
「夢を追い続けるみなさんの糧になったらいいなと思っています」──TVアニメ『真夜中ハートチューン』安田陸矢さん×瀬戸桃子さん×大久保瑠美さん×鈴代紗弓さん×伊藤美来さん座談会インタビュー
五十嵐正邦先生による、推し活プロデュース“声春”ラブコメ『真夜中ハートチューン』がTVアニメ化! 2026年1月より、カンテレ・フジテレビ系全国ネット「火アニバル!!」枠にて放送中です。
アニメイトタイムズでは本作の放送を記念し、山吹有栖役・安田陸矢さん、井ノ華六花役・瀬戸桃子さん、日芽川寧々役・大久保瑠美さん、霧乃イコ役・鈴代紗弓さん、雨月しのぶ役・伊藤美来さんにインタビューを実施! 作品、キャラクターの魅力などについて伺いました。
放送部の面々がそれぞれのお芝居に込めた声と想い。そして築かれるTVアニメ『真夜中ハートチューン』の絆とは。「声」に覚悟と本気が溶ける、座談会インタビューをお楽しみください!
「“エンタメ”がぎゅぎゅぎゅぎゅっと詰まっている作品です」
──作品への印象や魅力について教えてください。
山吹有栖役・安田陸矢さん(以下、安田):主人公の山吹有栖が堂々としていて、女の子に振り回されない、むしろ振り回していくような様子が新鮮で面白いなと感じています。ギャグシーンも強烈で(五十嵐正邦)先生のセンスにハマりました!
井ノ華六花役・瀬戸桃子さん(以下、瀬戸):五十嵐先生の絵が素晴らしいなと思っています。他作品では見られないようなアングルで描かれたり、魚眼レンズのような構図になっていたり。先生の工夫やひと手間を感じることができて、ひとつの絵としても惹かれるパワーを感じます。背景もとても綺麗で、アニメでもそんな背景美が細かく描かれているんです。特に影の付け方がパキッとしていて大胆で、綺麗だなと。
また、コメディのシーンも魅力だと思います。少し先の話になりますが「小物成金」っていう言葉が出てくるんです。そんな面白い造語は出てこないなと(笑)。先生のセンスが光っていて、それを瑠美さんが素晴らしく演じられているので、どこを取っても素晴らしい作品だなと思っています。
日芽川寧々役・大久保瑠美さん(以下、大久保):二人が言ったようにコメディの部分も面白くて、アフレコ中に思わず笑ってしまうシーンもたくさんありました。
キャラクター一人ひとりも個性的で、夢に向かって進んでいく姿を見ることができますし、ヒロインたちが山吹くんを好きになっていく過程もしっかりと描かれるので、ラブコメの「ラブ」の部分も素敵です。ぜひご注目いただきたいと思います!
霧乃イコ役・鈴代紗弓さん(以下、鈴代):最初に拝見したときに、まず「楓林高校ってスゴい学校だな」と(笑)。寧々ちゃんのファンクラブもありますし、イコも学校から配信していますし、しのぶさんや六花ちゃんには熱狂的なファンがいて、そこに男の子たちが入ってくる。学校の個性も光っていて、設定が斬新で面白いなと思います。そこに通うキャラクターも魅力的で、どの子も目で追ってしまうんですよね。
そんな高校で展開されるお話の流れが、また気持ち良くて。それぞれのキャラクターにフィーチャーされた回は「この子を見る回なんだな」がわかりやすく、初見の方もスッと物語に入っていけるような流れの作り方をされているなと思います。たくさんキャラクターが登場する中でも「この子はどういう子なのか」が掴みやすいんです。
あと、お話の最後にそのお話のタイトルが文字として出てくるのですが、おっしゃれー……と思って! 演出的な面白さもたっぷりありますので、幅広い方に刺さる作品になっているのではないかなと思いながら、私自身も楽しく拝見しています。
雨月しのぶ役・伊藤美来さん(以下、伊藤):色々なものが詰まっている作品だなと思いました! ラブもコメディも「『アポロ』って誰?」という推理も、キャラクターの個性も……“エンタメ”がぎゅぎゅぎゅぎゅっと詰まっている作品です。
それだけたっぷり要素が詰まっている作品でも、作品自体に統一感があってゴチャゴチャしない。そこが先生のお力なんだろうなと思っています。
──キャラクターを演じる際に意識したことを教えてください。
安田:オーディションのときから自分のやりたい有栖を表現していたのですが、アフレコが進むにつれて自分の中で、さらに少しずつ調整を加えていきました。最初はもう少し大人しめなお芝居をしていたのですが、だんだんと……うるさいというわけではないのですが(笑)、派手に演じていくようになって。
有栖は物理的に声が大きいキャラクターでもあるのですが、ただただ大きくすると違和感が残ってしまうかなと。良い案配を狙って音量を上げて、絞るところは絞って、モノローグなどは尊大になりすぎないように……。他人にも自分にも厳しい有栖を意識して、嫌なキャラにならないようにしていました。
ニュアンスを少し間違えてしまうと「うるさいな」「鬱陶しいな」と思われてしまうかもしれないので「本気でみんなに寄り添っている」「その熱量が高すぎるだけ」という雰囲気が伝わったらいいなと思っています。
瀬戸:六花といえば歌ですが、飄々とした性格で小悪魔的なセリフも節々の魅力であると思っています。そんな彼女を演じる上で、自分の課題だったのは「迷わないこと」でした。
六花が何を考えているか、そのとき言っていることが本当なのか嘘なのかわからない。彼女はそんなところも魅力だと思うのですが、演じる私だけは彼女の気持ちの判断に迷ってはいけないなと。なので、台詞の言葉どおりに演じる意識をしていました。彼女の色々な表情がアニメを見ているみなさんに伝わっていたらいいなと思います。
大久保:寧々はいわゆる「ツンデレ」な子で、それに加えて「ピンク」で「ツインテール」……三拍子揃ったようなキャラクターです。「アニメキャラクター」の要素も意識しつつ、リアルにいる等身大な女の子という雰囲気も気をつけて演じていたのですが、やはり寧々は純粋に「可愛いな」って思うんですよね。
漢字が読めなかったり、つい空回りしちゃったり、思い込みも意外と激しかったり。人間的に可愛いところはもちろん、放送部4人の絆を人一倍大事にしていて。だからこそ、その輪に有栖が入ってきたことに攻撃的なのですが、そこから少しずつ有栖を認めていって印象が変わっていくグラデーションも魅力的だと思います。そんな寧々をいかに可愛く演じるか、ずっと考えていました。
寧々はツッコミポジションということもあり、有栖と同じか、それ以上にテンションが高くないといけない。ツッコミは「面白くなればいいな」と思いながら押し引きを考えて演じていたのですが、キツいセリフをテンション高くキツイまま言うと、可愛げがなくなってしまうんですよね。そこも可愛いと思ってもらえるように、甘いところはしっかり甘く、鋭いところは鋭く、という緩急を意識していました。
鈴代:イコは原作を読んで臨んだオーディションと、アフレコで固めていった印象に変化が出たキャラクターでした。
当初、私が考えていたイコは、人見知りで表情が動いている印象がなくて。ボソボソと喋りつつ、落ち着いている様子を想像していたんです。でも現場で演じさせていただいたとき「もう少し出していい」と言われて。イコって、話数が進むにつれて喜怒哀楽がしっかりと出るキャラクターなんですよね。その組立を最初から持っていないと、長い目で見たときの霧乃イコとしての像が辻褄が合わなくなってしまう。原作を読み返しつつ「こういう表情もする子なんだ」と、逆算をしながら演じさせていただきました。
結果として行き着いたのは「毅然としている人見知り」でした。放送部に入ったブッキー(山吹有栖)に「雑用」と言い放つなど、言うことは言うんですよね。そんな要素を自分の中で組み立てていったとき、イコって意外と地に足をつけている感じがあってもいいのかなと。
とはいえ、クールな印象を持っているキャラクターでもあると思っているので、ベースを崩さず出すところは出す、というニュアンスで演じさせていただきました。
伊藤:しのぶは学校でも人気者でみんなから慕われている子ですが、しのぶ自身は「華がない」「個性がない」というコンプレックスを持っていて。でも放送部のみんなや有栖と会話をするときはそんな気持ちを隠して、フラットな状態でお姉さんのような視点を持っています。放送部の4人といるときのしのぶと、対山吹くんとのしのぶはガラッと変えたいなという気持ちがあったので、演じ分けを意識していました。
今後、山吹くんと対峙するしのぶも描かれると思いますが、そこでしか見れないしのぶの表情やセリフを楽しみにしていただけたらと思います。
──魅力的なヒロインを演じるみなさんと、実際に掛け合いをしてみて、いかがでしたか?
安田:とても楽しかったですし、みなさんから学ぶことが毎回たくさんありました。物語が進むにつれて、有栖も、もしかしたら僕自身も成長しているのではないかなと思えるシーンがたくさん出てくると思います。
特にコメディシーンは有栖の出番が多めなのですが、放送部の4人がいてくださったからこそ僕も全力でやれたといいますか。しっかりと受け止めてくださるという信頼を、話数を重ねるごとに築けました。本当にありがたかったなと思います。
──有栖を演じる安田さんとの掛け合いはいかがでしたか?
伊藤:めちゃめちゃ引っ張っていただきました!
鈴代:山吹有栖として、しっかりと受けてくれるので安心してお芝居に乗ることができました。
伊藤:(頷いて)思いっきりツッコめたよね。
──大久保さんから安田さんへ「安田くんはちゃんと拾ってくれる人だと思ったよ」という言葉があったとか。
大久保:第2話のアフレコが終わった日だったと思うのですが、寧々は有栖との掛け合いがどんどんヒートアップしていくほうが良いと思っていたんです。そのための「バトン」を渡したいなと思っていて。私は「こういうお芝居をするから、こうやって返してほしい」という雰囲気をお芝居に載せてしまうのですが、それを受け取ってもらえるかどうかは、誰が良い悪いの話ではなく役者さんごとの感性の違いなのかなと思っていて。
そんな意識で渡した2話のお芝居でしたが、安田くんはまさに私が思い描いていたものを返してくれたんです。お芝居の意図を汲み取ってくれて、こうやって返してくれる人だったら上手くいくなと思っていました。そんな意味でも安田くんに助けられたアフレコでしたね。
──第2話は寧々の“お当番回”でもありました。
大久保:「『関係ない』からほっといて」「関係あるから放っておかない」のシーンがわかりやすいかなと思います。寧々の「関係ないから」に対して「関係あるから」で返してくれて。この人は受け取ってくれる人なんだな、と確信に変わった瞬間でした。
──瀬戸さんはいかがでしたか?
瀬戸:六花が小悪魔的なセリフを言っても有栖は靡かないので、なんだか悔しくて(笑)。マイク前に立つと山吹有栖そのままでいてくださるので、自分が六花と重なるような感覚もありましたし、瑠美さんがおっしゃっていた「バトン」を、私も強く感じていました。
その物語が本当に今、ここで流れているといいますか、ここで作られている感覚があって。ピースをはめていくだけでなく、一緒にピースを作っていく感覚がありました。演じやすかったですし……なんといいますか、とても最高でした!
安田:急に語彙力が(笑)。
──まさに大絶賛でしたね。
安田:何回オーディションをやってもこのキャスティングになっただろうと思うくらい、役にドンピシャな方々が集まったと思っています。僕自身、この作品に関われたことが光栄ですし、この座組でイベントなどに出られることにワクワクしています。なので……みなさんからの期待を裏切らないように真っ直ぐに生きようと思います(笑)。


















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