アニメ
『ウマ娘 シンデレラグレイ』高柳知葉×瀬戸桃子×高橋大輔インタビュー

一瞬たりとも緊張が解けない第2クール。有マ記念の先でオグリが感じるもの――アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』高柳知葉さん(オグリキャップ役)、瀬戸桃子さん(ベルノライト役)、高橋大輔さん(藤井泉助役)インタビュー

瀬戸桃子さんと大塚芳忠さんの会話は孫と祖父そのもの!?

――先ほど話に出た第16話でいえば、藤井役の高橋さんから見て記者をやっていたベルノはどうでしたか?

高橋:仕事を取らないで欲しいです(笑)。ああいうのは基本的に藤井の役割ですから。

高柳:確かに。現場レポート担当は藤井ですよね。

高橋:でも、第16話の前半では藤井も喋っていましたし、バトンタッチという感じでしたね。ここも含めて、第2クールでは関わる人が増えたことで、「ベルノってこんな一面もあったんだ」「この人と話すときはこんなベルノになるんだ。かわいい」と楽しむこともできました。それこそ「藤井と関わるときはこんなに強気でいくんだ」とか(笑)。

――ベルノのかわいさとしては、このシーンでの記者ルックや第21話でハムスターみたいな顔になるのもかわいかったです。

高柳:直後に六平さんに「チョロいな……」と言われるのもかわいかったですよね。上手いこと手のひらの上で転がされていて。

瀬戸:ベルノの魅力は六平さんにものすごく引き出してもらえてるなと感じます。2人の相性もすごくいいなって思いますし。そういえば、六平さんって何歳なんですか?

――65歳らしいです。年齢的にもベルノは孫のような存在なのかもしれないですね。

瀬戸:そういう意味では、自分で言うのもなんですけど、アフレコ現場でも私は芳忠さん(六平銀次郎役の大塚芳忠さん)にすごく懐かせていただいていて(笑)。キャラも相まってだと思いますが、芳忠さんは優しい笑顔で静かに見守って、いつも「大丈夫だよ」と言ってくださるんです。私の「UFOとか幽霊っていると思いますか?」みたいなくだらない話にも付き合ってくださいますし。

高柳:周りから「また言ってるよ」とか言われながらね(笑)。

瀬戸:「兄弟(姉妹)構成」とか「血液型」とかもよく聞くんですけど、答えてくださったことに対して私が「へぇ〜」って言うと、「へぇ〜って、興味ないじゃないか!」って(笑)。そんな感じで気さくに話してくださるから、演じるときも六平さんの前では限りなく素でいられるというか、すごく安心できる部分があるんです。

だからこそ、私も初めて見るようなベルノの表情や、かわいらしい一面が出せるんだと思います。本当に1話1話新しい顔を見せてくれるので、皆さんもワクワクしながら見ていただきたいです。

――安心できると話していた第19話のカサマツのみんなが来たシーンで、六平さんが「お前も行ってこい。まだ『そっち』に居ていいんだ」とベルノの背中を押すところも涙腺にきました。

瀬戸:私自身も原作からずっと大好きなシーンです。六平さんの言葉によって、がんじがらめになっていた気持ちが、ふっとほどけたように感じました。ベルノは「オグリちゃんが勝てなかったのは自分のせいだ」と、ずっと自分を責めていたんですよね。でも、彼女はまだ学生で、年齢的にもとても若い存在です。だからこそ、その言葉に救われた部分が大きかったのだと思います。

見ていて心が温まりましたし、あの瞬間を通して、ベルノはまた一つ成長できたのではないかなと感じました。やっぱり、65歳の方の言葉には重みがありますね(笑)。

高柳:第19話は、小西さん(北原穣役の小西克幸さん)がスケジュールの都合で別録りだったんです。なので、アフレコでは「小西さんだったらこういう感じで言うだろうな」と想像しながら録って、私自身それに納得はしていたのですが……次の練習を家でしているときも、アフレコに向かっているときも心のどこかで気になっていたんです。特に第20話はオグリにとって心の変化が大きい話数でしたから。

そんな気持ちのまま現場に行ったら、第20話のアフレコの直前に小西さんが第19話を抜きで収録していたので、見学させていただいたんです。それを聞いて一気に心が晴れました。北原の言葉がものすごく心に染み渡って、「あ、オグリはこの言葉に背中を押されて、『やっぱりキミは良いトレーナーだ』と晴れやかな気持ちになったんだな」って。

北原と喋るだけで、あの頃の純粋な気持ちに引き戻してくれる。小西さんはやっぱりすごいなと思いましたね。その瞬間の自分の中の心の動きがとても印象的に残っていて、それを聞いてから第20話のアフレコに臨めて良かったです。

――オグリに言い聞かせるつもりではない、さりげない言葉だったからこそ響いたんでしょうね。

高柳:そうなんですよね。自然と隣を一緒に走ってくれている、物理的に距離があっても、離れていてもわかってくれている感じがものすごくして。中央でのトレーナーが六平さんで良かったなといつも思いますけど、やっぱり六平さんがくれる力と北原がくれる力はちょっと違うなと、このシーンで実感しました。

――「やっぱりキミは良いトレーナーだ」のセリフは、晴れやかになった心の微妙な加減が素晴らしかったです。

高柳:そう言ってもらえて嬉しいです。

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