
かつての『銀魂』オタクがアニメ『3年Z組 銀八先生』を観たら……懐かしくてエモくて、令和的配慮がツボだった!
令和へのアップデートとコンプラ配慮を感じる場面も
時代は令和といえば、時代に合わせたアップデートや配慮を感じる場面もいくつかありました。
原作小説では沖田にガラケーを奪われ出会い系サイト(と見せかけてさらにアングラなサイト)に登録させられそうになっていた土方さんが、アニメ『3年Z組 銀八先生』ではスマホでマッチングアプリに登録させられそうになっていたり。
はたまたエキゾチックなビジュアルをいじられたキャサリンが「見た目で判断するのはルッキズムだろ!」とキレていたり。
使用されるアイテムやツッコミポイントが時代に即したかたちになっていて、さらにコンプライアンスへの配慮まで行き届いた令和の『銀魂』であることを実感させられました。
とはいえ、キャサリンがモザイクつきで中指立てたり、近藤さんがケツから血を吹いたり、さっちゃんが際どい夢小説の話をしたりすることは全然できていました。すごい!
SNSを見ていると、視聴したファンからも「令和だからちょいちょいマイルドになってる!でもノリが平成でめっちゃ笑った」「ピー音が昔より多い気はするけど、この時代にこれだけ暴れられるのはさすが銀魂」「コンプラに配慮してるのかしてないのかわからん(笑)」といった感想が多いように思います。
ちなみに、さっちゃんの夢小説のくだりでは、己の黒歴史がよみがえり悶えた人がきっと少なからずいるはず。もちろん私もその1人です。
『ONE PIECE』ネタがうれしかった話もさせてください
筆者はふだん『ONE PIECE』を生きがいとしている『ONE PIECE』オタクです。ライターとしても『ONE PIECE』関連のコラムを書くことが多いのですが、最後にそんなワンピオタク視点の感想を。
今回、教頭のじいがジャンプで『ONE PIECE』を読んでたんです。たぶんあれは、完全にワノ国編……! ジャンプの表紙にもシャンクスらしき人物が確認できました。
そんな小ネタをぶっ込めるのも、『銀八先生』がこの2025年にアニメ化されたからこそ。原作小説の第1巻が発売されたのは2006年なので、『ONE PIECE』はまだ新世界編にすら入っていないころでした。
アニメ開始早々『ドラゴンボール』ネタが出たし『ONE PIECE』も来るかも、と内心期待していたので結構うれしかったです。
ちなみに『銀八先生』小説の作者である大崎知仁氏は、じつは『ONE PIECE』の小説も書いています。
それが、海賊ではないいわゆる“普通の人”視点で見たルフィたちを描く小説『麦わらストーリーズ』。
そして、この『麦わらストーリーズ』を元にしたアニメ『ONE PIECE』25周年記念作品『ONE PIECE FAN LETTER』がめっっっちゃくちゃいいんです。一度でも『ONE PIECE』にハマっていた時期がある人は、ぜひこちらも観てみてほしいですね。
『ONE PIECE』の宣伝になっちゃったけど、『銀八先生』のBlu-ray・DVDの特典には「ワンピースボックス」がつくそうなので、まあいいか。「ワンピースボックス」ってなんだろう。
[文/まりも]











































