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『ワイルド・スピードX2 【ザ・シネマ新録版】』高橋広樹×松田健一郎×渡辺穣 収録後座談会

『ワイルド・スピードX2 【ザ・シネマ新録版】』ブライアン役・高橋広樹さん×ローマン役・松田健一郎さん×テズ役・渡辺穣さん収録後座談会|若き日のブライアンを演じられる喜び。ローマンとの絆を象徴するシーンとは?

「まだまだわたしたちファミリーの絆を一緒に深めていきましょう!」

ーー今回の『ザ・シネマ新録版』で1、2、3をやったことで、とうとう4作目以降の吹き替えキャストでシリーズを通して楽しむことができるようになりました。キャラクターの成長や変化に合わせて、声の演じ方やトーンなど、何か変わってきたところはありましたでしょうか?

高橋:やはり4作目以降の収録では、第1作のシチュエーションや置かれた状況みたいなものを台本の中から拾って演じていけば、自然とその時のキャラクターが出来上がっていくし、それを積み重ねていくという作業だったので。そういう部分に関しては意識はしてなくて。それが逆に今回は若返るよとか、初めて会いましたよとか、お互いの関係性がまだできてませんよ、というところに来てるんで。今までも話してきたように23年前の話であるということと、まだ出会ってないとか、めちゃめちゃやんちゃだったとか、そういうところは意識するところがあったのかなと思います。

渡辺:今回だからこそという感じですよね。

高橋:そう。だから今回だけが特殊なんだろうな。じゃあ23年前の自分の役を演じるにあたって、ここは変えたとかってあります?

松田:僕はないですね。最初はローマンにしてはすごくシリアスだなと思うところはあったんですが。だんだんと演じていくうちにいつものローマンに戻ってくるというか。だからそこまで意識しているつもりはなくて。だんだん戻っていくみたいな感じでしたね。大体がローマンのベースは自分の中にもあるので。だからブライアンとの掛け合いでいうと、今回はずっと一緒にいたから『MEGA MAX』の時よりも濃厚な掛け合いでしたよね。そういう意味では『MEGA MAX』とはまた違ったローマンのはしゃぎ方をしてるなというのはすごく感じてました。テズに対してはある程度の距離感はあったように思います。

渡辺:テズも『MEGA MAX』以降だと、もうちょっとファミリーの中の輪を重んじていたりということがあったので。逆に今回はいきってるというか、マイアミを仕切ってる不良のリーダーっぽい感じというか。それが結果として若いなという感じはありますけど。

高橋:確かにそうですよね。マイアミのあの街の主みたいなところがありますもんね。

ーー皆さんの好きなシーンやセリフを教えてください。

高橋:先にくだらないことだけ言っちゃっていいですか。僕の今日イチは『ムキムキのアメ車だ!』。これ、原音でなんと言ってるのかなと思って、聞いてみたら「アメリカン・マッスル」と言ってるんですよ。しかもサングラスをかけたいい感じのおじさんドライバーが、うなるエンジンをぶんぶん言わせながら「ムキムキのアメ車だ!」と言ってるのが、この『ワイスピ』に出てくる登場人物たちのデフォルトを見せてもらったような感じがして。「ああ、こういう人たちが騒いでる世界なんだ」というのが分かるような気がしますね。

松田:後々、ローマンも「ムキムキのアメ車だぜ」と言ってそのセリフを踏襲しました。

渡辺:ローマン的にはどハマりでしたね。

高橋:ブライアンはそのセリフは言わなかったけど、高橋的にはそこが気に入ってます。あとはローマンなんですけど、海辺で昔語りをするシーンでの「今は違うぞ。今は俺がいる」といって握手するところも好きですね。

渡辺:あそこはすごく『ワイスピ』らしいシーンでしたね。

高橋:で、その先の家族というテーマにも繋がっていくけど、まだここでは家族というよりはバディ的な、そういう絆があって。そういうものの積み重ねがどんどんあるんですけど、その最初だったのかなと。1作目でドムとは友情的なものは芽生えてたけど、ローマンとブライアンほどの絆みたいなものはまだない。なんたって幼なじみですからね。

松田:そうなんですよ。

高橋:最初は喧嘩から始まって、バカ笑いし合えるようになって。

松田:ふたりでピンチを乗り越えてますよね。

高橋:そう、典型的な友情ものを見たような感じがして。あのシーンはやはり今作のふたりを象徴するシーンかなと思いました。

渡辺:その流れで言えば、冒頭でレースをすることになった時に、テズがブライアンに連絡するじゃないですか。それでみんなが誰が来るんだろうという感じになった時に「どうだ、ブライアンだぜ」って。俺イチの隠し玉だぜっていう顔をするんですよね。

高橋:確かに。それも信頼関係ですよね。

渡辺:そうなんですよ。「どうだ、驚いただろ」って感じがありましたからね。

松田:ローマン的には、最後のシーンでブライアンに「何をやろうとしてるのか、今俺がやろうとしていることをやろうとしているんだな。船と車……船! 最高のスタントを見せてやれ、本物のスタントを見せてやれ!」って言って。それでブライアンもノリノリでスピードを上げるんですけど、本当に船に向かって飛んだ瞬間にローマンが「お前何やってんだ、無理だ、うわあ」って泣き叫ぶところが、非常にローマンらしいなと。「お前もやろうと思ってたことじゃないのかよ」ということを、いざやられるとビビっちゃうっていう。

高橋:言ったじゃんって。

松田:言ったのにビビってるっていう。

高橋:あのシーンは熱かったですね。少年漫画でも読んでるかのような。

松田:ブライアンがノリノリで飛んでる横でローマンがビビるって。その構図ってテズにやられた時も。

渡辺:そう、よくやってますよね。ビビらせていじって、怖い思いをさせるというのは。

松田:「テズ、お前なんか大っ嫌いだ」みたいな。定番のシーンってここから始まったんだという感じでしたね。

ーーそれではここで最後にファンへのメッセージをお願いします。

渡辺:今回『X2』をやって、あらためて男の子的にはやっぱりどハマりする映画だなと思いました。熱い男の友情とアクションがギュッと詰まった映画なんで。自分自身も毎回本当にワクワクしてるし、吹き替えをしながら引き込まれていくというか。いつも、あそこのファミリーに入ってきたいという気持ちになりながらやるんですけれども。そういう意味で今回は本当に原点ですから。そういう感じで観ていただけたらうれしいですね。ぜひ楽しんでください。

松田:やはり今回がローマン初登場ということで、僕もここを演じたいなという気持ちもあったんで、今回こうやって演じることができて本当に嬉しかったです。『ワイスピ』シリーズは長く続いていて、今やファミリーは世界を巻き込んだ陰謀と戦ったりしてますけど、本作はまだマイアミという地域が舞台で。派手に空を飛び回ったりもしないで、カーチェイスに重きを置いた内容になっているので、逆に新鮮な気持ちで観ることができました。それをまた『ワイスピ』吹き替えファミリーで、新たに吹き替えできたことが非常に嬉しくて。収録もすごく楽しくできました。

この我々の楽しく収録した空気感がギュッと詰まったこの『ワイルド・スピードX2』をぜひ皆さんにも楽しんでいただきたいと思っております。ある意味僕にとっては、ローマンとブライアンとテズの始まりの物語だという感じもしているんで。ぜひそれを楽しんでいただき、そして後のシリーズもまたあらためて楽しんでいただけたらなと思っております。

高橋:これで現行キャストの吹き替え版がコンプリートということになったわけで。非常に感慨深い気持ちがしております。この作品は『ワイスピ』のいろんな成分の中でも、カーアクションであったり、男たちが速さを求めてすったもんだするという、一番エンタメ性が前面に押し出されてるという感じもしていて。なので、カーアクション、レースファンの方も、この『ワイルド・スピード』の明るい部分をぜひフィーチャーして、見ていただければと。

ブライアンもこの映画では終始ニコニコしていますし、明るく楽しいアクション映画だと思って楽しんでいただき、そして少年の心を取り戻していただければ嬉しいなと。わたしもブライアンを演じさせていただきながら、少年の心に戻ったような気がしました。そしてブライアンを演じるポール(・ウォーカー)がこの世を去ってからもう10年以上たちましたけど、映像作品の中ではまだまだ彼は生きています。そしてどうやらまた会えるらしい、という情報もあるので。僕もまだ『ワイルド・スピード』の中にいられるという、この喜びを噛みしめながら、吹き替えをさせていただきました。ですので、わたくしも含め、『ワイルド・スピード』ファミリー全員を今後とも、何とぞ応援のほどよろしくお願いします。まだまだわたしたちファミリーの絆を一緒に深めていきましょう!

《ザ・シネマ新録吹き替え》第11弾『ワイルド・スピードX2 【ザ・シネマ新録版】【4Kレストア版】』

【ザ・シネマ新録版】 12月30日(火)19:00~※独占放送
【字幕】 12月30日(火)14:50~

ストリートカーレーサーとなった元警官が、フロリダの麻薬組織壊滅のため再び潜入捜査に挑むシリーズ第2弾

監督

ジョン・シングルトン

吹替・出演

高橋広樹(ブライアン/演:ポール・ウォーカー)
松田健一郎(ローマン/演:タイリース・ギブソン)
日野由利加(モニカ/演:エヴァ・メンデス)
子安武人(ベローン/演:コール・ハウザー)
渡辺穣(テズ・パーカー/演:クリス・“リュダクリス”・ブリッジス)
伊瀬茉莉也(スーキー/演:デヴォン青木)
辻親八(ビルキンス捜査官/演:トム・バリー)
青山穣(マーカム/演:ジェームズ・レマー)
橘龍丸(ジミー/演:ジン・オーイェン)
武田太一(スラップジャック/演:マイケル・イーリー)
坂本悠里(スラップジャックの彼女)
斎藤寛仁(オレンジジュリアス)
小林達也(ホイットワース)
林大地(エンリケ)
宮崎遊(ダン)
松川裕輝(ロベルト)
中務貴幸(コーピー)
丹羽正人(ダーデン)
石川藍(税関技師)
山口令悟(赤い車の運転手)
宮瀬尚也(ジミーの仲間)
依田菜津(クラブの女性)
渡谷美帆(ブロンド女)
ハートル実沙(女性刑事)
小林さとみ(女性パイロット)
折井あゆみ(女性ドライバー)
河村梨恵(女性1)

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