マンガ・ラノベ
BLCD『君に注ぐ100dB1』小野将夢×伊東健人 収録後インタビュー

「声をつけていただいて、より『はぁ……好き!!』ってなりました」──BLCDコレクション『君に注ぐ100dB1』花巻奏多役・小野将夢さん×唄川孝宏役・伊東健人さん収録後インタビュー

宮田トヲル先生原作の漫画『君に注ぐ100dB』がドラマCD化! 2026年7月31日に、全国アニメイト、ムービック通販、中央書店コミコミスタジオ並びにCDショップにて発売開始となります。

アニメイトタイムズでは、本作のメインキャストを務める小野将夢さんと伊東健人さんにインタビューを実施。収録を終えたばかりのお二人にお話を伺いました。

音声劇から見るお芝居と人間の面白さ。そしてインタビュー終盤には小野さんの深すぎる愛が炸裂!? お二人が語る貴重な演技論と、作品から香る爽やかさに溢れたお話の数々をお楽しみください!

「どこまでも“人間の話”なんですよね」

──『君に注ぐ100dB』に触れた時の最初の印象からお聞かせください。

花巻奏多役・小野将夢さん(以下、小野):実はこれまで、BL作品にあまり触れてこなかったんです。しっかりと世界観を読みこもうと取り組んだのは初めてのことでした。

こんなに心理描写がはっきりしていて、表現として合っているかわからないですけど、少女漫画を読んでいるみたいな。僕は昔から少女漫画が好きでたくさん読んできたので、それに近しいもどかしさや切なさを感じました。

少女漫画からしか得られない栄養素があると思っていたのですが、それと同じか、もしかしたらそれ以上の栄養素がBL漫画にはあるんじゃないかと思いました。

唄川孝宏役・伊東健人さん(以下、伊東):なんでしょうね……BL作品は爽やかですが、それだけじゃなくて。熱さではない湿度のようなものがあるんですよね。不思議ですね。

小野:宮田トヲル先生の他の作品も読ませていただきましたが、やはり爽やかですし、心理描写が本当に緻密に描かれていると感じます。だからなおさら「青春」「キラキラ」「恋愛」という要素が感じられるのかなと思いました。

伊東:もはや、 “BL”とくくって表現しなくていいんじゃないかと思うんです。どこまでも“人間の話”なんですよね。

あとは最初、僕が演じる孝宏くんのビジュアルを見た時は「目が見えない!」と思って(笑)。

小野:(笑)。確かに初期の孝宏の目元はチラッとも映らないですからね。

伊東:そう、チラッとも映らないから……BUMP OF CHICKENの藤原(基央)さんみたいだなって(笑)。

小野:あはは!

伊東:これで歌が上手いとなると、ボーカリストとも言えるかなって。それで目元が隠れているビジュアル……BUMP OF CHICKENさんじゃん!と(笑)。完全にファーストインプレッションはそれでしたね。

──思わぬ共通点が(笑)。

伊東:そんなところからの興味もありました。孝宏が「どんな歌を歌うんだろう」「どんな恋愛をするんだろう」と。最初は全然想像がつかなくて、そこから引き込まれましたね。

──そこから髪を切って、イメージチェンジにも挑戦するようになって……。

伊東:ずるいですよね(笑)。二段、三段とイメージが変わっていく、ずるさの数段活用です。

小野:(笑)。二度三度おいしい感じがします。

伊東:物語を追っていくと最終的に、前髪全隠れバージョンが恋しくもなりますね(笑)。もうこの頃には戻らないのかって。

小野:奏多が短髪も似合うって言っちゃったから……。

伊東:あー……「たまには伸ばしてるのも見たいな」って言ってくれ奏多。そしたらきっと伸ばしてくれるから。

小野:(笑)。全体を通して純朴な奏多くんの喜怒哀楽によってストーリーが進んでいますよね。彼がストーリーを動かしている流れを感じましたが、やはりこと恋愛となると、例のイケメンくんにすぐ振り回されちゃって。

伊東:奏多もイケメンなんですよ。あと彼は明るい友達に囲まれて、クラスの中心にいますから。

小野:キラッキラしてますよね。

──お互いのキャラクターについてもお伺いできればと思います。小野さんから見た孝宏の魅力を教えてください。

小野:天然なのか、狙っているのか……パッと見た時はわからなかったのですが、よくよく読んでいくと全部が素直で、正直で真っすぐ。とにかく何かを企んだり嘘をついたり、そんなことは一切ない。ただ、彼は思ったように行動して、思ったように言葉を紡いでいるんですよね。

そんな真っすぐな彼の言葉や歌だからこそ、奏多の心にも響いてくるんだなと感じました。原作を読んでいる時もそう感じていましたが、今回伊東さんの声をつけていただいて、より「はぁ……好き!!」ってなりました(笑)。

──(笑)。

小野:収録中にも何回か「もうここで(孝宏に)落ちて良かったでしょ!」と言ってしまいました(笑)。

伊東:何回かありましたね。「これもういったっしょ!」「チェックメイトだね」って(笑)。
 
小野:(笑)。何回も「王手でしょ!」って思ったんですけど、1巻ではまだ……ということで。小悪魔な雰囲気がありますね。孝宏、ずるいよ。

伊東:純粋さゆえですよ。本当にわかってないから(笑)。

──どんどん距離を詰める孝宏が印象的です。一方の奏多は天真爛漫な一面もありつつ、実は自分を強く律することができる性格ですよね。

小野:そうかもしれないですね。なんだろう、ある意味では冷めているというか……。

伊東:実はね。

小野:俯瞰的に物事を見ているんだと思います。自分のしたいことよりも、周りがどのように感じているかという周りの目を気にしているなとすごく感じるといいますか。

僕も結構、人の目を気にして終始空気を読みがちな性格をしているんです。自分とのギャップも少なくて、演じやすかったです。とても有難いなと思いました。

──伊東さんも奏多の俯瞰的な視点を感じていらっしゃいましたか?

伊東:そうですね。明るいけれど、多分自分からはいけないのが奏多くんなんです。例えば自分から顔を近づける、みたいな描写は少ないのかなと。全部孝宏からいきますから……今のところは。

小野:今のところは(笑)。

──(笑)。やはり孝宏の行動力やギャップが鍵なのですね。

伊東:それも面白いですよね。インドア派のように見えて行動派。経験が少ないだけで、やってみたら実は、と。

小野:何にでも興味をもって、そこからは一生懸命ですよね。

伊東:そうそう。「陰キャ」など言われていますがその実、マインド的には活発なのかなと思います。そんな自分に彼が気付くのは、もうちょっと後の話になるでしょうか。これも人としての面白さだと思います。

(C)Toworu Miyata/libre
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