TVアニメ『デート・ア・ライブIV』最終回直前！五河士道役・島﨑信長さんインタビュー｜「原作の最後までアニメで見たいと思ってもらえる作品になっている」

第4期から登場するふたりの新精霊については……!?

――ありがとうございます。ここから第4期の話題ということで、まずは新精霊について。先に登場した二亜についてはいかがでしたか。

島﨑：二亜はまた今までと一味違いました。これだけヒロインたちが登場していながら、ひとりもキャラが被っていないのは、流石は橘先生だなと。お姉さんなんだけれどちょっと緩めで、退廃感を感じます。でもなんやかんやテンション上がる所は上がるオタクのお姉さんなので、いいキャラしています。僕は凄く好きです。

お芝居も縦横無尽に動き回りますし、二亜自身が色々なことを仕掛けてきます。年齢もみんなより年上で色々な経験を積んできているところがあり、そういう色々な一面を生天目さんが楽しく豊かに表現されていました。

――島﨑さんもゲームなどをよくプレイしている印象がありますが、彼女に共感できる部分などはありましたか？

島﨑：まずは社会人的な考え方でしょうか。学生の子たちよりも年齢が一回りくらい違うので、色々な意味で共感しやすいです。後はオタク的な所も面白いですし、話してみたら楽しそうだなと。

――二亜のエピソードについてはいかがでしょうか？　士道として演じて苦労した部分などもあれば教えてください。

島﨑：二亜にはズケズケ行けた印象があります。結構言い合いをすることがあったのですが、対等な感じだと思っていました。結構距離感も近く、だらしないところやお茶目なところも見られたりして。対立していたとしても、仲は良かったと思っています。

もちろん彼女が「ここから先は通さない」という一線を引いていることは理解できるのですが、それでもいい印象を持っていたんです。だからこそ勿体ないなと。もっと彼女が幸せになれたらいいのにとか、だからこそ助けたいという気持ちが強くなりました。

二亜とも色々あったけれど、他のみんなのサポートもあって最後は彼女に想いを届けられたんじゃないかな。

――同人誌の売上対決みたいなこともやりましたね。

島﨑：そうそう(笑)。あれも頑張ってくれたのは精霊のみんなでした。

――二亜にプレイしてもらうための乙女ゲーで、その登場キャラクターである「志藤五樹」に士道が声を当てるみたいな描写もありました。収録はどのような形で進んだのでしょうか？

島﨑：あれはもう、実際に士道がリアルタイムで声を当てていたので、士道君が一生懸命演じていますみたいな形なのか、割と上手にやっちゃっていいのかとか、どうしようかなとは思いました。

最終的にはゲーマーの二亜が違和感を覚えないように、僕自身が仕事をする、そういう役を自分がやっているみたいな気持ちで演じさせて貰いました。本当に特殊な状況ですよね(笑)。

――ありがとうございます。だからこそ聞いておきたいところがありました。それでは六喰についてはどうでしょうか。

島﨑：二亜も重たいものを持ってはいましたが、六喰のほうがどうしていいかわからない感じが強かったです。二亜は対話ができたので話をすれば情報が出てきたのですが、六喰はそもそも宇宙に居ましたし、取り付く島が無かったですしね。

そんな所から始まりはしましたが、六喰も本当にいいキャラクターだとは感じました。話し言葉からはどこか雅で風流な感じがしますし、可愛らしい。心の鍵を開けて感情が出てきてからのギャップも気に入っています。

最初はクールに心を閉ざしている感じでしたが、その時と心の鍵を開いた後の2段階にエピソードが分かれていたのが面白かったなと。鍵を開いた時点で士道に対してデレてくれていたので、もう行けたかなとか思ってしまったんですよね。ですがまだまだ拗らせていて、そこに反転した十香(※夜刀神十香のこと)も絡んできてまさかの三つ巴になったりして。

六喰はちょっと、境遇とか心の内に秘めたものとか、士道と似ているところがあるんです。その部分でのシンパシーがあったので、兄妹的な距離感になったのも頷けます。士道君も結構壮絶な人生を送っていて、経験しているからこそ彼女にも共感できる。六喰に関しては自分と似ているところがあると打ち明けたりしていたので、珍しいなと思いました。

ただ本当にこれが兄妹の距離感なのか疑問は残りますが、いい家族になれたんじゃないかな。精霊たちのファミリー感が好きではあるのですが、家族となると琴里ちゃん(※五河琴里のこと)がピンチなのではないかとも思っていたり(笑)。