【連載】TVアニメ『ゾンビランドサガ』水野愛 役 種田梨沙さん×紺野純子 役 河瀬茉希さんインタビュー【SAGA. 03 RE_後編】｜続篇制作が決まった後の2人の反応は意外!?　メンバーで一番リアクションが大きかったのは？

多くの視聴者に感動を与えつつ、多くの疑問を残したTVアニメ『ゾンビランドサガ』の続篇として、2021年4月に放送予定の『ゾンビランドサガ リベンジ』。約2年半ぶりのTVシリーズ復活を祝して、アニメイトタイムズで掲載されていたインタビュー連載も復活し、1月1日より順次公開中です。

今回ご登場いただくのは水野 愛役の種田梨沙さん&紺野純子役の河瀬茉希さんの平成＆昭和の伝説のアイドルコンビです。前後編に渡ってお送りしていますが、後編となる今回は第1期のお気に入りシーンベスト3と、『ゾンビランドサガ』初心者の方へ楽しみ方を安心アドバイス！　更に続篇(第2期)への抱負を語っていただきました！

種田さんの1期のお気に入りシーンはサガロックでのステージ上のドラマ！

――では1期の好きな&お気に入りのエピソードのベスト3を挙げてください。

水野 愛役　種田梨沙さん(以下、種田)：3位は5話でガタリンピックに出場して、フランシュシュ全員が泥の中をほふく前進して、たえちゃんを隠し抜いたシーンです。めちゃめちゃおもしろかったし、収録も楽しくて。

2位は8話のリリィちゃんとパピィの感動的なエピソードです。特に「To my dearest」を歌いながら、2人の想い出のシーンが走馬灯のようにコマ送りで流れていくところは絶対泣きます。

1位は、7話でサガロックに出演した時、「アツクナレ」を歌っている途中で、雷のトラウマによって歌えなくなった愛のところに純子がさっと入って助けてくれてからの「目覚めRETURNER」の流れが最高でした。平成と昭和の伝説のアイドルとして考え方の違いはあっても、ステージ上でああいうふうに和解するのは素晴らしいし、私も「アツク」なりました。

河瀬さんのお気に入りは純子と愛がそれぞれ仲間に死因を打ち明けるシーン

――河瀬さんはいかがですか？

紺野純子役　河瀬茉希さん(以下、河瀬)：3位は3話の初めての路上ライブです。まだみんながアイドルになりきれていない状態で、一晩で覚えさせられたダンスと歌で一生懸命やったけどやっぱりムリだとあきらめかけた時、純子と愛が出てきて……というシーンは「やっぱり元アイドル組すごい！」という感動がありました。

完全な親バカですけど(笑)。あと小さな子どもが見てくれて、初めてファンがついた瞬間だったので。デスおじは1話からいましたが、アイドルの姿を見て、初めて応援してくれた子で、何かが彼女の心に響いたんだなと思えて、好きなエピソードです。

2位は9話のラストでサキが「結局、何なんだ、普通って」と言って終わるところがいいなと。結論を示さず、チキンレースでブレーキをかけることもなく、崖に突っ込んでいくワケのわからなさはこの作品らしくて(笑)。

リリィとパピィとのエピソードとは違った親子の絆を描いていて、自分が若い頃にヤンちゃしていて、親になった時、子どもにどう説明するのか。更に友達が親になった時に死んでいるサキが「何なんだ、普通って」と問いかけるという深さもあって好きです。

1位は6話で愛と純子が自らの死因についてお互いが語るところです。愛がサキに語るのも、純子がさくらに語るのも関係性的に納得できるし、普段はわたわたしているさくらも、威勢がいいサキも黙って聞いているのがいいなと。サキとさくらはフランシュシュのお父さんお母さんと言われていましたが(笑)、優しい2人にただ聞いてもらっているだけでジーンとしました。

お気に入りのキャラは2人そろって同じキャラに!?

――ご自身が演じるキャラ以外で好きなキャラを教えてください。

種田：幸太郎は誰もが好きなキャラじゃないでしょうか？

河瀬：もう殿堂入りですよね。

種田：正直、11話の「俺は見捨ててやらん」がなかったら、こんなに好きにはならなかったと思うくらい、あのシーンが素敵で。さくらの無念を1話から見てきたけど、幸太郎は多分もっと前から知っていて。10年間誰にも告げずに秘めていたのかなと思うと、今までのおふざけシーンがすべて泣けるシーンに変わってしまった感じがします。

幸太郎は主人公としても、フランシュシュを支えるプロデューサーとしても最高のキャラだなと思うし、宮野真守さんの演技が本当にはまっていて、そこも素晴らしいと思います。

河瀬：ピッタリ！　改めて思うとサングラスをかけていてよかったですね。

種田：表情が見えないのがいいよね。

河瀬：まなざしで感情がわかってしまうので、サングラスをかけることで何を考えているのかわからないところもいいミスリードにつながって。「この人何も考えていないのかな？」とか「いや、もしかしたら深いところまで考えているのでは……って何してるの！？」とか(笑)。そのつかみどころのなさがサングラスというアイテムによって表現されていて、キャラクターデザインの深川可純さんをはじめとして素晴らしいなと。またサングラスをとっても背中しか映さない演出も。

種田：だからファンが多いと思うので幸太郎のグッズをもっと増やしてほしいです(笑)。