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夏アニメ『ブチ切れ令嬢』大西沙織インタビュー

「これまで出会ったことのない種類の“ブチ切れ”だと感じました」ーー『ブチ切れ令嬢は報復を誓いました。 ~魔導書の力で祖国を叩き潰します~』エリザベート・レイストン/エリー・レイス役・大西沙織さんインタビュー

エリザベートの行動に大西さんも「ドン引き」⁉

ーーアフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?

大西:物語自体はかなりシリアスなのですが、現場の雰囲気はとても和やかでした。特にフリードがテストでセリフを言う時は、後ろでみんながクスクス笑ってしまうくらい(笑)。「なんて残念な王子なんだろう」って。でも、その振り切れたダメさ加減が逆に魅力的で、キャスト陣の間でも「フリード大好き」という空気がありました。

私自身もフリードのセリフはすごく面白いと思っていたのですが、エリザベートはそれを面白がるキャラクターではないので、フリードと掛け合う時はかなりフラットに「あなたの発言には一切付き合いません」という気持ちでマイクの前に立っていました。

ーーフリードはどこか憎み切れないキャラクターですよね。

大西:そうですね(笑)。フリードは本当に最初から最後までフリードです。良いところを見せて株を上げるタイプではなくて、ずっと全力で突き進んでいきます。ここまで振り切っていると、逆に愛おしくなってきて、みんな「好きにならざるを得ないよね」という感じで(笑)。とにかく突き抜けたキャラクターなので、自然と愛される存在になっていたと思います。

ーーフリードの言動に対して、エリザベートが的確に言い返していくところも爽快ですよね。

大西:そうなんです。でも、それは序盤だけかもしれません。これから先は、だんだん笑い事ではなくなっていくので(笑)。

ーーちなみに、その先に待っているものを一言で表すと?

大西:「ドン引き」です(笑)。

ーードン引きですか(笑)。

大西:はい(笑)。もちろん私はエリザベートの気持ちに寄り添いながら演じていますが、客観的に見ると「そこまでやるの!?」と驚くと思います。爽快感とはまた違った面白さが、この先どんどん出てくるはずです。ぜひ楽しみにしていてください。

ーー他のキャラクターについてもお聞きしたいです。フリードの浮気相手であるシルビアには、どのような印象を持たれましたか?

大西:シルビアは最初、フリードと同じくエリザベートの前に立ちはだかる存在として登場するので、「なかなか手強い子だな」という印象でした。ただ、物語が進むにつれて彼女の背景も描かれていきます。それを知ったからといって印象が180度変わるわけではないのですが、「ただ嫌な人」という一言では片付けられないキャラクターなんです。

誰にでもそれぞれの人生や事情がありますし、そういった部分を知ることで見え方も少し変わってくるんじゃないでしょうか。演じている高野麻里佳さんがとても丁寧に向き合っている姿も見ていたので、シルビアのことも別の角度から愛してもらえたら嬉しいですね。

ーーエリザベートの国外逃亡の手助けをしたルーカス(・レブリック)については、どんな印象がありますか?

大西:ルーカスは、本当に“良い人”ですね。エリザベート目線で見ると、「なんて扱いやすい人なんだろう」と思ってしまう部分もあります(笑)。復讐への第一歩を踏み出す際にも大きな力になってくれるのですが、エリザベートとしては「悪いけれど利用させてもらうわね」という感覚で接しているところもあって。

ルーカスは少し押しに弱いというか、エリザベートが一歩踏み込めば応えてくれるタイプの人なんです。もちろん格好良いキャラクターなのですが、エリザベートがあまりにも強すぎるので、彼女と並べて見ると、ルーカスは優しさや柔らかさのほうが際立つ印象がありますね。とにかく根が良い人だなと思います。

ーーエリザベートの腹心のミレイも、とても格好良いキャラクターです。

大西:本当にそう思います。エリザベートとミレイは、多くを語らなくてもお互いを理解し合える関係だと感じますし、第1話の時点でミレイがどれだけエリザベートを大切に思っているかも伝わってくるんです。

エリザベートは王国に長年尽くしてきた人物ですが、そんな彼女に対してミレイは「国よりもあなた自身に幸せになってほしい」と背中を押してくれる。それって単なる主従関係や恩義だけではなく、人としてエリザベートを心から大切に思っているからこそ言えることだと思うんです。第1話を見た時は、「エリザベートは本当に素敵な人に支えられているな」と感じました。

ーー二人の関係性は今後も見どころになりそうですね。

大西:はい、二人の関係はこれからも続いていくので、安心していただいて大丈夫です(笑)。少なくとも、私がさっき言った“ドン引きポイント”の対象にミレイはなりませんので(笑)。

ーーでは、物語の序盤で特に注目してほしいキャラクターはいますか?

大西:ティーダですね。芹澤優ちゃんが演じている聖職者のキャラクターなのですが、すごく印象に残っています。作品全体としてはエリザベートが冷静に計画を進めていく場面が多いので、ティーダが登場した時の明るいエネルギーがとても新鮮でした。出番が飛び抜けて多いわけではないのですが、場の空気を一気に盛り上げてくれる存在です。

ティーダ自身も聖職者らしからぬ自由奔放さというか、型にはまらない魅力を持っています。どこかエリザベートと通じる部分もあるのですが、それとはまた違うティーダならではのパワーがあって。優ちゃんのお芝居も含めて、とても熱量が高くて、見ていて楽しくなるキャラクターでした。

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