
夏アニメ『才女のお世話』EDテーマや憧れのつんく♂提供曲を収録! 声優アーティスト・前島亜美の個性を確立した2ndアルバム『POLYPHONY』リリースインタビュー
2024年11月にソロアーティストデビューし、今夏にはアニソンフェス「Animelo Summer Live 2026」への初出演を果たすなど、声優アーティストとして着実にキャリアを積んでいる前島亜美が、待望の2ndアルバム『POLYPHONY』を完成させた。“ポリフォニー=多声性”をテーマにした本作には、これまでさまざまな経験を積んできた彼女だからこそ表現できる多彩な全10曲を収録。「Wish for you」「不器用に 君のとなり」「Fly Again!!」といった既発のアニメタイアップ曲のみならず、2026年の夏アニメ『才女のお世話 高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました』のEDテーマ「完璧じゃないわたし」や、憧れの存在であるつんく♂提供のリード曲「女神Stay Gold!」、さらに自身作詞によるバラエティ豊かな新曲で構成されている。本作を通じてあみたが確立した個性にインタビューで迫る!
"多声性"という言葉が導いた2ndアルバムのテーマ
──2ndアルバム『POLYPHONY』はトピック満載の充実作になりました。制作にあたって、どんな作品にしたいと考えていましたか?
前島亜美さん(以下、前島):私としては、この2ndアルバムをもって“声優アーティスト・前島亜美”の個性を確立させたいという思いがありました。手探りでさまざまな自分を見せたかったデビューアルバムに始まり、1stシングルで初めてのアニメタイアップ、2ndシングル、配信シングルでもタイアップを経験させていただいて。ワンマンライブも2回やらせてもらってきたなかで、自分のストロングポイントは何なのか、タイアップ作品や自分のパブリックイメージをどの程度意識して楽曲を作るべきなのか、いろいろと悩みながら活動してきました。
そこでまずは“声優アーティスト・前島亜美”の指針となるタイトルを決めようと思いました。これは私の性格なのですが、何をやるにおいても最初に指針を決めたくなるんです。1stアルバムの『Determination』もタイトルから決めましたし、作詞も全部そうで、タイトルを決めてからでないと中身を書くことができなくて。そのうえで付けた2ndアルバムのタイトルが『POLYPHONY』。このタイトルをもって、自分のルーツから遡った個性を確立させて、「ここから飛躍していくぞ!」という想いを込めて作りました。
──“POLYPHONY=ポリフォニー”は音楽用語で“多声音楽”という意味ですが、この言葉にどんな指針を重ねているのですか?
前島:ポリフォニーという単語は文学の世界でも使われていまして、ドストエフスキーの小説の手法を指す言葉でもあるんです。そのポリフォニーのことを日本語で“多声性”と言うのですが、私は音楽用語よりも“多声性”の意味でこのタイトルを選びました。ややこしくて申し訳ないんですけど(笑)。
──いえいえ。その“多声性”というのは具体的に?
前島:噛み砕いて説明すると、世界や自分の心の中にいろんな声・意見・気持ちというものがあって、相対するものも同時に存在していたり、複雑に絡み合っているなかで、どれかひとつの声を正義と定めるのではなく、すべてをそのまま肯定して認めるのが“多声性”です。私も声優やアーティスト一本でやってきたわけではなく、いろんな肩書きを持って活動してきたなかで、「じゃあどれが主役なの?」と訊かれた時に、どれかひとつが主役というわけではなく、全部が主役という気持ちなんです。それがまさに“多声性”の意味のポリフォニーと重なりました。
また音楽用語におけるポリフォニー(多声音楽)は、メインボーカルや主旋律があるのではなく、いろんな声や音が平等にある音楽を指す言葉になります。私のやっている音楽は自分がメインとして歌っているので、音楽的にはポリフォニーではなく“ホモフォニー”と呼ばれるものなのですが、でも「主役がない」ということは逆に「すべてが主役である」と私は意訳しまして(笑)。なので音楽的な意味も重ねつつ、主には文学的な意味の「すべてを尊重したい」という気持ちを込めて付けました。
──自分の中にある多様性を認めると同時に、アーティスト活動を通してさまざまな自分を表現していきたい気持ちの表れでもあるんですね。
前島:はい。いろんな界隈で見てきたこと、学んできたことが今の自分を作っていますし、やっぱりいろんな世界の色や匂いが自分に付いていると思うんです。以前はそこに引け目に感じているところがありました。声優やアーティスト一本で活動されている方と比較した時に、自分は絶対に敵わないのではないかと。でも、この複雑性、多声性が私の武器なんだと、改めて覚悟を決めたいと思ったんです。なんでもできる、なんでもやる、ということが私の色になればいいなと思いました。
──それが前島さんのオリジナリティになると。
前島:私は芸能デビューがグループ活動だった分、すべてできなくてはならなかったんです。歌って踊って、お芝居もバラエティもトークも、求められるものに応えるのが日常。ありのままの自分を見てもらうのではなく、それぞれの世界に合わせて自分を変えていくのが私の普通でした。だから「じゃああなたそのものを見せて」と言われた時に、どれが自分なのかわからないと悩んだのが、アーティストデビューからの1年半でもあって。でも、私はこのままでいい。いろんなものが出てくるけれど「私はこれです」という気持ちでいれたらと思いました。






























