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話題のガシャポン『VIRUSWEETS(ウイルスイーツ)』ができるまで【インタビュー】

このおかし、なんだかおかしい。――「スイーツ」をテーマにしたダークでかわいいガシャポン®『VIRUSWEETS(ウイルスイーツ)』はどうやって生まれた? | 株式会社バンダイ ベンダー事業部インタビュー

海外も意識したプロモーション展開

──この『ウイルスイーツ』を社内にお披露目した時はどんな反応がありましたか?

片岡:プロモーションチームからは「絶対にヒットする!」という嬉しい反応をもらいました。また、多くのスタッフが直感的に「海外でもヒットするかも」と感じていたようです。スイーツのような普遍的なモチーフは国が違っても誰もがイメージしやすく、とても親しみやすいのが良かったのかなと思います。

実物を見て触っていただくと、質感やクオリティをここまで出来るんだという驚きもあり、国内外で展開できるオリジナル・コンテンツだと感じてもらえたようです。そういった社内の反応もあって、海外でも国内同様にプロモーションをしようという運びになりました。

──海外への意識もあるから、SNSで発信する際に日本語と英語の2つの画像を添付していたんですね。

片岡:おかげさまで、ありがたいことに海外の方々にもご好評いただいています。

──国内外からの反応で印象に残っているものがあったら教えてください。

片岡:想定していた以上にご購入してくださっているというのもありますが、男性の購入が我々の想像よりもかなり多かったのが印象的です。これは日本だけでなく海外でも同様の傾向ですね。

また、『ウイルスイーツ』の公式Xからも様々なイメージカットや物撮り写真を発信していますが、ファンの方々も可愛らしく撮影してSNSに投稿してくださったり、集めたカードと一緒にディスプレイしてくださったりするのを拝見しています。それらは私たちもプロモーションの参考にさせていただいています。

──公式で撮影していたバンダイのポーチに入っている写真も可愛かったです。

片岡:ありがとうございます。(笑)。

──公式Xのフォロワーが1万人突破まで間近ですが(取材当時)、人気や認知が広まっていることを感じる瞬間はありますか?

片岡:ありがたいことに2025年5月に開設した公式Xのフォロワーが7月に1万人を突破いたしました。思っていた以上にSNSのフォロワー数が急速に伸びていてびっくりしています!

感謝の気持ちをこめてフォロワー1万人突破キャンペーンを実施中です。特設サイトで「VIRUSWEETS figure collection ~甘味処~」のスペシャル夏休みイラストの待ち受け画像をダウンロードいただけます。期間は2025年8月18日(月)までですのでぜひご覧ください!

──新規IPの立ち上げということで、プロモーションの方針や戦略はどのように考えられていますか?

片岡:今回のプロジェクトでは、海外も視野に入れてワールドワイドにプロモーション展開することを強く意識しています。店頭展示も国内外でほぼ同じものを用意したり、日本語だけでなく英語表記の説明を用意したり色々と工夫しています。

── 一部店舗限定でしたが「購入キャンペーン」や「店頭アンケートキャンペーン」でオリジナルカードグッズがもらえるといった販促施策からも、かなり力を入れているコンテンツということが伺えます。

片岡:『ウイルスイーツ』に関しては私たち自身が情報発信と販売の両方を手掛ける必要がありますので、もっとお客様にシリーズについて知っていただけるような商品以外のタッチポイントを作るようにしています。

──その一環だと思いますが、バンダイ本社の入り口が『ウイルスイーツ』仕様に飾られたのにも驚きました。

片岡:ガシャポンオリジナルの新規IPですが、偶然通りがかったインバウンドのお客様も写真を撮ってくださっていて嬉しかったです。
Xのヘッダー用にあぼとまさんに描いていただいたイラストが、ちょうどガラスにみんなで顔を押し付けているようなイラストだったこともあって使わせていただきました。

あと、あぼとまさんも見に来てくださったんです(笑)。

※現在は終了しております。

『ウイルスイーツ』の夢と展望

──キャッチコピーの「このおかし、なんだかおかしい。」も秀逸ですが、どのように生まれたのでしょうか?

片岡:『ウイルスイーツ』のコンセプトが直感的かつシンプルに伝わる文章を考えました。本当にシンプルにまとめていて、全てひらがなで書かれているのも特徴ですね。キャラクターデザインができてからキャッチコピーが決まったので、本当にピッタリなものが降ってきたような感じです。

ちなみに英語版のキャッチフレーズは「Sweet treats with a strange twist」というように「Sweet」と「treats」で韻を踏んだり、ちょっとした遊び心も入れているんです。

──今後の夢もお伺いしたいのですが、ガシャポン以外で展開してみたいことはありますか?

片岡:夢にはなりますが、ガシャポンのようなカプセルトイ自体がまだ知られていない国もあるので、そういった国や地域に向けてイベントやポップアップストアなどでプロモーションもやっていきたいです。展示用でも良いので1000%とかにサイズアップしたウイルススイーツたちを展示してみたいですね。

あとは、SNSきっかけで知ってくださる方がたくさんいるので、その人たちを一同に集めてお祭りをみたいなことをやってみたいです。ファンの皆さんのリアルな声を聞くというのはチームとしても夢ですね。

──『ウイルスイーツ』の更なる展開にも期待しています! それでは最後にウイルスイーツのファンの皆様に向けてメッセージをお願いします。

片岡:すでに楽しんでくださっている方々がたくさんいらっしゃると思いますが、今後も皆様のご期待に添えるような可愛いウイルスイーツたちを生み出していきたいと思っています。

『ウイルスイーツ』をきっかけにガシャポンやカプセルトイを知ってもらい、最終的にはガシャポン自体を代表するようなコンテンツになってくれたら嬉しいと思っているので、今後の展開にもどうぞご期待ください。

取材・記事:岩崎航太、編集:太田友基、写真:二城利月

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