシステムの強み。WAVEにおける中ボス的な位置づけのHPが高めの敵も一撃で消し飛ばします。

▲宝具を3連射するだけなら、NPチャージ礼装や孔明のスキルを活用することで簡単に実現可能ですが、バフが重なった超強力な威力のものを連続で撃てるのが最大のスカディシステムの強み。WAVEにおける中ボス的な位置づけのHPが高めの敵も一撃で消し飛ばします。

ただこのスカディシステム、そもそもスカディの所持とスキルを最大まで育てるのが前提となる上、アタッカーとなるサーヴァントの宝具レベルだけでなく、最大まで限界突破した礼装「カレイドスコープ」が必要になるなど、前提となる条件のハードルがかなり高め。

とくに3連射を狙う場合は、宝具のNP効率の関係から、アタッカーをこなせるのは、バーサーカーのランスロット、パールヴァティ、アタランテ、ワルキューレ、アキレウス、厳窟王など、ごく一部のサーヴァントに限られる上、ある程度の宝具レベルも必要になります。

また宝具でNPを多くチャージするには3体の敵がいることが前提となるので、間に敵が2体しか出現しないWAVEがあるクエストなどでは微妙にNPが足りない……ということも。

しかしその条件の厳しさを乗り越えてでも、スカディシステムが完成した時の威力は有り余ります。スキルを最大まで育てるのは大変ですが、スカディとアタッカーが揃っている方は、是非頑張って育成することをオススメします。

とくにアタッカー候補の中でも、クラス相性に左右されないバーサーカークラスのランスロットが個人的にイチオシなのですが、ランスロットといえば2018年の9月に実施されたコラボイベント『復刻版:Fate/Accel Zero Order -LAP_2-』開催時、バトルモーションと宝具演出の強化が行われました。

その際にプレイヤーから危惧されていたのが、「宝具の時間が伸びて、スカディシステムの効率が落ちるのでは?」という点。

しかしこれに関しては、宝具の時間はむしろ短くなっていたことが明らかになります。アップデート後は、『Fate/Zero』のアニメに近い、明らかにカッコいい演出になりながら時間も短縮するという、まさに神対応とも言うべきアップデートでした。

システムを組まない場合でも、クイック宝具をもつサーヴァントのサポート役としてかなり優秀で、弟子であるクー・フーリンはもちろん、もう1人の自分とも言えるスカサハとも相性バッチリ。

ただ最近のイベントだと、スカサハとのギャップにすっかり魅了された(?)メイヴとのコンビが印象に残っているプレイヤーも多いかと思うのですが、メイヴは通常はバスター、水着霊基もアーツという宝具カード構成になっているので、残念ながら相性はイマイチ。クイック宝具のメイヴ[オルタ]の実装が待たれるところです。

▲スカサハのイメージからのギャップに、すっかり魅了されてしまったメイヴ。以降、コンビで登場することが多くなっていますが、メイヴ自身の魅力も同時に引き上げられる、いいコンビだと思います。メイスカはいいぞ。

▲スカサハのイメージからのギャップに、すっかり魅了されてしまったメイヴ。以降、コンビで登場することが多くなっていますが、メイヴ自身の魅力も同時に引き上げられる、いいコンビだと思います。メイスカはいいぞ。

なお神話上におけるスカディは、北欧神話に登場する神の1人で、どちらかというと「スカジ」の名前で呼ばれることが多い存在です。

本来、ケルト神話における存在であるスカサハとは接点がないのですが、アメリカの作家、バーバラ・ウォーカー氏がスカサハとスカディを同一の存在とする説を公開していたり、アトラスの人気RPG『真・女神転生』において、スカサハの進化先がスカディと設定されていたりと、共に名前に「影」の意味があるなどの繋がりがあり、『FGO』におけるスカサハ=スカディはこのあたりから着想を得たのではないかと推測されます。

余談ながら、スカディが登場する2部2章ではシトナイがスカディのことを「お義母さん」と呼んでいるシーンがあるのですが、これはシトナイがフレイヤとロウヒを含めた3つの神霊によるハイ・サーヴァントとして現界しているため。

フレイヤは、スカディの夫であるニョルズの子ですが、スカディ自身の娘ではない(ニョルズとは後に破局)ため、シトナイにとってもスカディは義理の母という関係性になっています。(もっとも、2章に登場していた異聞帯のスカディは、ニョルズとは結婚していませんが……)

良い意味でも悪い意味でも、『FGO』におけるゲームプレイを大きく一変させる要因になった「スカディシステム」。こうしたシステムをプレイヤーが発見し、様々なサーヴァントの運用法が研究されているのも『FGO』の特徴と言えますが、これを超えるシステムがいずれ生み出されることになるのか、気になるところです。

本連載では、今後も『Fate』シリーズにまつわる様々なネタを解説していくのでお楽しみに。

[文/米澤崇史]


『Fate』シリーズ用語・ネタ解説

◆第01回・ランサーが死んだ
◆第02回・ええー? ほんとにござるかぁ?
◆第03回・何度も出てきて恥ずかしくないんですか
◆第04回・おっと心は硝子だぞ
◆第05回・スカディシステム
◆第06回・すまない……(すまないさん)
◆第07回・王の話をするとしよう(マーリン)
◆第08回・いろんなガチャ宗教
◆第09回・他のサーヴァントに遅れを取ることもなかった
◆第10回・サクラファイブ

◆第11回・ガチャは悪い文明
◆第12回・沖田さん大勝利
◆第13回・おい、その先は地獄だぞ
◆第14回・フィーッシュ!!
◆第15回・俺のサーヴァントは最強なんだ!
◆第16回・ドスケベ公
◆第17回:ボクはキミの剣
◆第18回:溶岩水泳部
◆第19回:私は悲しい……(ポロロン)

◆[HF]第三章公開記念番外編・『Fate』シリーズには桜がいっぱい!?

『Fate/Grand Order』概要

タイトル名:Fate/Grand Order(フェイト/グランドオーダー)
ジャンル:FateRPG(フェイトRPG)
iOS/Android にて好評配信中
企画・開発・運営:DELiGHTWORKS Inc.(ディライトワークス株式会社)
製作:TYPE-MOON / FGO PROJECT
価格:基本無料(ゲーム内課金あり)

Fate/Grand Order 公式サイト
Fate/Grand Order 公式ツイッター(@fgoproject)
ハッシュタグ:#FGO

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