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アニメ『BEYBLADE X』から学ぶチームマネジメント術

ビジネス教材としてのアニメ『BEYBLADE X』(ベイブレード エックス)|チーム「ズーガニック」と万獣キングに学ぶチームマネジメント術

 

チーム「ズーガニック」に学ぶマネジメント術②:チームメイトへの信頼

ファーストバトルは惜しくも黒星となったチーム「ズーガニック」。

当然、セカンドバトルに負けたら即敗退が決定する状況なので、手堅くいくのであれば万獣キングが戦って一勝一敗のイーブンに持ち込む作戦もあります。

しかし、そんなファーストバトル以上に重要なセカンドバトルでも、万獣キングはチョー・パンを指名します。チョー・パンも頑張るとは言いつつも「負けたらごめんだヨー」と、勝利を確約できないことは伝えてきます。

そんな時に万獣キングはチョー・パンに優しく声を掛けます。

「力を尽くせばそれでよい」

絶対に勝たなければならない試合においてもプレッシャーをかけるのではなく、あくまで「試合に全力を出せるか」だけを伝えることで、チョー・パンを自然体で試合に向かわせます。

 

 
観客からはチョー・パンの実力を不安視する声が上がる中、万獣キングはチョー・パンの実力を信じて疑いません。

結果、チョー・パンは自身の持ち味である剛力をいかんなく発揮。風見バードを破って、見事にサードバトルに持ち込むことに成功するのでした。

どんな逆境でもチームメイトを信じて送り出す姿勢。リーダー(万獣キング)から信頼されているという想いがあるからこそ、チームメイトも普段以上の実力を発揮できる。

これは社会人の仕事にも通じるものがあるはずです。

 

チーム「ズーガニック」に学ぶマネジメント術③:失敗を受け入れて次に繋げる姿勢

サードバトルは万獣キングと仮面Xの対決。

実力伯仲の2人は最初のバトルを同時オーバーフィニッシュ(ベイブレードがスタジアムの外に出てしまうこと)でドロー。フォースバトルとなります。

ここで「“王の牙”はひとつではない」との言葉と共に、1回目とは異なるフォームでベイブレードを打ち出す万獣キング。しかし結果として、そのフォーム変更が仇となって仮面Xに敗北。アマチュア時代には公式戦無敗を誇っていた万獣キングの初黒星になるとともに、チーム「ズーガニック」の敗退が決まります。

 

 
試合後の帰り道も無言(チョー・パン曰くお口チャック)の万獣キングですが、偶然チーム「ペルソナ」の面々と出会った時に口を開きます。

「我は教えられた。我が王道はまだまだ道半ばだと。ラストバトル、勝つための戦法をとったが、結果守りに回ってしまったようだ。攻める気持ちを貫かずにな。お前もまた王道を進む者なのだな。仮面よ、我はまた研鑽をつみ、タワーの頂上へと向かう。その時は再びまみえよう」

無言の万獣キングを気にしていたチームメイトも、この言葉で元気を取り戻してチーム「ペルソナ」へのリベンジを誓います。

人間誰しも失敗することはあるはず。その時、失敗を人のせいにするのか、己の糧にするのかで人の成長は変わってきます。自身の失敗を腐ることなく受け止めて、何が原因だったのか結果検証をして次に活かす。そして、いつまでもクヨクヨせず、すぐにチームとしての次の目標を示して鼓舞する。

「こんな上司の下で働きたい!」と思わざるを得ない上司像を視聴者に提示して、万獣キング率いるチーム「ズーガニック」は去っていくのでした。

 

 

まとめ

万獣キングは以下の3点に気を付けてチームマネジメントを行っていると思われます。

1.失敗した時のフォロー
2.チームメイトへの信頼
3.失敗を受け入れて次に繋げる姿勢

その結果、チーム「ズーガニック」は万獣キングが絶対的なリーダーではありながら、メンバーは委縮することなく自由闊達に意見を交わし、時にお互いをフォローしあう絶妙な空気感を持ったチームになっています。

現実のチームマネジメントは本作のように簡単にはいかないかもしれません。

しかし、アニメから得られる教訓や成分だってあるはず。

チームマネジメントに悩んだ社会人の皆さん、ぜひアニメ『BEYBLADE X』の第5話「いざXタワー」から第8話「仮面と獅子王」だけでも見てください。大人でも、否、大人だからこそ尊敬できる万獣キングの姿がそこにあります。

 

 
それでは最後に、万獣キングが自身の生き様を語った台詞で記事を締めくくらせて頂きます。

「戦えば誰にでも敗北は訪れる。しかし、戦わなければ勝利も訪れない。我はまた王道を行く」

 
企画・記事:岩崎航太(アニメイトタイムズ編集部)

 

『BEYBLADE X』作品情報

テレビ東京系列 6局ネットにて 2023年10月6日(金)夕方6時25分から放送開始




 

スタッフ

企画・原案:タカラトミー・小学館

原作:BEYBLADE X(小学館「月刊コロコロコミック」連載)
[作]河本ほむら・武野光 / [漫画]出水ぽすか

総監督:秋山勝仁
監督:寺田素都
シリーズ原案・シナリオ協力:武野光
キャラクター原案:出水ぽすか
シリーズ構成:兵頭一歩
キャラクターデザイン:長森佳容
アニメーション制作:オー・エル・エム
製作:BBX Project テレビ東京

オープニングテーマ:「Prove」(歌:ONE OK ROCK)
エンディングテーマ:「ZOOM ZOOM」(歌:aespa)

 

キャスト

黒須エクス:斉藤壮馬
風見バード:梅田修一朗
七色マルチ:野口瑠璃子

 
アニメ公式ホームページ:beyblade.takaratomy.co.jp/anime

 

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