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『ガルパン もっとらぶらぶ作戦です!』渕上舞さん×下田正美監督が語る第1幕の見どころ

下田監督いわく全4幕を見るとわかる仕掛けも……!? 『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!』渕上舞さん×下田正美監督が語る第1幕の見どころ

2025年12月26日より劇場公開がスタートする『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!』第1幕。その上映に先駆け、マスコミ向けの試写会と西住みほ役の渕上舞さん、下田正美監督が登壇したコメント取材が実施されました。

『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!』は、弐尉マルコ先生による『ガールズ&パンツァー』のスピンオフコミックで、本編とは一味違う、ゆるくギャグテイストなキャラクターたちの日常(?)が描かれていく作品となっています。

いよいよ始まる劇場アニメの上映に向け、渕上さん、下田監督による本作の見どころや本編との違いなどが語られたトークの模様をレポートしていきます。

普段と違うキャラクターたちのギャップや日常を楽しめるアニメに

まずは司会からアニメ化についてのコメントを求められたお二人。下田監督は本作を『ガルパン』登場人物たちの日常を描く作品であると話し、「(本編という)大きな箱庭のすみっこで遊ばせていただいた感覚で楽しかった」と制作についてコメントしました。

渕上さんは最終章が続いている中で、ゲームやボイスドラマではなく、まさかのアニメを作ると聞いて、とてもびっくりしたという率直な感想を話してくれました。

続いて制作中に意識したことを問われると、下田監督は第1幕から第4幕と大きく分けて4つの作品となりますが、さらにその1幕ずつの中でも”序破急”として緩急をつけた作りになっていると話します。

渕上さんはアフレコについて触れ、本編よりコメディ色が強い作品なので、いつもとは違った雰囲気を楽しみながら、思いっきりコメディに振って演じたとのこと。下田監督からは「黒いみほが出ていた」とツッコまれ、渕上さんもそれに対し「やりすぎて結構止められることもあった」と話し、作品全体の雰囲気だけでなくキャラクターたちの演技についても本編とは一味違ったところが見られそうです。

完成した作品を見た感想や見どころを聞かれると、下田監督はいろんなエピソードがお団子状態になっていることと、その緩急の付け方、1幕通しての構成に自信がある様子を見せてくれました。また、キャラクターの掛け合い、キャストみんなが楽しくチームワークよくアフレコしている様子をみて、「その楽しさがフィルムに出ている」ともコメント。ぜひ劇場で見て楽しい気持ちになってもらいたいと笑顔を見せました。

渕上さんは完成した第1幕を見て、クオリティの高さにびっくりしたと率直な感想を述べます。先述の通りコメディ色が強く、キャラクターも本編より少しかわいい寄りのデザインになっているため、もっとかわいらしさを押し出した雰囲気になるのかと思っていたそう。ですが、背景やキャラクターの動き、そしてたくさん登場する食べ物など、かなり細かいところまでしっかりと作り込みがされていたので驚いたそうです。

このコメントを受け下田監督も本編よりちょっと頭身が低いだけで、キャラクターの髪のハイライトや頬の赤みなどは、本編と同じ作り方をしていると裏話を語ってくれました。

印象が変わったキャラクターはエリカとダージリン、そして西住&島田のお母さんコンビ

続いては最終章に比べて印象が変わったキャラクターは? という質問が飛ぶと、下田監督は逸見エリカ、渕上さんは西住しほ&島田千代の両親コンビとダージリンをそれぞれ挙げました。

監督はエリカについて第1幕はまだクールなキャラクターだが、2幕、3幕とどんどんテンションが壊れていくので楽しみにしていてほしいとコメント。渕上さんは本編と違いお母さんたちがかなり弾けていて、表情も豊かに描かれているのが印象的であり、この先も二人の見どころや楽しいエピソードがたくさん待っているので楽しみにしてほしいと話します。

また、ダージリンについても本編の上品な雰囲気と違い、ミニペコにデレデレしているシーンなど、普段見られないかわいいところが見れて、ギャップが印象的だったことをアピールしていました。

質問はOP・EDにも飛び、ED曲の「おやすみなさいの続きです!」を歌唱する渕上さんはみほのしゃべり方が歌詞にも反映されていて、内容もみほを象徴する形になっているので、ぜひ注目していっぱい聞いてほしいとポイントを語ります。

また、下田監督からEDはまったく違う3パターンの曲が候補にあり、その中にはシティポップ風なものもあったと話し渕上さんを驚かせていました。

OPについては副監督の臼井貴彦さんが映像を担当し、下田監督からは「メリハリをつけてくれ」と一言だけ依頼したそう。このやり方はいつも水島監督から下田監督への依頼もワンテーマなことが多く、それを踏襲して自由にやってもらいたいという意図があったそうです。結果、これからの予告にも、TVシリーズや最終章も総括するような情報量の多い、かつ何度も飽きずに見られる映像になっていると語られました。

最後に、第1幕のおすすめの見どころという質問に、下田監督から気になる一言が飛び出しました。第1幕の中でエリカとみほの二人が中心となるエピソードが描かれるのですが、そのエピソード内に「ちょっと謎を残している」そうです。しかもこの謎については「全4幕を見るとわかるように作っているので全部見てほしい」とのこと。筆者も今すぐもう一度第1幕を見たくなるくらい気になったので、ぜひみなさんも劇場で第1幕を鑑賞して、この謎について考えてみてはいかがでしょうか。

『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!』第1幕は2025年12月26日より劇場公開がスタートです。

[取材・文:ニ城利月]

映画情報

ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!

■公開日
第1幕:2025年12月26日(金)/第2幕:2026年1月30日(金) 
第3幕:2026年3月6日(金)/第4幕:2026年4月10日(金)

わちゃわちゃもりもり、みんなの日常。
こんなに青春しているなんて、まるで女子高生みたい――!?
『ガールズ&パンツァー』の大人気スピンオフコミック『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!』(著者:弐尉マルコ)がついにアニメ化!
大洗女子チームをはじめ、戦車道にトコトン邁進する学生たち(や周囲の愉快な人々)の知られざる日常と学園同士の交流にググっとフォーカス! 
監督に下田正美(『ゼーガペイン』シリーズ 他)、シリーズ構成・脚本に木村暢(『コードギアス 奪還のロゼ』 他)を迎え、アニメーション制作はP.A.WORKS(『SHIROBAKO』 他)とアクタス(『ガールズ&パンツァー』 他)が共同で担当!
わちゃっとにぎやか、にっこり爽やか。彼女たちをもっと好きになる、一大作戦の始まりです!

【スタッフ】
原作:「ガールズ&パンツァー」シリーズ
コミックス:弐尉マルコ「ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!」
(MFコミックス アライブシリーズ/KADOKAWA刊)
監督:下田正美
副監督(シリーズディレクター):臼井貴彦
シリーズ構成・脚本:木村 暢
キャラクター原案:島田フミカネ、杉本 功
キャラクター原案協力:野上武志
キャラクターデザイン:杉本 功
総作画監督:川面恒介、秋山有希、水野紗世、岩岡優子
3DCG監督:市川元成
色彩設計:原田幸子 
美術監督:朝倉大智
撮影監督:児玉純也
編集:吉武将人
音楽:浜口史郎
音響監督:山口貴之
音響効果:小山恭正
録音調整:齋藤 栞
アニメーション制作:P.A.WORKS×アクタス
製作:「ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!」製作委員会
配給:ショウゲート

【キャスト】
西住みほ:渕上 舞
武部沙織:茅野愛衣
五十鈴 華:尾崎真実
秋山優花里:中上育実
冷泉麻子:井口裕香
角谷 杏:福圓美里
小山柚子:高橋美佳子
河嶋 桃:植田佳奈
磯辺典子:菊地美香
カエサル:仙台エリ
澤 梓:竹内仁美
園 みどり子:井澤詩織
ナカジマ:山本希望
ねこにゃー:葉山いくみ
お銀:佐倉綾音
ダージリン:喜多村英梨
オレンジペコ:石原 舞
ケイ:川澄綾子
アンチョビ:吉岡麻耶
カチューシャ:金元寿子
ノンナ:上坂すみれ
西住まほ:田中理恵
逸見エリカ:生天目仁美
西 絹代:瀬戸麻沙美
ミカ:能登麻美子
島田愛里寿:竹達彩奈
マリー:原 由実 他

■公式HP:https://gup-mottolovelove.jp
■公式X:@garupan_love2

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