アニメ『彼女、お借りします』桜沢墨役・高橋李依さん インタビュー！　絶対に音を出せない“野鳥の録音”のようなアフレコとは？　和也に対する印象は徐々にランクアップ!?

ダメダメ大学生・木ノ下和也と魅力的なヒロインたちの無鉄砲ラブストーリーが描かれる、「週刊少年マガジン」にて連載中の漫画『彼女、お借りします』（以下、かのかり）。本作のTVアニメが2020年7月よりMBS・TBS系全国28局ネット“スーパーアニメイズム”枠にて放送・配信されました。

個性豊かなヒロインたちと、和也の人間ドラマがドキドキ・ハラハラ満載で描かれた本作。最終回ではお話が一段落すると思いきや、より複雑に……!?　そんな先が気になる展開の中、第2期制作が発表されました！　

そこでアニメイトタイムズでは、本作のキャスト、スタッフにインタビューを実施！　今回は桜沢墨役・高橋李依さんです。

なかなか演じることのなかったという大人しい役柄に対する想いや収録時のエピソード、さらに、2021年2月28日開催のスペシャルイベントへの意気込みといったお話を伺っています！

他のヒロインに負けない墨ならではの強みは？

──本作は冴えない大学生男子の葛藤や苦悩がリアルに描かれています。改めて原作や脚本をご覧になった感想を教えてください。

桜沢墨役・高橋李依（以下、高橋）：まずは男の子目線でのフラれた後の行動が新鮮で読み進めていたら、千鶴が可愛いこと可愛いこと。次はそんな千鶴目当てで読み進めていたら、意外とリアルな描写が多くて……！　登場人物の人間らしさの虜になり、読めば読むほど魅力が増えていく作品だなと感じました。

──最終回を終えた今、これまでを振り返っていただいて、特に印象深いシーンを教えてください。

高橋：一番直近に見たのもあって、最終話の千鶴と麻美の歩道橋のシーンは忘れられません。舞台は歩道橋から動いていないのに、お芝居や演出でとにかく目が離せませんでした。

それと、瑠夏ちゃんの幼少期から今に繋がる特殊エンディングも泣けますね。木部も最高にカッコよかったし、和也と栗林のエピソードも愛おしい。各キャラそれぞれにベストシーンがありますね……。

──千鶴、麻美、瑠夏とは複雑な関係性の和也ですが、今のところ彼にとって墨は妹のような存在にも見えます。他のヒロインたちにはない彼女の魅力、墨ならではの強みを教えてください。

高橋：癒し！　きっと疲れさせません！

他のヒロインたちには良い意味でドキドキさせられっぱなしだと思うので、穏やかな心地良さをお届けできるかと思います。心臓に優しい！（笑）

──墨は少ない言葉数で様々な感情を表すキャラクターです。演じるにあたって大事にしたポイントを教えてください。

高橋：こういった役柄を担当させていただく機会がなかなかなかったのもあって、とにかく色々な想いが頭の中を駆け巡っておりまして……。「ほとんどが息芝居だから、全部が同じ聞こえにならないといいなあ。でも自分が！と主張しすぎず、かといって控えめな訳でもなく……。記号のようだけど想いの詰まったセリフで……」等々、まるで墨ちゃんのように頭をパンパンにして挑んでいました（笑）。

後付けにはなってしまいますが、墨ちゃんの心情を理解するのと共に、作品に携わる時の自身の心境も似通えたらいいなぁとも思っていたので、「いっぱいいっぱい懸命に」関わることができてよかったのかなと感じています。

──何かと頼りない和也ですが、墨の練習相手に付き合ってあげるなど優しい一面もたくさん描かれています。改めて和也に対する率直な印象を教えてください。

高橋：いつも本気で素敵だなと思っています。

1話の時は和也の一途さが印象的でしたが、それ以降、彼女たちにも友達にも、一人一人に本気で向き合っていて、今では「他人をとても大切にできる人」という印象にランクアップしています！

──墨にとっての憧れの先輩である千鶴は、優柔不断な和也に対して時にビシッと喝をいれたり、時に優しくアドバイスをしたりとカッコいい一面も魅力だと思います。墨も彼女に面倒を見てもらっていますが、高橋さんから見た千鶴の魅力を教えてください。

高橋：レンタル彼女としてのプロ意識が魅力的ですね。

千鶴の発言や振る舞いの説得力。いつも頼もしくてカッコいいのは、プロだからなのかなと感じています。プロかアマかというのは、お金をもらうもらわないの線引きもそうですが、精神的なところも大いに関係があると思っているのですが、レンカノとしてのプロでもあり、先輩としてもプロ。女の子としてもプロ。千鶴の人生や考え方、芯の通った性格そのものがもうプロとしか形容できなくて……！　千鶴プロ、尊敬してます！