TVアニメ『サクガン』オープニングテーマ「恍惚ラビリンス」発売記念遠藤正明さんインタビュー｜父から娘への想いを歌った、対照的な雰囲気の2曲を収録！

「感度良好グッチューニン！」のレコーディングドキュメンタリーを撮影した『えんちゃんねるTV』も配信中！

──遠藤さんの公式YouTubeチャンネル『えんちゃんねるTV』の39回で、「感度良好グッチューニン！」のレコーディングの様子が配信されていますね。

遠藤：「どのようにレコーディングされているんですか？」と尋ねられることが多くて。考えてみたら僕のレコーディング方法が普通なのかどうかもわからなかったので、1回撮影してみてもいいかもしれないと思ったのがきっかけでした。

アニソンだと情報解禁日があったり、秘密にしなくてはいけないことも多いけど、この曲なら既にラジオでオンエアされているし、歌詞自体もネタバレ関係なく、シンプルなので、やってみました。

──まずエンジニアさんとの対談自体が珍しいですよね。そしてレコーディングの様子も他のアーティストの場合はダイジェストで収録されることがほとんどなのに、コーラスディレクションを担当されている三宅博文さんとの会話や、本線やコーラス、ガヤの録音などが見られて。

遠藤：ウソ偽りのないレコーディング風景です（笑）。普段は見せない部分なので、この動画でわかってもらえたらいいなと思って。コーラスは他の人に任せるというアーティストもいるけど、僕は全部自分でやるのが普通なので。

ただ「感度良好グッチューニン！」のようにアカペラでコーラスを重ねていくところは専門的わかっている三宅君に考えてもらったほうがいいと思ったので、今回お願いしました。

──三宅さんと相談しながらもご自身で何度も録り直しを申し入れたり、かなりこだわってレコーディングされていることにも驚きました。

遠藤：毎回よく言われるのが、レコーディングする歌は最初に歌うテイクなので、まだ歌いこなせていないわけです。だから何回も歌って、良いテイクを録らなくてはいけないし、自分が納得するまで歌いますよね。せっかく聴いてもらえるのだから、どこまでもこだわりたいと思うし。

「どこが違うの？」と思われるかもしれませんが、CDや音源ってずっと残るものなので、気になったところはその場で1つひとつ解決していかないといけなくて。だから過去のCDは嫌で聴けないんですよね。聴けば聴くほど、「ここを直しておけばよかった」とか気になったり、後悔しちゃうので。

そうならないように毎回こだわってやっているけど、後日聴くと「ここ直したいな」と思うところが見つかるんです。「恍惚ラビリンス」にも直したいと思うところがあるし（笑）。だからずっと続けていけるんでしょうね。

──遠藤さんの中で、ライブ等で歌うたびにアップデートしていくこともあるんでしょうね。

遠藤：そうですね。終わりも答えもないところがおもしろいんでしょうね。僕のスタイルが正しいのかはわからないけど、皆さんにわかってもらえるいい機会になったかなと思うし、この映像を見てからまた聴いてもらえたら違った聴き方や感じ方をしてもらえるかもしれませんね。

年末年始に東名阪の「遠藤正明 christmas acoustic night 2021-22 ～present of the voice～」を開催！

──今後のご予定やお知らせなどございましたらご紹介お願いいたします。

遠藤：毎年行っている「クリスマスアコースティックナイト」というライブがあって、去年は新型コロナの影響で開催することができませんでしたが、今年は開催することになりました。12月24、25日、2022年1月8日の3日間、東名阪で行います。

このライブと8月の「バースデーライブ」は毎年行っていて、「バースデーライブ」はフルバンドでにぎやかな感じですが、「クリスマスアコースティックナイト」はアコースティックで、全員着席してもらって、ゆっくりじっくり歌を聴いていただいています。普段はあまり見られない、聴けない遠藤正明に会いに来ていただけたら嬉しいです。

──皆さんへメッセージをお願いいたします。

遠藤：「恍惚ラビリンス」は初めてのクリエイターの方と一緒に制作した楽曲なので、自分の中でも新鮮でしたし、今までにありそうでなかった遠藤正明の一面を見ていただける曲になっていると思います。現在放送中のTVアニメ『サクガン』と合わせて楽しんでください。