声優アーティスト・内田真礼さんライブ「UCHIDA MAAYA Hello, 1st contact! [Revival]」レポート｜1stライブを再現しつつ、随所にサプライズも！　変わらない想いとこの先の未来に希望を感じたステージ

声は出せずとも気持ちは届く。いつか来る未来へ向けてお互いの気持ちを再確認

幕間映像は、このライブのリハ風景を映しながら、ステージへの想いやファンへの想いがこもった手紙を朗読していくというもの。それをバンド演奏に乗せて見せていったのだが、そこから再び現れた内田が、ジャングルジムの階段に座って「わたしのステージ」を歌っていく。

曲の出だしをアカペラにしており、手紙からの流れもあってグッと来る演出となっていた。また、これまでのステージ写真をスクリーンで見せながら、最後に6年前にこの曲を歌ったときの映像とリンクさせていたのも、時の流れが感じられて感動的だった。

そして「始まりの曲を聴いてください」と伝えて、「高鳴りのソルフェージュ」を歌う。あの頃、とても初々しい印象だった曲を、今、力強く歌う彼女を見ていると、純粋で真っ直ぐな思いをずっと持ち続けているんだと感じたし、それが内田真礼の魅力なのだとも思った。だからこそ、彼女のチームやファンは、彼女に付いていきたくなるのだろう。

新衣装になってからの「世界が形失くしても」ではタオルを回し、「金色の勇気」では、気持ちのこもった歌声を響かせる。本編最後は、「みんなの好きな色を振ってね」と言って「Hello,future contact!」で締めくくる。真っ白な世界が色づいてラストを迎えるストーリーも前回同様最高だし、みんなでジャンプをして終えるのも思い出に残るものだった。

アンコールでも1stライブをしっかりオマージュし、久々の「アイマイ☆シェイキーハート」からスタート。

MCでは「アルバム「HIKARI」のあとのツアーは、声を出せなくても楽しめるものを作りたいと思ってやったライブだったんです。でも、リバイバル公演までには、声は出せるはずだと思って待っていたんですけど、まだ状況は良くならなくて……。1stライブを見返しても、みんなの声が入っているし、みんなの声がないと完成しない気がしたんです。だけどいいかなって思った。川崎でみんなに会って、応援してくれているのは声だけじゃなくて気持ちなんだと思って、今日は幸せな気持ちになりました」と涙を浮かべながら伝える。

このあと、このタイミングで言う話じゃなかった気がすると笑って告知をしていたのだが、そのとき思ったことをそのまま言葉で伝えてくれるのが彼女なのだ。

1stライブではここで、当時新曲だった「Resonant Heart」を1コーラスだけ披露したのだが、そこもしっかりオマージュ。新曲の「CHASER GAME」を1コーラスだけ披露し、「Resonant Heart」をフルで聴かせてくれた。

彼女の歩みの中で、大事な居場所になっているファンクラブ。その名前の元となった曲「Life is like a sunny day」を、ありがとうの気持ちをこめて歌い、最後は「終わりたくない！」と言いながら、もう一度全力の「Hello,future contact!」を届けて、リバイバル公演を終えた。

1stライブをできる限り再現しつつ、「今の内田真礼チームはここまでできるんだ」ということを見せつけた、懐かしいけど新しいリバイバルライブ。

エンドロールで、みんなの歓声の音を流していたが、そんな風に声が出せるライブがいつかできるようになるだろう。

声と声で想いを伝えあえる日まで。今回は、その想いをお互いがずっと持ち続けているということを確認することができた、とてもハッピーなライブでもあった。

セットリスト

M1.Hello,1st contact!
M2.ギミー！レボリューション
M3.からっぽカプセル
M4.クラフト スイート ハート
M5.Winter has come
M6.Distorted World
M7.North Child
M8.Never ending symphony
M9.創傷イノセンス
M10.わたしのステージ
M11.高鳴りのソルフェージュ
M12.世界が形失くしても
M13.金色の勇気
M14.Hello,future contact!

EN1.アイマイ☆シェイキーハート
EN2.CHASER GAME（ワンコーラス）
EN3.Resonant Heart
EN4.Life is like a sunny day
EN5.Hello,future contact!