
「とにかく主役の二人の距離感と、それを取り巻くキャラが楽しくて癒されます」──アニメ『異世界の沙汰は社畜次第』テキストインタビュー第10回 石平信司監督
2026年1月6日(火)より放送中のTVアニメ『異世界の沙汰は社畜次第』。
聖女召喚に巻き込まれて異世界に転移してしまった社畜気質のサラリーマン・近藤誠一郎が、第三騎士団団長のアレシュや同僚のノルベルトなどと関わりながら、王宮の経理課で働くファンタジーBLです。
アニメ放送を記念して、アニメイトタイムズでは本作の監督を務める石平信司さんにテキストインタビューを実施。本作の制作にあたって大切にしたことやこだわりなどを伺いました。
石平監督がこだわった「誠一郎とアレシュの関係性をじっくり描く」ということ
──『異世界の沙汰は社畜次第』の監督を務めるにあたり、作品全体で最も大切にされていたこと、大切にしようと決めていたことはありますか?
石平信司監督(以下、石平):誠一郎とアレシュの関係性をじっくり描くことです。尺の都合上、ほかのキャラクターについては割愛するシーンも出てしまうのですが、それでも担当編集さんやスタッフに意見をうかがいながら、原作のファンの方々や視聴者が求めているポイントをしっかり描くように意識しました。
たとえば序盤のエピソードではカミルが大活躍するので、原作からあまりエピソードを省略しないようにしています。
──本作を映像化するうえで、特に力を入れた点や工夫された点があれば教えてください。
石平:結果的に全話数の絵コンテを手がけましたが、先ほども触れたように、本作の軸は誠一郎とアレシュの関係性です。
そこをしっかり見せることがメインになるので、カメラワークをかっこよくしたり、描きづらいレイアウトに挑戦したりする……というよりも、見せるべき表情はしっかり見せるシンプルな画面の方が適していると考え、あっさりとした内容にするよう気をつけました。
そのうえで、本作では助監督の山田さんがかなり色遣いや撮影まで積極的にプランを出してくれました。作業量的にも難しそうな部分だけ僕から意見も出しましたが、鮮やかな画づくりは山田さんの功績です。
──物語の中心人物であるアレシュと誠一郎は、話数を重ねるごとに少しずつ距離を縮めていきます。二人の関係性の変化を演出するうえで、特に意識されていたポイントはどういったところでしょうか。
石平:紙装甲思考派眼鏡で意外と中身が根性軸で誠実なセイさん、かたや冷静脳筋で意外とお子さまかつ甘えん坊なアレシュ。
少しずつこの「意外と」な部分の人間性がお互い見えてきて近づいてくのが伝わるように気をつけています。
目線とか表情とかでも追えるように組み立てましたが、コンテも原作の八月先生に確認して頂いてアフレコ時も色々アドバイスを頂けたので、上手くいったかなと。
──本作のアフレコ現場に関して、石平監督が特に大切にされていたことを教えてください。
石平:誠一郎役の伊東さんは、以前に監督作で敵役を務めてくださいましたが、今作はコミカライズ版のPVから引き続きということもあり、誠一郎らしい声をピシッと出してきて驚きました。やっぱり声優って凄いなと。
アレシュ役は手練れの前野さん。僕や音響監督のはたさんが細かくオーダーせずとも、さすがのお芝居を見せてくださいましたね。
カミル役の東地さんはこだわりのキャスティング。毎回最高の聴き応えでした。脇を固めるノルベルト役の山下さんやオルジフ役の興津さんは、ともすればシリアスばかりになってしまうこの作品の空気感を絶妙に和らげるお芝居をしてくださって、とても助かりましたね。
優愛役の鎌倉さんは、序盤のヘイトを受けやすいポジションから頼もしい成長まで見事に演じてくれました。井澤さんをはじめ、自分の監督作でお馴染みの方々も後半から参加して頂いてるので楽しかったです。
原作で「歌のように聞こえる」という表現があることから魔法の詠唱が歌になっているのですが、尺の制限もあり完成まで紆余曲折で大変だったな、と記憶してます。
──魅力的なキャラクターがたくさん登場しますが、石平監督ご自身が「一緒に働きたい」と思うキャラクターは誰でしょうか。
石平:オルジフとマコフスカー。あとゾルターン! チームにいて欲しいですねー!
──視聴者の方へ向けてメッセージをお願いします。
石平:とにかく主役の二人の距離感と、それを取り巻くキャラが楽しくて癒されます。ロマンスだったり、経理力で様々な難問や謀略を攻略する爽快感だったり葛藤だったり、異文化交流だったり、見どころも盛り沢山!
引き続きお楽しみくださいませー。
『異世界の沙汰は社畜次第』インタビュー連載バックナンバー
『異世界の沙汰は社畜次第』作品情報
あらすじ
昼夜を問わず働き続け社畜根性が染みついていた誠一郎は、異世界でも仕事を要求し、王宮の経理課で働くことに。
経理課の立て直しを進める忙しい日々のなか、誠一郎が手に入れたのは『疲れが吹っ飛ぶ栄養剤』。
栄養剤のおかげで、元からあった体調不良も疲労もなくなり感激するが、異世界の魔素耐性のない誠一郎は副作用のせいで命の危機に!
助かるためには、魔力のある人に「魔力を馴染ませてもらう」必要があり、誠一郎は『氷の貴公子』と呼ばれる第三騎士団団長アレシュに身をゆだねることになるが――
キャスト
(C)2026 八月八・大橋キッカ/KADOKAWA/「異世界の沙汰は社畜次第」製作委員会




































