声優
羽多野渉×小野大輔 対談【後編】|今後も膨らむコラボの夢!

羽多野渉アーティストデビュー10周年記念スペシャル対談企画『羽多野くんと〇〇くん』Part.1「羽多野くんと小野くん」後編|今回の対談実現は小野大輔さんの言霊のおかげ、今後も膨らむコラボの夢!

羽多野さんの1stライブツアーを見た小野さんが終演後に発した第一声とは?

――先ほど小野さんのライブついての話題がありましたが、羽多野さんもライブに緊張と緩和があり、お客さんにいろいろな印象や感情を与えていて。きっとお二人が役者だからそういう演出や構成になるのかなと。

小野:確かにあります。まじめにやったら、ちょっとおちゃらけたくなるしね。そして羽多野くんのライブを見て思うのはMCが長い! 1回マジにダメ出ししたことがあるよね。「アレはさすがに長すぎる」って。

羽多野:それは初めてのライブツアーの時ですね。横浜まで来てくださったんですよね。当時はまだ持ち歌も少なかったこともありますが、普通は本編が終わってアンコールをいただいて再登場したら曲を歌うものですが、「アンコールありがとう! ではここでおたよりコーナーです!」と。

小野:おたよりが入ったボックスが運ばれてきて。「羽多野くん、アンコール一発目でおたよりボックスはないわ。誰が構成したの!?」って(笑)。

羽多野:寺島くんと一緒に来ていただいて、二人がかりで開口一番、「歌えよ!」とツッコまれました(笑)。アンコールで出てきて、おたよりを30分以上読む人は確かにいないですよね。

小野:長かった(笑)。ボックスはさすがにね。がっつりバラエティートークする気満々で。せめて1曲歌ってからでしょ!?

羽多野:ご指摘いただいてからアーティスト活動をされている皆さんのライブを見させていただいて勉強するようになりました。MCのタイミングやどこで必要な情報を入れるかとか。鈴村(健一)さんのライブでバンドさんと絡みつつ、インストっぽい演奏にのってグッズ紹介するのを見た時、「そうやればいいんだ!?」と。

小野:さっきの撮影中にもちらっと思ったんですけど、僕らは「こうやって」と要求されるとそのままやるんです。バラエティー番組でのオードリーの春日(俊彰)さんは言われたことをそのままやる天才だと言われていますが、僕らもその傾向があるかもしれません。収録や撮影の時、何か違うと思っても、「じゃあ、やってみます」と。最初の頃のライブでスタッフさんや舞台監督から言われたら、そりゃやっちゃうよね。その結果が「歌えよ!」なんですけど(笑)。

羽多野:開演前に書いてもらったものを紹介するコーナーでした。

小野:スタッフさんが用意した質問とかではなく、お客さんからのおたより。やっぱりお客さんに気持ちが向いているんだよね。

羽多野:僕自身がアーティストに憧れて音楽活動を始めたわけでもなく、声優の仕事の1つとしてやっているからまだ正解がわからなかったし、何をやりたいというイメージもなくて。アルバム1枚しかない状態で、ライブの時間を持たせるためにはどうしたらいいかと考えてくださった末に提案してくださったアイディアだったのだと思います。

小野:その考え方は声優イベントの発想だね。納得はできるけど、音楽ライブっぽくない(笑)。でも振り返ってみたらアレが個性になってたね。お客さんも楽しんでくれていたと思うし。

羽多野:お客さんはすごく喜んでくれました。

小野:実は僕も『おれパラ』の7年目くらいの時、めちゃめちゃダメ出しされて。『おれパラ』のMCモンスターの鈴(村)さんと森久保さんに、「MCをちゃんと歌につながるようにしないと、お客さんがアガれないよ」とか「曲の中のアオリもちゃんと組み立てて」と。だから僕もMCについては悩んでた。しれで羽多野くんを見て、ちょっとうらやましかったのかもしれない。「音楽のためにカタにハメないといけない」と思っていたけど、「このくらい自由な方がおもしろい」と。

羽多野:僕もお二人から言われてから少しずつバランスを見るようになりました。いまだにMCは長いですけど(笑)。小野さんからも『おれパラ』の時にもお話しいただいたりして。自分のためだけのMCではないけど、お客さんのためだけのMCでもない。自分が歌へきれいに入れるように組み立てていくことで、お客さんも自然とアガるきっかけになってくれるとやっていく中で気付いた部分でもありました。

小野:最新のライブではすごく上手になったなって思った。短いところはめっちゃ短かったよね?

羽多野:アレは計算してました。

小野:「ウソでしょ? 具合が悪いのかな?」と心配になったくらい(笑)。

羽多野:自分は自分の音楽、先輩には先輩の音楽、それぞれの世界があって、それを楽しむのがライブということで、のびのびやらせていただいていますし、僕なりのオリジナリティが出ればいいなと。『アイドリッシュセブン』など作品のイベントではたくさんの声優さんがいらっしゃるので、『Wataru Hatano LIVE 2022-colors-』のBDを皆さんにお渡ししたんですけど、皆さんが驚かれていたのが「MC」と書かれたチャプターが9つあることで「すごくMCするんだね?」と(笑)。

小野:9? 9は多すぎでしょ!(笑)

小野さんのミニアルバム『Sounds of Love』は各曲と朗読がセット。そこに込められた想いとは?

――小野さんのミニアルバム『Sounds of Love』が10月19日に発売されました。

小野:今回は歌と朗読が融合したアルバムで、各収録曲の前にプロローグとして楽曲の世界観のミニドラマ風の朗読が入っています。以前FMでやっていたラジオ番組『Delightful Days』に同じようなコーナーがあって、手応えを感じていたので、今回アルバムにしてみようと。さっきから話している「MC」話から派生するんですけど、なぜMCをするのかといえば、曲を聴いてもらうためで。僕も『おれパラ』や他のステージで「MCが長いよ」とよく言われましたけど、短くしたらしたでしっくりこないし、曲も引き立っている気がしなくて。

先日、ゴスペラーズの酒井(雄二)さんとラジオでお話しした時に1つ答えが出ました。曲とはおよそかけ離れためちゃくちゃおもしろいMCをされている。でも曲はしっかり心に響くんです。その理由を酒井さんに問いかけてみたら、MCは曲を聴かせるためにやっていますと。さだまさしさんなど往年の歌手の方は皆さん、話がおもしろい。MCがおもしろければおもしろいほど、曲を聴いた時に感動が増幅されるのではないかと。あんな話をしていた人たちがこんなにいい曲を歌うんだというギャップが生まれるんですよねとおっしゃっていて。そのお話を聞いて、自分は難しく考えすぎていたのかもと思いました。

楽曲を引き立たせるためのMCであれば、何を話してもいいんだと。腑に落ちましたとお話ししたら、酒井さんから「朗読をしたうえで歌うのは僕らの考え方と一緒です。だって歌を響かせるために朗読するんですよね」と言ってくださって、「ああ、間違っていなかったんだ」と。

――朗読を聴いてから聴くと感じ方が変わりますね。

小野:より限定的なシチュエーションにもなるし、より深く響く。一曲一曲を配信などで聴いていた方もぜひミニアルバムで1枚通して聴いていただきたいです。

羽多野:僕も聴かせていただきましたが、本当にズルいなって(笑)。僕の音楽活動の中でも幅を大切にして、シングルを作る時も例えば3曲収録する時にはそれぞれの曲のイメージをあえてバラバラになるようにすることで、声優として強みを活かしたCDにしたくて。でもこのミニアルバムは幅がすごくて、こんなアルバム聴いたことがないと思ったくらい。特にコラボの3曲はすごくて、まずうちの事務所の上田麗奈とコラボした、コトリンゴさん作の「また会う時は」はイントロからかわいいし、二人の声の合わせ方がすごく優しくて。そして僕が参加させていただいた「SUPER SHOCK」はバチバチのバトルソングみたいで、集団でのうねりのような、踊りながらバトルするダンスシーンが浮かんできて。

小野:「SUPER SHOCK」のコンセプトは『ウエスト・サイド・ストーリー』なんです。

羽多野:レコーディングの時もおっしゃっていましたね。そしてトッシー作詞作曲の『Self Satisfacition』は明るくて、聴くと気分がアガる曲で、歌詞の1つひとつもユーモラスで。聴いていたら「今、何って言った?」と思わず歌詞カードを確認したくなるおもしろい歌詞なんです。

小野:「Self Satisfaction」は自己愛を歌っているからひたすらポジティブなんだよね。通称、バカポジです(笑)。

 

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