
「今日あらためてキミの顔を見て、“プリキュアにはなれるんだ”と思いました」声優キャスト、アイドルプリキュア、シンガーが集結! 『キミとアイドルプリキュア♪LIVE2025 You&I=We’re IDOL PRECURE』ライブレポート
現在放送中の『キミとアイドルプリキュア♪』(以下、『キミプリ』)の音楽ライブ『キミとアイドルプリキュア♪LIVE2025 You&I=We’re IDOL PRECURE』(以下、キミプリライブ)が、10月18日(土)にパシフィコ横浜 国立大ホールで開催されました。
出演したのは、キュアアイドル/咲良うた役・松岡美里さん、キュアウインク/蒼風なな役・髙橋ミナミさん、キュアキュンキュン/紫雨こころ役・高森奈津美さん、キュアズキューン/プリルン役・南條愛乃さん、キュアキッス/メロロン役・花井美春さん、そしてオープニング主題歌歌手の石井あみさん・熊田茜音さん・吉武千颯さんが登場。さらに今年はアイドルプリキュアたちもステージに。キミプリダンサーズが華を添えるなか、「おひさまと一緒に!ニッコリ♡公演」、「おつきさまと一緒に!YEAH♡公演」それぞれ25曲を披露しました。
その模様はU-NEXTで独占配信。映像にはオープニング主題歌歌手の石井さん、熊田さん、吉武さんによる前説動画・終演後のコメント動画もあり、さらに後日YouTubeでのウォッチパーティーもありと、昨年同様、今年のライブもさまざまなスタイルで楽しめるようになっていました。さらに今年はアニメ本編との連動に加え、アイドルプリキュアたちが実際にステージへ登場し、声優キャストのパフォーマンスと呼応し合うような演出があるなど、これまでにない試みや仕掛けが盛りだくさん。オープニング主題歌歌手3人による新曲「ライブはきねんび」を初披露するサプライズもありました。
そのライブをさらにきらめき満開のステージに押し上げていたのが、キミ=キラッキランランズ(ファン)の存在です。小さなプリキュアたちの声がたくさん響いた「おひさまと一緒に!ニッコリ♡公演」では、『キミプリ』の世界を夢中で楽しむ子どもたちの笑顔と、その姿を見守る大人たちの温かな眼差しが交差するやさしさ溢れる時間に。一方の「おつきさまと一緒に!YEAH♡公演」では、老若男女のキラッキランランズが作り出す熱気とコール&レスポンスが重なり合い、昼とはまた違うライブならではの熱気あふれる空間となりました。そして、それぞれの終演後には「キミとアイドルプリキュア♪感謝祭」が行われることが発表され、大きな歓声に包まれたのでした。本稿では、夜公演を中心にレポートをお届けします。
『キミとアイドルプリキュア♪ 』第36話のそのさきが、開演だよ!
10月12日(日)放送した第36話「けってい!キミとのライブ!」では、アイドルプリキュア研究会のメンバーが「ステージを生で見たい」と話しているのを聞いたプリルンが、みんなに「ライブをやろう!」と提案、ライブに至るまでの過程が描かれ、アニメ本編内にパシフィコ横浜が登場。さらに、オープニング主題歌歌手の石井さん、熊田さん、吉武さんが本人役として出演し、翌週開催のキミプリライブへとつながる展開に。本編とリアルが地続きとなるという、「プリキュア」シリーズ史上初の試みが話題を呼びました。
ライブ当日は両公演ともに第36話後半の映像からスタート。アニメーションの中で石井さん、熊田さん、吉武さんが登場する場面では、観客から拍手と歓声が。そしてキュアアイドルの「あ!思いついた!私たちのライブタイトル! いくよ〜!」という呼び掛けからのタイトルコールで、大歓声のもと『キミとアイドルプリキュア♪LIVE2025 You&I=We’re IDOL PRECURE』が開幕となりました。
オープニング映像を経て、おそろいのカチューシャをつけた石井さん、熊田さん、吉武さんが『キミプリ』シンガー衣装でオンステージ。『キミプリ』オープニング主題歌「キミとアイドルプリキュア♪ Light Up!」で序盤からハイライトと呼べるような大きなコール&レスポンスとハンズクラップを巻き起こし、きらめき満開のステージを立ち上げていきます。
ラスサビで声優キャスト陣とアイドルプリキュアが集結し、自己紹介曲「We are!You & IDOL PRECURE♪」へ。それぞれの決め台詞が歌詞に組み込まれたこの曲では個性が伝わる掛け合いが続き、ステージ全体がにぎやかに。キュアキッスのパート〈お姉さま♡(キッス!)お姉さま♡(キッス!)〉は、音源に寄り添う形で、1回目の“キッス!”はズキューン以外、声優キャストだけでなく、観客もコールを控えていた光景が印象的でした(後のMCタイムで、観客が声を控えてくれていたことを知った南條さんは「世界観を守ってくれる感じに撃ち抜かれました」と感動していました)。
声優キャスト陣の華やかな衣装にも思わず目が奪われます。これまではそれぞれが演じるプリキュアのイメージを取り入れた衣装が中心でしたが、今回は“プリキュアそのもの”を感じさせるデザインに。なお、音符やリボンがちりばめられた『キミプリ』仕様のステージには、左右に階段が設けられており、この高低差を活かしたカメラワークも見どころのひとつ。モニターに映し出される配信映像では、プリキュアとキャストが同じ視界に収まるカットも多く、“プリキュアと声優キャストがふたりでひとつ”の存在であることを改めて感じました。また、配信では“全景”ショットへ切り替わるスイッチングのおかげで、会場全体をしっかりと味わえたのも嬉しいポイントでした。
ボーカルアルバムよりソロ曲を披露
ライブ前半は『キミとアイドルプリキュア♪』ボーカルアルバム~We are!You & IDOL PRECURE♪~に収録されたキャラクターソングを連続披露。ステージにはキミプリダンサーズが登場し、それぞれのキャラクターイメージに合わせた衣装とダンスで華を添えました。
「エブリデイ♪UTA-OH!!」を歌唱した松岡さんは、サビの〈キミとね〉というフレーズで客席へ向かって指差す仕草が印象的で、うたの天真爛漫さがそのまま伝わってくるようなパフォーマンスに。続いてステージ階段の左下からシームレスに登場した髙橋さんは、「Wink!Link!」を披露。〈Wink!Link!〉のパートでは変身シーンを思わせる目元に手を添えたり、小指を客席側へそっと向けたりと、ななならではの優雅でしなやかな動きを織り交ぜながら届けます。高森さんがダンサーとともにリズムに合わせて手を振りながら登場した「GR∞VE L∞P」。EDM色の強いトラックに成長中のこころのエネルギーが重なり、〈夢があるから〉のフレーズで力強く腕を掲げる姿が印象的。元気いっぱいなこころらしいステージに。
そして、声優キャスト陣やオープニング主題歌歌手たちからも人気の高い「なかよしJ♡YFUL」では、南條さんと花井さんが、うたからプレゼントされたスプーンをマイクにつけた、特製マイクを片手に登場。ダンサーがプリルンとメロロンを抱えてパフォーマンスする中、南條さんは背中を向けておしりをふりふりと揺らす愛らしい動きを披露するなど、自由気ままな様子を表現。一方、メロロンならではのポエミーなパートでは、花井さんが南條さんへ視線を送る微笑ましいやり取りも。プリルンとメロロンならではの“かわいい”が大渋滞でした。
6曲を歌い終えると、ステージには声優キャスト陣とオープニング主題歌歌手が再び集結。オープニング主題歌歌手3人はこの日のために用意されたライブ仕様の衣装へとチェンジし、客席から、さらに声優キャストからも「かわいい〜!」と歓声が上がりました。
毎年出演者ごとに設定されているペンライトカラーに寄り添うように、今年の衣装もそれぞれの“担当カラー”を思わせる色味のデザインに。石井さんはエメラルドグリーンのチュールを重ねた、ドリーミーな雰囲気の衣装を。熊田さんは落ち着いたローズ色を基調にしたアシンメトリーのドレスで、首の後ろにあしらわれたリボンもアクセントになっていました。一方、吉武さんはたくさんのレースをあしらった黄色のドレスが印象的で、テーマカラーであるミルクティー色にもぴったり。
ここでは衣装の話題のほか、それぞれの挨拶も。松岡さんが「最後までキラッキランランなライブをお届けしますので、よろしくお願いします!」と笑顔で結ぶと客席からは大きな歓声が。そして、「それでは千颯ちゃん、次の曲よろしくお願いします!」と吉武さんにバトンを渡し『キミプリ』イメージソング「Shiny Shiny IDOL」へ。ときめきいっぱいのステージをまっすぐに届け、会場の空気が一段とキラキラと色づいていきます。





















































