アニメ

2024-04-17 18:00

森太郎は一見すると気弱そうに見えるけど、実は頼もしい“ツッコミ役”──『ワンルーム、日当たり普通、天使つき。』リレーインタビュー第1回：徳光森太郎役　梅田修一朗さん

2024年4月より放送がスタートしたTVアニメ『ワンルーム、日当たり普通、天使つき。』（以下、『天使つき。』）。一人暮らしをするごく普通の高校生・徳光森太郎が、行くあてのない天使の「とわ」と暮らすことになり、少しずつ心を通わせていくという“癒やされ同居ラブコメ”です。

本作の放送にあわせ、アニメイトタイムズでリレーインタビューがスタート。第1回は、森太郎役の梅田修一朗さんに、第1、2話の感想やキャラクターたちの魅力についてたっぷりお話を伺っていきます。

ワンルーム、日当たり普通、天使つき。

高校1年生になり、一人暮らしを始めた徳光森太郎。ある日、ベランダを覗くと清楚で可憐な女の子「とわ」が眠っていた。どこか天然だけど、間違いなくいい子な彼女。その正体は――「天使」だった。行くあてもないとわと始める、とっても甘くて、とってもピュアなワンルーム生活。森太郎は、無垢な天使と少しずつ心を通わせていくけれど……。さらなるワケあり少女が次々と現れて!?天使と高1男子が織りなす癒やされ同居ラブコメ、開幕！作品名ワンルーム、日当たり普通、天使つき。放送形態TVアニメスケジュール2024年4月6日（土）〜TOKYOMX・関西テレビ放送ほかキャスト徳光森太郎：梅田修一朗とわ：遠野ひかる堤つむぎ：集貝はな和泉のえる：大西沙織リリーシュカ：小倉唯蔓深ひすい：高尾奏音スタッフ原作：matoba(掲載月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊）監督：大西健太(オクルトノボル)シリーズ構成・脚本：ヤスカワショウゴキャラクターデザイン：上武優也色彩設計：吉田隼人美術設定：海津利子(スタジオちゅーりっぷ)美術監督：根岸大輔(スタジオちゅーりっぷ)撮影監督：青木睦希(旭プロダクション)編集：本田優規(旭プロダクション)3Dディレクター：中島豊(旭プロダクション)音楽：...

梅田修一朗｜アニメキャラ・プロフィール・出演情報・最新情報まとめ

声優の梅田修一朗（うめだしゅういちろう）さんは、10月11日生まれ、千葉県出身。こちらでは、梅田修一朗さんのプロフィールと関連記事を紹介します。

森太郎は一見すると気弱そうに見えるけど、実は頼もしい“ツッコミ役”

――原作をご覧になったときの第一印象はいかがでしたか？

梅田修一朗さん（以下、梅田）：初めて原作を読んだのはオーディションのお話しをいただいたときで、もう本当に「かわいい！」のひと言でした（笑）。“天使”のイメージっていろいろあると思いますが、表紙や扉絵のとわちゃんをひと目見ただけで「あ、この子は天使なんだな」と伝わってきました。それくらいキラキラしていたんです。そういう意味では、原作の第一印象イコールとわちゃんみたいなところがありました。

――梅田さんが演じられる森太郎については、どのような男の子だと捉えましたか？

梅田：最初はとわちゃんが素敵というところから入ったのですが、しっかり読ませていただくと、森太郎もまたすごく魅力的だったんです。ごく普通の男子高校生で、一見すると気弱そうにも見えるけれど、全然そんなことはなくて。天使のとわちゃんに驚きながらも、逃げ出さずに受け入れてなんとかしてあげようとする。その心意気が素晴らしいなと思いましたし、森太郎ととわちゃんがどういうふうに過ごしていくのか気になって、ページをめくる手が止まりませんでした。

――役作りについてはどのように考えられましたか？

梅田：森太郎は普通の男の子ではありつつも、とわちゃんがかなりのボケ役ということもあって、実はしっかりツッコミ役なんです。とわちゃんはいたって真面目だけど、人間についてほとんど知らないうえに、性善説で生きている天使だから人間は善良だと考えて人を疑うことをしません。そのせいで危ないことをしようとするときもあって、森太郎が「それは違うよ」とツッコミを入れたり、制止したりする役回りになるんです。

等身大の高校生として女の子にドキドキしちゃう思春期な部分がありつつも、とわちゃんの手を取ってあげられる頼もしさが感じられたので、最初に持った気弱なイメージは振り払って、ハキハキとツッコミを入れるようなイメージでオーディション用のテープを録りました。

――そのときに組み立てた演技プランで第1話に臨まれたんですか？

梅田：そうですね。とても思い出深い第1話でした。テープオーディションから少し時間が空いたこともあり、自分なりに考えた森太郎をお持ちするのは緊張したのですが、あまりディレクションがなかったんです。あってもセリフの印象を少し変えるくらいで、「森太郎というキャラはこうです」のような根本的なところでの修正は全然なくて。遠野（ひかる）さん演じるとわちゃんと掛け合う中で自然と変わっていった部分はありましたが、自分の捉えた森太郎でよかったんだとホッとしました。

――先ほどおっしゃった森太郎の「頼もしさ」は、第1話から強く感じられました。

梅田：人は、何かハプニングが起きたときや目の前で誰かが困っているときに、とっさに動ける人と躊躇しちゃう人に分かれると思いますが、森太郎はきっと動ける人なんだと思います。

――バイト帰りにとわと再会して、咄嗟に助けられるというのもすごいですよね。

梅田：街ですれ違ったときに、もう一回手を取るか取らないかというのは、その瞬間の決断力、根っこにある性格が出ると思うので、あの行動だけで森太郎がどういう人なのかがよくわかるシーンだったと思います。森太郎の人のよさが伝わってきました。

――森太郎ととわの同居生活については、どうご覧になっていますか？

梅田：天使のように綺麗でかわいくて、少し浮世離れした女の子と暮らすとなったら……やっぱり思春期男子はあたふたしちゃうものだなと（笑）。でも、とわちゃんのために何かしてあげようとしたり、人間界の事情や生活のための知識を教えてあげたりと、丁寧に付き合ってあげられる森太郎は、とても辛抱強い人なんだろうなと思いました。

何もわからないときって、何がわからないかも聞けないものですよね？　何か失敗して「これはどういうことでしょう？」となってしまうとわちゃんに、「そうじゃない」と否定するのではなく、「これはね」と言って手を差し伸べられるところがすごくよかったです。それに対して、ちゃんとお礼を言ったり、喜んだりするとわちゃんも素敵で、今の時点でもいい関係すぎて微笑ましくなります。

――親切にされたとわは、第1話の終盤で必ず森太郎さまを幸せにしますと言っていました。

梅田：すごくいいシーンでした。ただ、とわちゃんとしては僕たちの尺度で幸せにするということではないと思うんです。あくまでも概念としての幸せと言いますか……。

――周囲の人たちは「プロポーズ……？」とツッコミを入れていましたが、そういったことではなく、神の使いとして幸福を運ぶようなイメージ？

梅田：そうです。ただ、そういう意図ではなかったとしても、結果的に僕らを幸せな気持ちにさせてくれるんだろうなと感じられるのがいいなと思います。

――改めて、とわの魅力はどんなところだと思いますか？

梅田：最初にお話ししたとおり、まず疑いから入らないところです。時にそれが危なっかしくもあるのですが、人間ではできない天使ならではのコミュニケーションなんだと思います。「何を考えているんですか？」ではなく「あなたの考えを教えてください」という、探るというよりは寄り添うような接し方。高校生という自我が完成されていく時期に、とわちゃんと出会えた森太郎や他のヒロインたちは、きっととわちゃんからいい影響を受けてどんどん優しくなっていくんだろうなと感じました。また、そういう力を持っているのに自覚していないとわちゃんもかわいいし、素敵だなと思います。

――とわ役の遠野さんとの掛け合いはいかがでしたか？

梅田：遠野さんとしっかり掛け合う役でご一緒するのは初めてだったんです。ありきたりな表現かもしれませんが、ひと言喋った瞬間に「あ、とわちゃんだ」となりました。もちろん森太郎もとわちゃんも、スタッフさんからのディレクションをいただきながらアフレコを重ねて完成していった部分もあります。でも、僕の中でとわちゃんは最初からとわちゃんで、遠野さんは本当にすごいな、と。掛け合いも、森太郎が自然と「ちょっと待って！」とツッコミを入れられるような流れを作ってくださって、とても楽しいアフレコでした。

遠野さんご自身もまわりを柔らかくする雰囲気をお持ちで、アフレコスタジオの空気も終始温かかったです。毎回スタジオに入った瞬間、穏やかな空気に包まれて、これが『天使つき。』の現場なんだなという気持ちになりました。

――とわへのツッコミはとてもキレのあるものでしたが、あの辺の間の取り方や言い方も梅田さんの感覚で？

梅田：そうですね。基本はこちらが用意して持っていったものですが、「こういうツッコミがほしい」とディレクションをいただくこともありましたし、遠野さんと掛け合う中で生まれたものもありました。いろいろなツッコミのバリエーションを楽しんでいただきたいです。

――そして、第2話ではもう一人のヒロイン、堤つむぎが登場しました。彼女についてはどんな女の子だと捉えていますか？

梅田：とにかく一生懸命な女の子です。ただ、なかなか肝心な部分を伝えられないところがもどかしくもあり、応援したくなるところでもあります。思った通りのことができるとわちゃんとは真逆なんです。とわちゃんは、ふわふわっとしながらも「こうしたい」と思ったことを貫く芯の強い子なので、したいこと、伝えたいことをはっきり言うことができる。でも、つむぎは「ちゃんと言えばよかった」「こうだったらよかったのに」という後悔と反省を常に抱えている女の子。それでも一歩一歩頑張って前へ進もうとするところが、彼女の一番の魅力だと感じています。

――森太郎への好意が明確なぶん、「頑張れ」って応援したくなりますよね（笑）。

梅田：そうなんです。これがラブコメの面白さであり、むずがゆいところなのですが、好きという気持ちがはっきりしている子ほど、不利な部分があって（笑）。だからこそ、より応援したくなるんです。あとは、つむぎは森太郎と肩を並べるほどのツッコミ役という点でも応援したくなります。

――確かに、つむぎもツッコミ役ですね。

梅田：つむぎ役の集貝（はな）さんの演じられるツッコミや嘆きといったコミカルなお芝居もぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。

――ところで、梅田さんは最近、「この人、天使だなぁ」と感じた人はいますか？

梅田：僕にとっての天使というより、「この子にとっては天使なんだろうな」と感じたエピソードがあります。少し前、とあるラーメン屋さんに行ったときに、店長さんの娘さんと思われる女の子がお手伝いで厨房に入っていたんです。僕の前には、その娘さんと同い年くらい、たぶん高校生くらいの男の子が座っていて。その子からラーメンを受け取ったときに「おお、ありがとう」みたいな感じで、ちょっと意識しているような素振りを見せるんです。きっとこの男の子はこの子に会うためにラーメンを食べにきていて、彼女が彼にとっての天使なんだろうなと勝手に想像していました（笑）。尊かったなぁ～。

――ほっこりする空間ですね！

梅田：男の子はちょっと恥ずかしがっているんです。なのに、喋りたいのか厨房のほうをチラチラ見ていて。微笑ましく眺めながらラーメンをいただきました。

――二度おいしい感じですね（笑）。

梅田：そうですね（笑）。ごちそうさまでした。

――ありがとうございます。それでは、まもなく第3話の地上波放送がはじまりますが、ぜひこちらの見どころを教えてください。

梅田：すでにホームページなどで紹介されている、和泉のえるが登場します。彼女は人と関わりたいと思いながらも、なかなか思うように接することができない女の子。それが、森太郎と出会ったことで少しずつ願いが叶っていくようになります。のえると森太郎のやりとりですごく好きなシーンがあるので、ぜひ注目していただきたいです。のえるを演じる大西（沙織）さんのお芝居も表情豊かで本当に素敵でした。それから、リリーシュカや（蔓深）ひすいちゃんも個性的で面白いので、彼女たちの登場も楽しみに待っていてください。

TVアニメ『ワンルーム、日当たり普通、天使つき。』作品情報

放送・配情報

＜放送＞
4月6日(土)より放送開始！

TOKYO MX：4月6日より毎週土曜日22:00～
関西テレビ放送：4月7日より毎週日曜日26:29～
テレビ愛知：4月9日より毎週火曜日25:30～
ＢＳ日テレ：4月6日より毎週土曜日22:30～
AT-X：4月7日より毎週日曜日21:30～
※【リピート放送】毎週水曜日29:00～/毎週日曜日6:30～
北海道テレビ：4月10日より毎週水曜日25:55～
新潟テレビ21：4月15日より毎週月曜日25:15～
秋田朝日放送：4月15日より毎週月曜日25:20～
テレビ愛媛：4月15日より毎週月曜日25:30～　※初回のみ25:45〜の放送となります。
長崎文化放送：4月24日より毎週水曜日25:18～
YTS山形テレビ：4月25日より毎週木曜日25:40～
北陸朝日放送：5月11日より毎週土曜日26:30～
東日本放送：5月17日より毎週金曜日26:25〜

＜配信＞
■ABEMAにて3月30日(土)より毎週土曜日22:30～
地上波1週間先行・単独最速配信！

■dアニメストア：4月6日(土)22:00～配信開始

■4月8日(月)22:00～順次配信開始
【見放題サイト】
マンガUP！／Prime Video／ニコニコチャンネル／ニコニコ生放送／バンダイチャンネル／Hulu／FOD／DMM TV／J:COM STREAM／auスマートパスプレミアム／milplus／TELASA／U-NEXT／アニメ放題／Lemino／ひかりTV／SPOOX／TVer

【都度課金サイト】
Google TV／YouTube／クランクイン！ビデオ／Happy!動画

※放送・配信日時は変更になる場合があります。

イントロダクション

高校1年生になり、一人暮らしを始めた徳光森太郎。
ある日、ベランダを覗くと清楚で可憐な女の子「とわ」が眠っていた。

どこか天然だけど、間違いなくいい子な彼女。
その正体は――「天使」だった。

行くあてもないとわと始める、
とっても甘くて、とってもピュアなワンルーム生活。
森太郎は、無垢な天使と少しずつ心を通わせていくけれど……。
さらなるワケあり少女が次々と現れて!?

天使と高1男子が織りなす癒やされ同居ラブコメ、開幕！

スタッフ

原作：matoba(掲載月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊）
監督：大西健太(オクルトノボル)
シリーズ構成・脚本：ヤスカワショウゴ
キャラクターデザイン：上武優也
色彩設計：吉田隼人
美術設定：海津利子(スタジオちゅーりっぷ)
美術監督：根岸大輔(スタジオちゅーりっぷ)
撮影監督：青木睦希(旭プロダクション)
編集：本田優規(旭プロダクション)
3Dディレクター：中島豊(旭プロダクション)
音楽：滝澤俊輔(TRYTONELABO)
音楽制作：日本コロムビア
音響監督：中谷希美
音響制作：ブシロードムーブ
アニメーション制作：オクルトノボル

オープニングテーマ「君色のキセキ」／小倉唯
エンディングテーマ「Sunny Canvas」／サンドリオン