“Share”が広がればみんなが平和で楽しい。無敵のタッグが「楽しい」を詰め込んだフルコースが完成。山下大輝さん×畠中 祐さんによるコラボアルバム「Share」インタビュー

「微炭酸アドレセンス」はトリッキーだけどキャッチーで疾走感があって青春を感じる曲

――アルバム『Share』を発売する前に、同名のライブを5月4日に開催しているのはすごいですね。プロジェクトの進み方が早くないですか？（笑）

山下：僕らはブレーキをかけることができないから……なんてカッコいいことを言ってみたりして（笑）。簡単に言えば、「我慢するなんてヤダ！思ったらすぐやっちゃおうよ！」と子供みたいな感じで。

畠中：確かに（笑）。

山下：曲ができたら早くみんなに聴いてほしいという想いがお互いにあるので、フットワーク軽めに実現できました。

畠中：めっちゃ二人で歌いましたよね。二人で歌った新曲だけでなく、自分のソロ曲や共演している『僕のヒーローアカデミア』の主題歌をカバーしたり。

山下：楽しかった！　LINE CUBE SHIBUYAというホールでやらせてもらいましたが、「今後コンスタントにやるならミニライブみたいにするのもいいかもね」とかいろいろなアイデアが生まれました。

畠中：月イチでアコースティックライブとかね。

山下：いいね！　それは僕にとっても癒しの時間になるかも。

畠中：楽器を毎回変えてアコギの後は、ピアノの演奏だけで歌うとか。

山下：そんなのできたらたまらないよ～！

▲5/4開催「山下大輝 × 畠中祐 LIVE 2025 “Share”」より／Photo by 江藤はんな

――5月のライブと同名となったアルバム名の由来を教えてください。

山下：一人ではできないことでも他の人と一緒にやってみたら達成できたりすることもあるし、良いことがあったらみんなに伝えたいなと思います。それがどんどん広がっていったらみんなの心も平和で楽しくなれるんじゃないかなって。

僕らが考える「素敵」のすべてが「Share」に詰まっている気がするし、いろいろな「Share」があったからこそ、祐と一緒に歌えているわけで。むしろ僕ら自身がいろいろな「Share」の集合体だよねという感じで。だから今回は『Share』をゴリ推ししたいと思いました（笑）。

――やりたいことや楽しさも共有しながら責任も共有するわけですね。

山下：責任は僕らだけでは負えない部分があるので、そこは大人の皆さんと一緒に（笑）。

畠中：（同席したスタッフを見ながら）そこはどうかよろしくお願いします（笑）。

山下：たとえ痛み分けになってもいい想い出になるでしょう。

――では収録曲についてお聞かせください。「微炭酸アドレセンス」はファンクとジャジーな感じがミックスした曲で終盤のラップパートなどオシャレでカッコいいですね。

山下：8月21日から始まった僕と祐が出演しているアニメ『夢中さ、きみに。』のED曲なので、既に聴いてくださっている方も多いと思います。タイアップだからこそ作品の雰囲気を汲みつつも自由さを感じられるし、聴いても歌っていても自然にぴょんぴょん跳ねたり、体を揺らしたくなる楽しい曲です。5月のライブで披露しましたが、かなりライブ映えする曲だなと思いました。

――MVと相まって、お二人が自然体で歌っているのも印象的でした。

▼微炭酸アドレセンス」Music Video

山下：リラックスして歌える曲なので、お友達同士で一緒に楽しく歌ってほしいです。

畠中：ちょっとトリッキーなところがあるのが心配です。サビがハイキーだったり、ラップパートもあるのでちょっと難しくて。

山下：技巧的過ぎるからライブで僕もミスっちゃったし。

畠中：そうだった？

山下：どこが自分のパートなのか、わからなくなっちゃって（笑）。

畠中：すごく速いからね。僕も「自分が歌っているところ、合っているかな？』と不安になったこともあったし（笑）。

山下：そこはヘビロテで聴いてもらって、とにかく覚えてもらうしかないね。でも覚えて歌ったら絶対楽しいから！

畠中：トリッキーだけどキャッチーで疾走感があり、自由に歌いながらもキメるところもあるので、歌ったら楽しいと思います。

歌詞も肩の力を抜こうとしながらも少し気取っているところが見えてしまう学生感があって、「大胆にいきたいな」と。

山下：ちょっと無謀な感じや無鉄砲さもいいよね。「微炭酸」と言いつつも若さが弾けてます（笑）。だから学生をテーマにした『夢中さ、きみに。』にピッタリな曲だなと思いました。

畠中：僕らも歌っていると青春を感じます。

――MVのお二人もさわやかで本当に楽しげでしたね。

畠中：撮影はすごく順調で……。

山下：（早口＆巻舌で）「ハイ！　OKです！　じゃあ次行きましょう！　いいですね～！　さあ次！　オ～！　イエ～！」みたいな。朝から巻いて巻いて。

畠中：マジでそんな感じです（笑）。撮影が終わるのもすごく早かったけど、集中していたからか、帰りのロケバスでは二人共グッスリ、ガン寝しました。

山下：楽しい時間ってあっという間だなと思いました。

――まるで遊び疲れた子供のように？

山下：まさにその通り。いい歳なのに（笑）。

畠中：年齢なんて関係ないです！　とにかくはしゃぎました。

山下：だから冷静には見ずに理性をどこかに置いた状態で見てください。