朗読劇の新ブランド『READPIA』が贈るバラエティ豊かな演出の数々とは？　『刀使ノ巫女清夏奉燈』より本渡楓さん、『わたしの幸せな結婚』より上田麗奈さん、STU48より石田みなみさんが登壇したステージイベントレポート【アニメジャパン 2021】

朗読劇ブランド「READPIA」。出版・映像を中心に豊富なIPコンテンツを持つKADOKAWAが、”物語が聴こえる。”をプロジェクトテーマに、コメディからシリアスまで幅広いジャンルの作品の朗読劇を送り出しています。

これまでプロデュース・演出に速水奨を迎えたオリジナル朗読劇『新宿RUMBLE FISH』、TVアニメ放送直後に公演を行った朗読劇『アフリカのサラリーマン』、舞台俳優と共に本格法廷劇を描いたリーディングステージ『法廷の王様』といった様々な朗読劇を展開したREADPIAでは、2021年も新たな企画が進行中。

今後も新作の数々に期待が集まる中、2月28日開催の「AnimeJapan 2021」では「READPIA LINEUP 2021」と題したステージイベントが開催！　朗読劇『刀使ノ巫女清夏奉燈』から衛藤可奈美役の本渡楓さん、朗読劇『わたしの幸せな結婚』から斎森美世役の上田麗奈さん、READPIAとSTU48の新朗読劇プロジェクトから石田みなみさんが登壇し、それぞれの作品の見どころや新情報に関するトークを展開しました。

立ち稽古からのスタートに驚き!? 演出豊富なREADPIAの特徴とは？

各作品に出演するキャストが集まった本ステージ。READPIAとは、KADOKAWAがおくる朗読劇の新ブランドであることがあらためて紹介されます。

中でも、以前上演されたオリジナル朗読劇『選ばれなかった勇者の花嫁』には本渡さんが出演。本渡さんは同作で舞台のようにバラエティ豊かな演出に挑戦。キャストのアドリブが豊富な点も特徴だったとコメントし、READPIAが贈る舞台劇のようなスタイルの朗読を紹介しました

特に演出豊富な朗読劇ということもあり、練習においてもこれまでの朗読劇とは異なり、立ち稽古からスタートしたことが驚きだったと裏話を明かしました。

数あるラインナップの中から最初に紹介されたのは朗読劇『刀使ノ巫女清夏奉燈』。『刀使ノ巫女』といえば、2018年にTVアニメが放送され、スマートフォンゲーム、OVAなど様々なコンテンツが展開中の人気作品。今回の『清夏奉燈』は同TVシリーズの後日譚を朗読劇化した作品です。

本作で主人公の衛藤可奈美を演じる本渡さん。可奈美について、剣術に対する思いの強さを魅力として挙げつつ、そこが怖い部分でもあると、奥深いキャラクター性を解説。本渡さんは今回の『清夏奉燈』のビジュアルを見ながら、成長したキャラクターたちの姿や今後の関係性に注目したいと期待を寄せました。

ここで新情報としてあらすじが初公開！　新たな任務が描かれる本作について本渡さんは、久しぶりの再会となるキャスト6名で挑むこと自体が楽しみだと語りました。なお本朗読劇は2021年の上演を目指して製作中とのことです。

女の子の憧れが詰まった“和風シンデレラ・ストーリー”『わたしの幸せな結婚』

角川富士見L文庫より発刊されている小説を原作とした朗読劇『わたしの幸せな結婚』。名家に生まれながらも実母を早くに亡くし、継母と義母妹に虐げられて育った斎森美世。そんな彼女は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、久堂清霞との嫁入りを命じられます。しかし、ふたりは徐々に心を通わせ……。

今作で主人公の美世を演じる上田さんは、すでに原作小説のTVCMでも美世を演じられています。上田さんは役どころについて、苦しい家庭環境の中で笑うこともままならなくなってしまった人物だと紹介。しかし清霞と出会って愛を知ることで、徐々に心を取り戻していく“和風シンデレラ・ストーリー”なのだとか。

女の子の憧れの展開が詰まった一作だけに、上田さん、本渡さん、石田さんもすでに原作をチェックしていたとのこと。上田さんは出演決定前から楽しんでいた作品だけに、CM出演の際はとても緊張したそうですが、スタッフの熱量の高さを目の当たりにして朗読劇への期待もより高まったと当時のエピソードを語りました。

そして待望の新情報として、公演日がついに解禁！　2021年7月10日、11日にところざわサクラタウンにて公演されることが発表されると、上田さんは改めて、作品特有の繊細な雰囲気が舞台でもしっかり再現されているので楽しみにしてほしいと期待を煽りました。

朗読パラエティ「READPIA × STU48 朗読劇プロジェクト」とは？

続いて神尾晋一郎さんらが出演する、笑って泣けるアットホームコメディ『STAGE』と、吉岡茉祐さんが企画・脚本を担当する朗読劇『モノクロの空に虹を架けよう』に関する最新情報が発表されました。さらに発表は続き、石田さんが参加する朗読劇 × アイドルの朗読バラエティ「READPIA × STU48 朗読劇プロジェクト」の最新情報の話に。

番組は毎月1回、ニコニコ「READPIAチャンネル」にて配信予定で、参加メンバーが朗読へチャレンジするバラエティ番組とのこと。いつか朗読にチャレンジしてみたかっただけに今回の参加が楽しみだという石田さん。しかし参加決定については、ライブ本番直前に『READPIA』公式Twitterでの告知で知ったとのことで、その際は驚きを隠せなかったと明かしました。

なお本企画は、視聴者とともに作り上げていくことを目指しているとのことで、石田さんは4月27日(火)の初回配信を楽しみにしてほしいとメッセージ。続けて、1から朗読を学んで、いつかしっかりとした舞台をお届けしたいと気合い十分な様子を見せました。

気になる情報盛りだくさんの本ステージではそのほかにも、荒俣宏監修の本格妖怪朗読劇『風の聲～妖怪大戦争外伝～』、プロレス×ミステリーで贈る朗読劇『マスクド・アイスクリーム』、名作古典を異なる視点で描く朗読劇『名作異聞ロミオとジュリエット～ティボルトその恋の犠牲～』の公演情報や出演者が発表されたところでお時間に。

最後に本渡さんは、『刀使ノ巫女』という作品はファンやスタッフの愛がこもった作品だと熱弁し、朗読劇においてもその期待に応えたいとコメント。上田さんは、小説や漫画以外の形で『わたしの幸せな結婚』が表現されることについて、実際にどう再現されるのかを見届けてほしいとメッセージを残しました。

そして「READPIA × STU48 朗読劇プロジェクト」について石川さんは、改めて番組を通して成長していく姿に注目してほしいと語り、ステージを締めくくりました。