「准太がいるからこそ乗り越えられる」——『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。〜スペイン編〜』西條高人役・高橋広樹さんインタビュー

桜日梯子さんによる「月刊マガジンビーボーイ」（リブレ刊）にて連載中のBLコミック作品『抱かれたい男1位に脅されています。』（通称：だかいち）。

原作でも人気の高いエピソード「スペイン編」が完全アニメ化！　劇場版『抱かれたい男1位に脅されています。〜スペイン編〜』が2021年秋に公開となります。

5年連続で“抱かれたい男1位”だったベテラン俳優・西條高人と、その座を奪った新人俳優・東谷准太。芸能界を舞台に数々の試練を乗り越えてきた2人が、舞台「血の婚礼」を成功させるために今度はスペインへ飛び立ちます！

そして今回、アニメイトタイムズでは、「ani・ani」の企画と連動して『劇場版 だかいち』の声優インタビュー企画を実施。第2回目にお届けするのは、西條高人役・高橋広樹さんです。

以前のインタビューはこちら

『劇場版 だかいち』東谷准太役・小野友樹インタビュー

TVシリーズとは少し違う高人を味わってほしい

——2018年に放送されたTVアニメを経て、今度は映画になって『だかいち』が帰ってきます。最初に『だかいち』が映画になると聞いたときの率直な気持ちをお聞かせください。

高橋広樹さん（以下、高橋）：スペイン編をアニメ化すると聞いて純粋に嬉しかったですし、まさかこんなに早いタイミングだとは思っていなかったのでびっくりしました。

僕の中では原作のお話がある程度たまってから、次のTVシリーズで描かれると勝手に思っていたんです。そしたら、アニメ化します、しかも劇場版です、と聞いて「えぇ～！？」と。

劇場版に向けて動き出せるほどファンの方のエネルギーがあったということですので、改めて申し訳ないなという気持ちと（笑）、嬉しいなぁ、頑張ろう！という気持ちが湧き出てきました。

——映画ではファンの人気も厚いエピソード“スペイン編”が描かれますが、全体的なストーリーを踏まえての印象をお聞かせください。

高橋：スペイン編に入る時点で高人と准太の心はだいぶ近いところにあります。ほぼ一心同体になっている状態であと最後、あともう少しで心と心が1つになるエピソードだなと感じました。

また、劇場版であるということも含めつつ、このスペイン編が“一区切り”だな、と。なので、スペイン編で1つの『だかいち』ヒストリーが完結すると勝手に思っています。

そこからさらに2人のストーリーは続いていますし、ファンの方の温かいご声援を感じながら収録を終えた今は希望しかありません。

——スペイン編ではチュン太こと東谷准太さんのルーツが紐解かれますが、高橋さん自身、高人さんに関して印象に残っているシーンや注目ポイントを教えてください。

高橋：やっぱりラストのシーンです。今までの高人と准太はどちらかといえば、准太のほうが振り回す、あるいは准太にまつわる事件で高人が振り回されるという展開が多かった中で、スペイン編は高人が1人先走るというか、自分の意思で准太を振り回す展開になります。

なので、TVシリーズとは少し違う高人、そして高人と准太の関係を作品全体を通して味わっていただけたらと思います。