
“Share”が広がればみんなが平和で楽しい。無敵のタッグが「楽しい」を詰め込んだフルコースが完成。山下大輝さん×畠中 祐さんによるコラボアルバム「Share」インタビュー
山下大輝さんと畠中 祐さんのアーティストコラボが実現! 2025年3月7日にデジタルシングル「Go ahead!」をリリースし、5月4日にはLINE CUBE SHIBUYAにてライブ『Share』を開催。そして同名タイトルのアルバム『Share』が9月3日にリリース!
二人が出演する現在放送中のアニメ『夢中さ、きみに。』のED「微炭酸アドレセンス」、「Go ahead!」ほか5曲を収録。爽快感あふれるポップスからR&Bと和テイストを融合した曲まで幅広いジャンルで皆さんに楽しさと幸せを「Share」してくれます。
山下大輝さんと畠中 祐さんに初共演した作品から一緒に音楽活動を始めたきっかけ、アルバム『Share』のコンセプトや収録曲など紹介していただきました。
二人で音楽を始めたきっかけは「仲がいいから」!?
――まずお二人が初共演された作品を教えてください。
山下大輝さん(以下、山下):『にゃんころり~けんぷろ学園~』(2013年)でしょうか。
畠中 祐さん(以下、畠中):超懐かしい! 俺が18歳の時の作品です。
山下:まだピッチピッチの祐が(笑)。(畠中さんが所属する)賢プロダクションさん制作のWEBミニアニメでした。僕もまだ新人でしたが、更に新人の祐もそこにいて。
畠中:初仕事くらいだったと思います。
山下:その作品で一緒にイベントにも出演させていただいて。それが最初のピッチピッチで超フレッシュな祐との出会いでした。
――そこからどのように二人は仲良しになったんですか?
畠中:たまたま共演する作品も増えて、そこでお互いの姿を見たり、お話しして、「自分と似ているな」とシンパシーを感じたり、「こうなれたらいいな」という理想像が同じだったりして。
山下:マインドやフィーリングが合ったんだよね。ある時に作品やお芝居に対しての向き合い方など、まじめな話をした時からぐっと距離が近づいた気がします。
畠中:たぶん20代前半くらいの頃でした。
――お二人はそれぞれソロで音楽活動をされていますが、テーマや大切にしていることなど教えてください。
山下:音楽活動を始めたのはコロナ禍がきっかけでした。コロナ禍で僕ら声優は一気に仕事が減ってしまい、自分で配信する人がいたり、SNSを発信する人も増えていきました。その中で偶然、音楽で繋がって輪を広げていく試みを見かけて、「わっ!? これ、とっても素敵だな」と思ったんですよね。バトンを受け取った人が発信すると他の人が目にして別の人に伝えていって、どんどん枝葉が広がっていくのを見て、「音楽の力って偉大だな」と思ったし、「こんな風にみんなに届けたいというポジティブな気持ちがあるんだ!」と。
そうして音楽の素晴らしさを再認識したところで、ちょうど「音楽活動をしてみませんか?」というお話をいただいて。「これは運命かもしれない。今こそ音楽を始めるタイミングだ!」と決断しました。
正直、それまでは自分名義で音楽活動をするなんて、まったく思いもしなくて。歌うこと自体は好きだったものの、最初の一歩踏み出せなかったんです。コロナ禍の音楽を使ったいろいろなアプローチを自分も経験したからこそ、「音楽を通じて、みんなといろいろな想いを共有しながら一緒に楽しい時間を作ろうよ」という気持ちになれました。実際に音楽活動を始めてみて、自分にはないものを手にしたり発見できました。
そんなコロナ禍で僕自身も音楽に大きな勇気とパワーを与えてもらったので、自然に音楽活動のコンセプトは「エール」となり、今も芯になっています。みんなと自分自身へエールを送ったり、元気になってもらえる曲を歌いたいと思っています。
――畠中さんの音楽活動を始めたきっかけとコンセプトを教えてください。
畠中:僕も声優の仕事をしていく中で、音楽活動をするというプランはありませんでした。35歳くらいになって、ちゃんと地に足が着いたお芝居ができていたら、小さなライブハウスでひっそりとアコースティックライブができたらいいなという憧れはありましたけど。
山下:めっちゃわかる! 音楽活動をするにしても自分の中で順序を考えていたよね。まず大事にしたいのはお芝居で。
畠中:そうそう! だから初期設定の中に音楽は含まれていなくて。まず役者として土台を作ろうとしている最中にお話をいただいたので、「どうしようか?」と悩みました。でも「機会をいただいたのであれば、まずは挑戦してみるのもいいかな。新しいものが見えてくるかもしれないし」と思って始めました。
音楽活動を始めた頃はキャラクターではなく、「自分として何を歌えばいいんだろう?」を見つけるのが大変で、生み出す苦しみもありました。でも最近になってやっと「音楽って楽しいかも」という気持ちが芽生えてきて。
それは僕の曲を聴いてくれる人の顔が直接見られるライブの存在が大きく、「音楽って楽しいものなんだ」と実感できました。もちろんお客さんを楽しませるためのパフォーマンスも大切だけど、まず自分自身が楽しもうという気持ちが根源にないと良い音楽、良いライブができないと思ったんですよね。だから今、音楽を楽しめているのは僕の歌を聴いてくれるみんなのおかげです。
山下:本当にそう。今、楽しいよね。
――そしてなぜお二人は一緒に音楽活動をしようと思われたのでしょうか?
山下:仲がいいから(笑)。楽しいことをするなら仲がいい人と一緒がいいじゃないですか。
畠中:そうそう!
山下:僕のYouTubeライブにゲストで来てもらった時、音楽の話をしている流れで、「一緒に何か楽しいことができたらいいよね」という軽い言葉から始まって……僕は半ば本気でしたけど(笑)。その気持ちを汲み取ってくれた大人の皆さんが賛同してくれて、実現できました。
畠中:『Daiki Yamashita 2024 DAIKING Festa Vol.3』(2024年9月7日、豊洲PITで開催)に呼んでいただいた際、一緒に「Hello」(山下大輝1st EP「here me?」収録)を歌わせていただきましたが、すごく楽しかったんです!
山下:一緒に歌えるとは思っていなかったけど、若干無茶ぶりっぽく「この曲絶対、祐に合うと思うんだ。歌ってよ」とお願いしたら、快く引き受けてくれました。そして一緒に歌ったら想像を超える良さで、「ほ~ら! ハマった!」って(笑)。
畠中:気持ちよかったですよね。
山下:そこから火が点いてしまって。
――他の曲も一緒にやったらおもしろいはず! という手応えがあったんですね。
山下:だからこそ、二人だけの楽曲が欲しくなっちゃって。
畠中:元々、僕がやっている音楽とはジャンルは違えども、大輝さんの楽曲が好きでした。好きなアーティストでも新曲が増えていくと「これは自分が望んでいるものとは違うな」と思うこともあるけど、大輝さんの曲はいつも僕にドンピシャで、「これも好き!」って。だから二人で一緒にやってもバッチリとハマると思ったし、それでいて僕が触れて来なかった音楽に挑戦できたり、可能性を広げてくれるんじゃないかとワクワクしました。実際にやってみたら楽しくて「これ、好きだ!」と思った通りでした。
山下:それなら良かった。祐に無理させてなくて。好きでもない曲を歌うのって嫌じゃん。「これはちょっと……」と思いながら歌っても楽しくないし。
畠中:今回の『Share』に入っている曲は全部好きですから。
山下:僕らも肩の力を抜いて、気持ちよく歌えたよね。
畠中:もう全身の力が抜けて、だるんだるんな感じで(笑)。






























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