
【今週のアニメ『キングダム』の話題は?】第12話「格不足」蒙恬が将軍に!? 戦いは二日目へと持ち越される
『キングダム』のアニメ第6期 第12話「格不足」が、12月21日(最速)に放送開始となりました。ここでは、この第12話のあらすじを、振り返っていきたいと思います。
今期は、“信が手にした「王騎の矛」” “秦(しん)の中華統一戦の始まり”、といった見どころが際立つ「大きな一手」となるシーズンです。そして現在、秦は王翦(おうせん)を総大将に、李牧(りぼく)率いる趙(ちょう)軍と戦っています。
信が戦っている場所は、趙の領域内の朱海(しゅかい)平原。布陣は、中央 王翦の後ろに信・右翼(うよく)に王賁(おうほん)・左翼(さよく)は蒙恬(もうてん)率いる楽華隊(がくかたい)、となっています。
戦いは左翼から動き出します。序盤は優勢だった秦左翼ですが、突然やってきた李牧に、麻鉱(まこう、王翦の片腕)が討ち取られてしまいます。
※以下、第12話のあらすじを含みます。
第12話「格不足」あらすじ
麻鉱の死に動揺する麻鉱軍の兵士たち。そこに、蒙恬の言葉を受けて、麻鉱軍の幹部たちは我に返ります。今やるべきことは、この場にいる兵たちをまとめて、士気を回復させること! そこで、放った言葉は「麻鉱様は存命である!!」でした。嘘か本当か、戦場がざわつき少しだけ兵たちがひとつになったような? しかし、これはもちろん嘘。ばれてしまうのは時間の問題でしょう。
蒙恬の格
蒙恬はこれも織り込み済みといった様子です。そして、信と陸仙(りくせん、蒙恬に古くから仕える若手将校)に、趙軍の勢いに風穴を空ける拠点を作ってくれと頼みます。また、拠点には、麻鉱軍の旗を掲げてくれとも。さらに仕上げには、麻鉱軍幹部たちに「麻鉱兵にしか分からない言葉」を挙げさせます。「立って、戦え」。見事、麻鉱軍が復活しました!
これでひと安心と言いたいところですが、趙軍に押されていることは変わっていません。麻鉱軍の復活だけでは、秦軍の勝ちには届かないのです。
蒙恬は、冷静に次にやるべきことを見極め、指示を出します。飛信隊の軍師 河了貂(かりょうてん)も、ようやく蒙恬の考えがわかってきたようです。河了貂は、蒙恬に対して、“何の摩擦もなく麻鉱軍の兵たちを掌握できている”ことに驚きと尊敬を覚えたのか、頬を赤らめるほど。蒙恬は、「見とれるのは仕方ないけど、そろそろ馬呈(ばてい、趙軍 紀彗傘下の将)が動くぞ」と軽く返しています。
このような軽やかさと能力をもつ蒙恬ですが、河了貂は、思考をともにするうちに、彼の賢さゆえの冷酷さにも気づきおののくことに。蒙恬は、麻鉱軍すべてを救う気はなく、最初から左半分だけを復活させるつもりだったのです。
もちろん蒙恬だって、内心は苦悩したでしょう。その苦悩を押し殺して、この盤面での最良の策を出した蒙恬は、五千人将の中では頭ひとつ飛び抜けた存在。既に将軍の目をもっていると言えるのではないでしょうか。
次々に的確な指示を出す蒙恬。最後は、左翼本陣を動かし、楽華隊本軍を率いて前に出ます。そして、とうとう趙右翼を率いる紀彗(きすい)を退却にまで追い込みました!
太陽が地平線に沈んでいく真っ赤な戦場、地面に転がっている蒙恬の手を取り起こしたのは、信でした。「お前が思ってた以上に生き残ったぞ、麻鉱軍」「……、あっそ」。
朱海平原の初日が暮れました。
初日の夜
そのころ、橑陽(りょうよう)では……。楊端和(ようたんわ)率いる山の民たちは、李牧の側近 舜水樹(しゅんすいじゅ)と犬戎(けんじゅう)相手に奮戦。こちらもかなりの犠牲者を出しており、楊端和の怒りの表情で一日目が終了しました。
鄴(ぎょう)の城内を飢えに追い込む桓騎(かんき)たちは……、「李牧やら何やらのでけェ軍」が来ないことを祈りつつ、食事中です。
朱海平原の右翼では……、夜空の下、王賁と関常(かんじょう、王翦軍から玉鳳隊に配属された将)との間で、王翦の人物像について会話がなされています。王賁は、王翦のことを、麻鉱の死に動揺しないどころか、下手な感情など一切もたない人物、と評します。
蒙恬、将軍に!?
カメラが、日没後の朱海平原 左翼に戻ります。蒙恬や信をはじめ、左翼の幹部クラスが左翼本陣集まっています。
そこに、麻鉱軍の兵たちが、蒙恬に敬礼! 軍を立て直してくれたことに感謝の意を述べます。蒙恬は、微笑を返しましたが、頭の中は明日の作戦でいっぱいといった様子です。
そこに王翦のもとから伝令兵がやってきます。王翦からの指令は、なんと、「この戦の期間中に限り、蒙恬を “将軍“ の位へ格上げし、左翼の全権限を与える」でした!
驚く一同。信は、「もっ、蒙恬が、し、しっ…、将軍!?」とのけぞるほどです。古くから蒙恬を支えてきた楽華の兵たちは「おめでとうございます」と喜びます。
しかし、当の蒙恬は、嬉しそうではありません。周囲にはいちおう口角を上げて見せますが、複雑な表情です。
今回の、12話のタイトル「格不足」とは、蒙恬の格のことだったのですね。五千人将ではなく、その上の位 “将軍” になれば、誰の文句もなく左翼を率いることができます。とはいえ既に、文句が出ることなく麻鉱兵たちは、蒙恬を将として見ていますし、納得のいく指示だと思うのですが……。蒙恬の心中はいかに?
次回は、第13話「大将軍の景色」
気になる次回は、第13話「大将軍の景色」です。
蒙恬に飛信隊も従うのかと思いきや、指令の最後の言葉は、“飛信隊は今夜のうちに王翦率いる中央に戻れ” でした。さすが王翦、人づかいが荒いですね(笑)。
飛信隊が抜けるので、蒙恬は “楽華隊五千と麻鉱軍五千” の生き残りを率いることになります。
二日目の戦いはどうなるのでしょうか? 右翼では、趙の趙我龍(ちょうがりゅう)軍が王賁の玉鳳にぶつかってきます。亜光(あこう、秦右翼を率いる将)は王賁を助けにいくか迷いますが、兵を出すにとどめ、本人は正面の馬南慈(ばなんじ)に対峙することに。関常は、王賁に、「若!(中略)とにかくあんただけでも逃げろ、このままじゃ、玉鳳が死ぬぞ」と言っています。続きが気になります!
SNSの反応
最速となるNHK放送後のSNSは、「蒙恬、有能すぎる」「立て戦え、が麻鉱将軍の遺言みたいで熱く沁みる」「田里弥(でんりみ)しゃべった、古川慎さんだった」などの声で湧いていました。
























