『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ！』公開記念！　和実 ゆい／キュアプレシャス役の菱川花菜さん、コメコメ役の高森奈津美さん対談インタビュー「映画では笑顔だけじゃなく、悲しみも、涙も表現」

『プリキュア』シリーズの映画最新作『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ！』が、9月23日から公開中です。本作は、おいしーなタウンに突如現れたお子さまランチのテーマパーク＜ドリーミア＞が舞台。

コメコメたちは、園長のケットシー（CV.花江夏樹さん）にお子さまランチをごちそうしてもらったり、みんなで楽しくあそんだり。たべ放題、あそび放題のまさに夢のような空間のドリーミアですが、そこには何か秘密が隠されているみたいで……？

コメコメをはじめとするエナジー妖精たちが大活躍する本作。すでにご覧になられた方も多いのではないでしょうか。アニメイトタイムズでは映画公開を記念して、和実 ゆい／キュアプレシャス役の菱川花菜さん、コメコメ役の高森奈津美さんに直撃！

事務所の先輩、後輩という関係性でもあるおふたりの、信頼関係や仲の良さが伝わるインタビューになりました。

※一部物語のネタバレを含んでいますので、映画鑑賞後にぜひお楽しみください！

リアルのおふたりはまるで姉妹のよう

──おふたりは事務所の先輩・後輩でもありますが、『プリキュア』シリーズを経て関係性は深まっていきました？

菱川花菜さん（以下、菱川）：高森さんは頼れる先輩です！　質問するとすぐに教えてくださったり、ツッコミを入れてくださったりします（笑）。

──以前菱川さんにお話しうかがったときに「高森さんがいらっしゃるからすごく心強いです」っておっしゃっていたことを覚えてます。

高森奈津美さん（以下、高森）：でもすぐお別れになってしまって……（笑）。なかなか一緒に録れてないので「このご時世め」という感じではあるんですけども。

菱川：そうなんです。でも変身シーンの「にぎにぎ」「コメコメ」とふたりで言うところは、いつも高森さんの声を想像しながらアフレコに臨んでいます。「にぎにぎ」って言ったあと高森さんの声を思い出して「うんうん」と実際にうなずいて。

　

▲『デリシャスパーティ♡プリキュア』キュアプレシャス 変身シーン

　
高森：私もあのリズムを意識しながら録ってます。だからキュアフィナーレが来た時に急にリズムを崩すっていう（笑）。

菱川：あははは、やっぱり妖精チームもそうだったんですね。「ここでくるはずなのに！」っていう。

──以前のインタビューで、台本に「ゆいはコメコメが大好き」「コメコメはゆいが大好き」とト書きが加えられていたというお話を教えてくれました。

菱川：はい！　1話の台本には「コメコメはゆいを愛おしく思っていて、ゆいもコメコメを愛おしく思っている」と心情が細かく書かれていたので掴みやすかったですね。ゆいとコメコメは相思相愛なんです。

高森：（コメコメは）字もちょっとずつ書けるようになって、おしゃべりもちょっとずつ達者になってきたので、ゆいに「大好き」を直接伝えられるようになってきて……。

──少しずつ大きくなってきましたね。

高森：はい。私が演じてはいるんですけど、母のような気持ちです（笑）。

──映画で久しぶりにご一緒できていかがでした？

高森：ゆいちゃんは今までにないニュアンスの感情の出し方の場面がすごく多かったんです。私自身も見たことがなかったので、すごく新鮮だなあと思っていました。

菱川：横からコメコメの声が生で聞こえてくるのが嬉しかったです。「あぁ、コメコメだ！」って。いつものTVアニメのアフレコは私たちの後に高森さんが収録というスケジュールが多いんです。一緒に録れて本当に嬉しかったです！

──映画ならではのおふたりのチームワークもポイントですね！

菱川：はい。見てほしいです！　そういえば、私、高森さんにずっと聞きたかったことがあって！

高森：なになに？

菱川：映画のアフレコ現場で台本の裏をずっと見てたじゃないですか。

高森：あ、はい（笑）。

菱川：10分くらい見られていたので「何を見ているんだろう？」と気になっていたんです。真面目な雰囲気で聞けなくて。

高森：ああ！（笑）　台本の裏にドリーミアが描かれていたので、ドリーミアの作りを見ていたんです。架空の舞台だから「なるほどなぁ」って感じて見ていました（笑）。

菱川：聞けてよかった（笑）。

──おふたりの今日の衣装についてもおうかがいしたいです！

菱川：今日のために作ってくださった衣装なんです。めちゃくちゃ可愛くて見た瞬間にテンション爆上がりしました！　めちゃくちゃ細かく、スカートにコレがついていて……。

高森：何が付いてるの？　言葉で言ってごらん。

菱川：三角の……スカートに△のダイヤがついていて……。

高森：ダイヤが？　ダイヤが付いてるの!?　持って帰っていい？

──（笑）。

高森：これ、おむすびてことだよね？　スカートにお米がたくさんついてるよ！（笑）

菱川：あはははは、豪快にたくさん食べる人のよう（笑）。多分おにぎりだと思います！　お米にも見えなくないかも？　

髪飾りもピンクでかわいいんですよね。あと、一番見てほしいのが、背中のリボン！　プリキュア4人ともおそろいで、色違いなんです。

──帯のような素材で可愛い！

菱川：そうなんです！　すっごく可愛いです！

──高森さんの衣装のポイントもお伺いしたいです！　カラフルで可愛いです。

高森：「プリキュアの皆さんは衣装あるんですけど」と事前に伺っていたんです。実は『プリキュア』のお仕事がきたときのために、衣装を買っていたんですよ（笑）。

ピンクがいっぱい入っていて、なおかつこの子どもの落書きのようなものがデザインに入っていて。お子さまランチというテーマにピッタリなんじゃないかなって思っていました。

──確かによく見ると、クレヨンで描いたようなものが。

高森：そうなんです。遠目だとトロピカルなんですけど。

菱川：遠目だとなんか……ご飯みたいですね！

高森：……え？

菱川：おにぎりのご飯みたいじゃないですか……この黒い部分が海苔で……え……（現場がざわつき、キョロキョロして）え!? 違います？　伝わってください！（笑）

高森：……うん、そうかも！　おにぎりかも！（笑）

──そうかもしれない！（笑）

菱川：そうですよね、ハイ。おにぎりです。

高森：このおにぎりの衣装を（笑）着る機会がきて良かったです。これでなかったらどうしようと思っていました。「せっかく買ったのに」と（笑）。

──髪の毛のグラデーションともピッタリです。

高森：嬉しいです！　映画の時期に合わせて、髪の毛にピンクを入れたいなと思っていました。