「4人じゃなきゃダメなんだ」――スフィアが証明した唯一無二のステージ／15周年ライブレポート

「LET・ME・DO!!」で笑顔のフィナーレ！スフィアとファンが交わした最高の瞬間

大きな拍手に応えてのアンコールでは、グッズ紹介から、「もう少しスフィアと遊びましょう！」と言って、美しいハーモニーから「Music Power→!!!!」を披露。10周年を記念して、スフィアと関わりの深いrinoとスフィアの5人で歌詞を書き繋いでいった楽曲で、歌もソロで歌い繋ぎ、サビでは声を重ね、4人でスフィアなんだ！ということを証明するような構成になっている。そして、ファンへの感謝の気持ちを込めて、4人で歌詞を書いた「Sincerely」をしっとりと届ける。

「4人の個性がスフィアになって届けていくライブ。最初は個性を4倍にして届ければいいと思っていたんですけど、今はみんなの力も加わって、4倍どころか、何千倍にもなっています。今日も素敵な時間をありがとうございました！　また必ずお会いしましょう！　17年目のスフィアもよろしくお願いします！」と豊崎。

「『夏色キセキ』の名言、“終わらないものは思い出になってくれない”。また思い出が、みんなと一緒に作れたと思うと嬉しいです。16年間の各『Super Noisy Nova』が流れたんですけど、スフィアを応援してくださる皆さんと、思い出を積み重ねてきたんだなぁと思うと、こみ上げるものがたくさんあって、すごく幸せ者だなと感じています。まだまだ4人でやりたいことがたくさんあるので、ぜひ16周年、17年目以降もスフィアと一緒に、たくさんの思い出を作っていきましょう！」と戸松。

「スフィアの17年目が始まったんですけど、16周年の間のどこかで、私たちに出会ってくださっているんだなって思いながら、ライブをしていました。皆さんと共に、スフィアのいろんな思い出が積み重なっていったんだなと考えると、本当に宝物だなと思いました。『Music Power→!!!!』のはるちゃんが書いてくれた〈4人じゃなきゃダメなんだ　どんなカタチになっても〉という歌詞に毎回グッと来ていて……。毎回、今のスフィアで、今だから楽しめることをやってきたんですけど、それはこれからもこの先もテーマだなって思いました。これからも、今を楽しむスフィアでいられたらいいなと思いますので、ついてきてください」と寿。

「『Future Stream』を踊りながら、スフィアで良かった、スフィアになれて良かったなって、胸がいっぱいになったんです。長く続けさせていただくってありがたいし、稀有なことだと思います。こんな声優ユニットってないよとか、パイオニアですねって言っていただくことがあったんです。私たち、パイオニアなんだ！って。我々は必死に目の前のことをやってきただけなんですけど、それがいつの間にか開拓者的な、私たちだからこそ踏み出せる道を切り拓いてきたんだという思いに変わって、本当にこの4人で良かったし、ここにいられて良かったなと思いました。私たちがやりたい！と言ったことを叶えてくださるスタッフさんたち、そして、それを待っていてくれる皆さん。スフィアに会いたいと願っててくれてありがとう。皆さんの存在が私たちの力です、また必ず、一緒に楽しいね！って笑いながら、笑顔を交わし合いましょう！」と高垣。

最後にもう豊崎が、「皆さんが私たちの誇りで、自慢で、5人目のメンバーだと思っています。最後に、日頃の感謝とエールを、思いっきり歌えるこの曲でサヨナラしたいと思います！」と言って、みんなで、“WOW WOW WOW”と、「LET・ME・DO!!」を全力で歌って、ライブを締めくくった。

常にパワーアップし続けている4人のパフォーマンスは会場のみんなを笑顔にしていた。そして、それぞれの個性が、最高のバランスで結びついたスフィアというユニットの絆の強さを証明する、素晴らしいライブだった。

［文・塚越淳一］