音楽
DayRe: 2nd EP「刹那的ロマンティック」インタビュー

“永遠の成長”をテーマに各々が表現する青春――DayRe:が2nd EP「刹那的ロマンティック」に込めた想い【ロングインタビュー】

「ヒトリ狼」は聞いた瞬間ギアが上がる曲

――「ヒトリ狼」は、冒頭から今までとは違う歌い方で、日向さんの歌い出しが衝撃的でした。

日向:ヒトリ狼ではあるけど、あまり強くなりすぎず、自分の中の葛藤みたいなのが出せれば、といったディレクションをいただきました。サビの「アウトサイダー 転がるように 走るだけ」は音自体が高いこともあって、歌ってて気持ちいいんですよね。

サビの頭の「アウトサイダー」や「ロンリー オンリー 誰よりまず自分から」とか、落ちサビ前のところをよく聞くと「うー!」って吠えてるような音が入ってるんですけど、実は私の声で(笑)。収録の最後に「狼っぽい声を何本か録らせてください」って言われて録って、その中から選ばれた狼の声なんです。この曲を歌ってる時は、頑張ってるけど実は弱い生き物みたいな気持ちを作って歌ってました。

橘:歌詞の冒頭の「渇いた砂 掴んだなら 今ゼロから 上げてくギア」を聞いた瞬間にギアが上がる感じがして。今ダンスレッスンをしているんですが、踊ってる時も、最初の日向の歌い出しを聞くと上がっていく感じがするので。これはみなさんの前で披露したら、もっと上がりそうですし、今からみなさんの前で披露するのがすごく楽しみで。ステージで日向のあの歌い出しを聞くのが楽しみですね。

また個人的に、レコーディングの時は持って行ったものをそのまま受け入れてくださったので、すごくなにか意識を変えたことはなかったですね。でも、やっぱり私自身がそもそも弱いので、その弱さは特別そんなに意識はしていなくて。その中で、今までの自分をそのまま投影しているところが一番近いかもしれません。

弱いなりに前を向いて突っ走るぞ!みたいな気持ちで今まで私も生きてきたので、そのままの気持ちを投影できたと思います。ただ、ここまでの道のりで培ってきたものもあるので、ちょっとここはニヤッとしてみたり、真っすぐ歌ってみたりと色々と試行錯誤しながら、当日は持っていった記憶があります。

相川:私は決意表明の歌だなって思っていて。作詞が「プロトノイズ」の山崎あおいさんなんですよね。前回とは全然雰囲気が違いますけど。「弱気が嫌い」とか「不恰好な」とか、自分の弱さを自覚している一方で、「いや違う、やるんだ」ってがむしゃらに走り出していくぞっていう気持ちが表れている気がします。また、「強がらせてよ」という歌詞もありますが、ただかっこいいわけではなくて、自分が弱いところを受け入れた上で、強がってでも前に進んでいこうねっていう曲かなと思いました。

レコーディングの時は、逆に私はサビで声が強くなりすぎないよう意識しました。DayRe:の活動では割とあるあるなんですけど、グループとして声のバランスを意識するようにしているんです。今回はちょっと前の方で声を出す感じで、私は意識して録りました。一見尖ってるように見えて、意外と等身大な気がします。

あとサウンドがいいんですよね。イントロのジャン!みたいな音が、「おぉ! キタ!」ってなるし、みなさんがここでコールしてくれるのかなって思ってます(笑)。

▲MV撮影時オフショット

▲MV撮影時オフショット

――宮沢さんはいかがですか?

宮沢:童話の『オオカミ少年』ってあるじゃないですか。あの狼みたいに「ヒトリ狼」になったつもりで歌いました。声質的に曲に合わせようとすると、ちょっと強めにして勢いよく歌わないとと思っていて。この楽曲に寄り添うために、「狼一人でも大丈夫だし!」みたいな気持ちになって、「結局は私しかいない!」と思いながら騙し騙しな気持ちを持って歌いました。

私の声がこんな感じなので、強い印象が残るようには歌えないんですけど、5人と並べた時にやっぱり柔らかさは残るなと思っていて。歌詞の「強がらせてよ On my way」っていう気持ちで強がりながら歌いました。

あとみんなさっき言っていたように、ライブでもすごく盛り上がりそう。みなさんがノってくれそうな曲ですし、個人的には寄り添いたくなるんですけど、みなさんの圧に負けないぐらい「私は私!」っていう強い意思を持ってパフォーマンスできたらいいなと思います。

夏目:私はこの曲を聞いてストイックだなぁと思いました。あえて埋もれない生き方を選んでいるところがすごく印象的だと思っていて。でも「強くなりたい」「夜行性の弱気が嫌い」「強がらせてよ」とか、ただ強い人間ではなくて、自分の弱さを知ってるからこそ進むんだぞっていうのがすごく強く出ているんです。満たされないからこそ走っているところがすごく深いなって……この感想は浅いんですけど(笑)。深いなって思いました。

ライブでも熱くなれる曲ですし、合いの手も入れられそうな部分もあるので、熱くコールしたり一緒に踊ってくれたらいいな。

▲MV撮影時オフショット

▲MV撮影時オフショット

連絡をとらなくなった友達を思い出す

――3曲目の「プラチナ」は、ピアノの旋律が美しい曲です。

日向:個人的にとても好きな楽曲です。ピアノサウンドに乗せた柔らかい曲の中に、切ない歌詞が乗っているのが良くて。あと、美來と小春の掛け合いが印象的な曲なんですけど、2人の柔らかい歌声もすごく曲に合っているなと。聞いていて、一番心地良いなって思う曲です。

デモをいただく前に「今回どういう曲が入るんですか?」って聞いた時に、概要だけを聞いた時点で「プラチナ」が一番刺さる曲だなと直感していて。最初に好意を伝えてくれたけどその時はまだ気持ちがなくて。一度お断りしたけど、だんだん時間が経つにつれて「あれ? 好きなのかも?」と思った頃にはもうどこにもいない、みたいな歌詞がすごく切ないけど、これって結構リアルなんだろうなと。この世の中で行われている恋愛の一部始終なのかな、みたいな展開がすごく好きです。

▲MV撮影時オフショット

▲MV撮影時オフショット

橘:私は最初に歌割を見て、小春と対になっているイメージをしました。2人で1つ、1人の感情が分裂しているのかな?と妄想をしたり(笑)。でもその想像通りになったとしても、小春が歌っている姿をすごくイメージできたので、「そうなったら私はどう歌おう?」とすごく考えました。この期間は、自分のイメージに合う楽曲とか他の楽曲も聞き込んだりしながら作っていきました。

私、小春の儚い繊細な歌声が大好きなんです。私は自分の歌声をバカ正直だと思ってるんです。なんかこうバーン!みたいな、パワー系だと思っているんですね(笑)。でもこの曲は絶対そうはしたくないなと思って、当日色々お話を聞きながら何回か色々落とし込んで。最終的に小春とはまた違う儚さというか、そういうものを出せたかなと思っています。ぜひライブでの歌唱も楽しみにしていただけたらと思っています。

相川:実は今回のEPの中でこの曲が最初のレコーディングだったんです。「刹那的ロマンティック」で終わらない青春がどうの〜ってコンセプトを聞いた矢先に「プラチナ」だったので、どういうこと?と(笑)。結構振り切った曲でもありますし、ピアノのラインがすごく綺麗だなっていう第一印象でした。

また、レコーディングの時はとにかく声を張らなくていいよ、とディレクションされたことが一番大きかったかなと思っています。今までのDayRe:のレコーディングでは、大体サビで声を張ってください、裏声は使わないでくださいっていうディレクションが多かったので、今回は逆のことを言われて、「いいんですか?」みたいな(笑)。蓋を開けたら「もっとか細く」「もっと悲しく」みたいなディレクションがあったくらいでした。

先に、こはちゃんと美來が録っていたのでそれを聞かせてもらいつつ、「あ、こんなにか細くていいんだ。じゃあもう振り切っちゃおう!」と思って、割と切ない感じの歌声でいけたらなと思いながらレコーディングしたのが思い出深いですね。でもこの曲、意外と踊るんですよ。

――えっ、踊るんですか!?

相川:振り付けに結構ストーリー性があるんですよね。なので、そこにも注目してほしいです!

▲MV撮影時オフショット

▲MV撮影時オフショット

――宮沢さんはいかがですか?

宮沢:綺麗なピアノだな、好きだなっていう第一印象から入りました。レコーディングが終わってからこの曲を聞く度に思うんですけど、過去に自分が傷つけて連絡を取らなくなった友人を思い出しました。

日向:え!?

相川:怖い〜!!

宮沢:恋愛とはまた違う話なのですが、思い返すとすごく大切な友達だったし、また連絡を取ろうかなって考えたりするんですけど、私が傷つけてしまったんだろうなって思うとなかなか踏み出せなくて。しかもちょうど春だったなって。

……と、個人的に思い出したことがありつつ(苦笑)、楽曲のお話をすると、掛け合いの感じはDayRe:としては初めてのテイストになっています。私、美來とDayRe:でペアっぽくなったことがあまりない気がしていて。ここまで掛け合いが多いのは初めてで新鮮でした。

歌声に関しては、私は本当に弱々で。逆に美來の歌声は、正直で一生懸命なところが魅力だと思っているんです。それが一緒に合わさった時にどう融合するんだろうとか、この楽曲には美來はどういう風にアプローチするのかなとか考えたんですけど、「私は私!」って思って歌いました。

ただ、ツインボーカルにするのが最初あまり理解できていなくて。冒頭も2人で割ったり、その後も2人で合わさったりしていて悩んでいたんですけど、それを美來から2つの感情が分裂していて……という話を聞いて、自分の中ですっと落とし込めた気がしたんです。違うからこそ2つ存在している気持ちの中で、2つが共存している表現ができたら、それぞれがそれぞれのらしさを出せたらいいなと。感情ってひとつじゃないじゃないですか、映画の『インサイド・ヘッド』じゃないですけど。

一同:(笑)

宮沢:そういう感情の合わさったものが、この主人公の想いだったり、気持ちなのかなって思いました。

その先の余韻を起こすような終わり方をするんですよ。この曲の主人公になってそれぞれ考えて見ても楽しいというか、そういう余韻に浸っていただけたらなと思います。

橘:振り付けで、小春と向き合うシーンがあるんです。でも私がすごく不安な顔してたのか、小春が「今じゃない! 今じゃない!」って顔を振り入れの時にしていてすごく印象に残っていて……すごく可愛かったです……って言いたくて(笑)。

▲MV撮影時オフショット

▲MV撮影時オフショット

――素敵な情報ありがとうございます(笑)。夏目さんはいかがですか?

夏目:私は最初に聞いた時、すごく美しいなって思いました。私、基本的にレコーディングはいつも最後なんです。朝が早いと声が出ないので(笑)。なので、みんなの録った声を聞きながら録るんです。だから小春と美來の声も先に聞いたんですけど「これ、私歌っていいのかな」って思ってしまって。

私、落ち着いた美しい曲が苦手で。というのも、やっぱり自分の声がよくも悪くも結構ガサガサしてる声なので、綺麗に歌えないんじゃないかって葛藤があったんです。でも今回は声を張らなくてもいいというディレクションだったので、裏声も使いながら自分なりに切なさを表現できたのかなと思っています。

あと、別に私は恋愛マスターじゃないので分からないんですけど、すごくリアルだなと思う部分があって。「君の声や匂いが」っていうところが、嗅覚が入っていてすごくリアルだなって思ったんです。すれ違った時にフワッと香った匂いが、もしかしたらあの人の香りかもしれない。過去の恋って、こういうのを思い出すんだろうなっていうのをアニメで知りまして。

落ちる桜を見た時に「あ、春にあの人と行ったな」ってふと思い出したり、すごくリアルだなって。よくあるじゃないですか、そういう感じの恋愛アニメのオープニングとかエンディング! 例えばピクニックに行ってる時に、スッとその彼がいなくなる描写とか。

日向:あんまり想像できない(笑)。

夏目:嘘!?

宮沢:それって悲しいお別れの話とかじゃない?

夏目:いやいやいや。恋愛の話ですから(笑)。それがすごくリアルでいいなって思いました。

日向:アニメじゃ匂いのリアル伝わらないよ!!

宮沢:見てきたアニメとか物語が違うのかもしれないですけど、私は逆に恋愛とかの作品って、もっとキュンキュンしているイメージがあって。

夏目:え、そう?

宮沢:だから振って、あの時ああしとけば……みたいな主人公サイドの後悔ってあんまり描かれないなって、私は思った。

夏目:ホントに!?

宮沢:触れてきた物語が違うだけかもしれないけど(笑)。

日向:あ、それで言うと私、結構匂いフェチなんですけど、学校の石鹸の匂いあるじゃないですか。最近、あれに近い匂いを嗅いだりすると、ちょっとギュッと胸が締め付けられます。あの頃の青春を思い出します。

一同:(笑)。

――蛇口にぶら下がってるネットに入ったあの石鹸ですよね(笑)。

日向:ちなみに、あの石鹸、今はないらしいですよ。

――そうなんですか!?

日向:みんなが使っているから清潔じゃないよねってなったらしく、今はプッシュ式みたいで。なくなりつつあるあの固形石鹸の匂いを嗅ぐと、あの小中学校の気持ちを思い出すみたいな……ちょっと恋愛とは違うんですけど、匂いで胸が締め付けられるなって(笑)。

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