テイオー復活への気持ちがひとつになった感動の第10話――冬アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』前田佳織里さん×花井美春さんキャストインタビュー【連載第11回】

Cygamesが手掛けるクロスメディアコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』（以下、『ウマ娘』）。そのTVアニメ第2期『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』が好評放送中です。

第2期は、シンボリルドルフに憧れ無敗の三冠ウマ娘を目指すトウカイテイオーと、名家の誇りにかけて天皇賞連覇に挑むメジロマックイーンを主軸にした物語。そんな2人の強い思いが激突した天皇賞（春）以降も、魅力あふれる“ウマ娘”たちによる熱いレースやドラマが繰り広げられています。

そんな第2期の放送を記念して、アニメイトタイムズでは毎週スタッフ陣やキャスト陣のインタビューを実施。第11回は、前田佳織里さん（ナイスネイチャ役）と花井美春さん（ツインターボ役）のインタビューをお届けします。チーム＜カノープス＞のメンバーとして作品を彩りつつ、直近放送回の第10話では感涙モノの活躍を見せてくれた2人。第10話の収録の思い出やそれぞれのウマ娘を演じるポイント、自分自身との共通点などたっぷりお話をうかがいました。

名シーンの収録を支えたのは、チームメンバーの絆

――第10話、めちゃくちゃ感動しました！

ナイスネイチャ役・前田佳織里さん（以下、前田）：もう涙がやばかったです。

ツインターボ役・花井美春さん（以下、花井）：私も泣いちゃいました。

――トウカイテイオーのためにも絶対に諦めないツインターボの激走や心からの叫びは、本当に胸に刺さりました。まずは花井さんの率直な感想をお聞かせください。

花井：みんなのテイオー（トウカイテイオー）への気持ちがひとつになった回だったなと思います。いろんな矢印がひとつに向いて、テイオーがまたがんばってみようという気持ちになる矢印を作れたかなって。ターボ（ツインターボ）って今までもずっとテイオーに勝負しようと言っていて、もちろん本気だったとは思いますが、どこかふわふわしていた感じもあったんです。でも第10話は、本当に“今”勝負したい！って気持ちが強くて。

テイオーは足を怪我して走ることができない。でもターボは一緒に勝負がしたい――ここでちょっと亀裂ができちゃうんですけど、その亀裂が最後に大きな力となりました。

今までは悔しい気持ちを前面に出したことがなく、あんなに泣きながら「悔しい！悔しい！」と＜カノープス＞のみんなに泣きついたのも、それだけテイオーと走りたい気持ちが強かったんですよね。それを皆さんにしっかり見ていただけましたし、ターボはすごく成長したと思います。

――ツインターボのレースを見せるために、チーム＜カノープス＞のメンバーが協力するのも素敵でした。

前田：あのシーンもすごく好きなんです。チーム愛を感じました。それだけターボの情熱にみんながすごく心動かされたんだと思うし、リハVの段階から泣いちゃいましたね。ターボの絶対に諦めないって気持ちや、自分が諦めるまで（テイオーも）諦めないんだ！ってメッセージ性がすごく刺さって。ネイチャ（ナイスネイチャ）もターボを見て成長したでしょうし、＜カノープス＞内でお互いに刺激し合っているなと思いました。

――ちょっと前まではやたら作戦会議をしていたり、ギャグっぽい姿も多かったのに、みんなの姿が本当に格好良くて。実際の収録はいかがでしたか？

花井：この回の収録は私だけ別だったんですが、収録の前日にかおりんさん（前田さん）から「一緒に収録はできないけど、＜カノープス＞全員で応援してるから頑張って！ 行ってらっしゃい」って連絡が来たんです。私はそれに感動して涙しました。

前田：本当？　ありがとう。不安だろうなと思って……！

花井：本当は4人で録りたかったけど、行ってらっしゃいと送り出してくれて。こんなに温かいホームが私にあったんだと、本当に嬉しかったです。めちゃくちゃ頑張れました！

前田：（メッセージを送るか）すごく迷ったんですよね。集中しているだろうし、収録前にそういうのに惑わされたくないタイプかもしれない。でもやっぱり、私たちは見守っているよ！ってすごく言いたかったから。

花井：私も収録の前に「行ってきます」と送って、終わった後に「行ってきました」と連絡しました。

前田：そうなの。ちゃんと「録りました。行ってきました」って報告してくれて。そのやり取りがすごく嬉しかったですし、回を増すごとに絆が強くなったなと感じます。お互いを大切に思っていたよね。

花井：思っていました。それが力となって、この演技もできました。ありがとうございます！

前田：いやいや、こちらこそありがとう。本当にいいチームだから、今後もいっぱい色んな所で盛り上げていけたらいいよね。

花井：はい！