
【今週の『キングダム』の話題は?】河了貂はどうなった? カイネとの友情に心動かされる……信はこの後どうする?「壊滅の別働隊」〈887話〉
『キングダム』は「週刊ヤングジャンプ」にて連載中の、紀元前中国 戦国時代の大河ロマン。作者は原泰久先生で、今年は連載20周年のメモリアルイヤーとなっています。
そして、この夏は何といっても、映画『キングダム 魂の決戦』の大ヒットですね。7月から始まったこちらの映画は、現在も上映中。もう一度見ておこうかな、キャストさんの舞台挨拶がある”応援上映”も行きたいな、と思う今日この頃です。
そんな『キングダム』ですが、ここでは9月10日(木)発売の「週刊ヤングジャンプ(2026.9.24 No.41特大号)」に掲載の、『キングダム』最新887話「壊滅の別働隊」のあらすじと、SNSの反応を見ていきたいと思います。
では、一緒に信たちの動向を追っていきましょう。
※本記事には最新話のネタバレが含まれます。コミックス派やアニメ派、映画派の方はブラウザバックをお願いします。また、「ヤングジャンプ」をこれから読むという方も同じくです。
河了貂のゆくえ
現在、「秦趙(しんちょう)大戦」の真っ最中。飛信隊(ひしんたい)は、趙の王都 邯鄲(かんたん)を落としにかかります。しかし、李牧(りぼく)軍に囲まれ形成逆転、楽華隊(がくかたい)が助けに来てくれましたが、全員が逃げることは不可能。飛信隊の軍師 河了貂(かりょうてん)は、信を逃すために、自らが本隊を率いて囮(おとり)になります。
この河了貂の軍を襲ったのは、趙の趙忽(ちょうこつ)軍です。戦闘後の大地には、大勢のしかばねが。河了貂も死亡?
というところで、今話です。今話は、河了貂の軍が壊滅したようすから始まり、趙のカイネの視点から、河了貂のゆくえが明らかになっていきます。
カイネは知る
カイネは、李牧の側近であり妻。秦にとって敵ではありますが、河了貂が軍師になる前からの縁があり、その成長を知る人物なのですよね。
趙忽軍の後ろから河了貂の軍を追ったカイネでしたが、すでに戦いは終わっており、持ち物を剥ぎ取られた、無惨な屍(しかばね)が広がります。カイネが率いる兵たちは手柄を取られた悔しさからでしょうか、戦慣れしていない趙忽軍の無粋ぶりを非難しています。
そんな中、カイネの心にスイッチが入ります。河了貂は死んだのか? 死んだとしたら、せめて亡骸だけでも……。
カイネは、将としてのあり方ではなく、友を思う自分の気持ちに従ったのですね。李牧を追いかけている姿とはまた違う、凛とした熱いカイネ。人間らしい彼女の姿が、魅力的に映るところかと思います。
趙忽軍の天幕で、河了貂のゆくえを聞いてまわるカイネ。そして、彼女は、趙忽軍の副将 趙備明(ちょうびめい)が、河了貂を含めた秦兵数人を生け捕りにしたことを、知ったのでした。
SNSでは、「河了貂、生きてた」「よかったんだよね?これ」などの声が上がっています。そうですよね。河了貂が生きていたのは本当によかったですが、趙軍での扱いが気になります。
雷と拷問
脱出成功組のようす
降り出した雨の勢いが増し、近くに雷が落ちる林の中。信、羌瘣(きょうかい)含む飛信隊と蒙恬の楽華が、脱出を成功させひと所に集まります。ここに、邯鄲で別れた歩兵の一部が合流。崇原(すうげん)、竜川(りゅせん)、尾平(びへい)ら、いつもの面々の無事が確認でき、ほっと一安心。羌礼(きょうれい)が心配していた、昂(こう)もいますね。
信の顔は、河了貂を心配してか暗いまま。加えて、雨といい雷といい、ひどい天気です。不吉な事象の前兆かも? と不気味です。とはいえ、「ドガ ゴロロロ」という雷の表現が、ちょっとおもしろくもあったり。「羌瘣様を守れェ」と騒ぐ親衛隊に、「集まると危ないよ 知らんけど」と冷静なツッコミをいれる羌瘣が見られます。
拷問される秦兵たち
視点は移って、生け捕りにされた秦兵たちのようすです。彼らが連れてこられたのは、林の奥に隠れた小さな城。趙は、ここで彼らを拷問にかけ、信や蒙恬の居所を吐かせようとの魂胆なのです。城内の広場で、あの手この手の、残酷な拷問が始まります。
なお、河了貂には「特別室で特別拷問」が予定されているようで、ひとりだけ檻の中に閉じ込められています。どうやら、戦場で気を失った状態で放り込まれたようです。
河了貂、意識が戻ってきたのか目を開けます。すると、そこにはゲスな趙兵たちが。河了貂はとっさに蹴りを入れますが、多勢に無勢で、股を開かれてしまいます。あわや、というところで、カイネ。「離れろ 獣(けだもの)共が」と、河了貂をかばいます。
今話はここまで。
敵味方を超えた、カイネと河了貂の友情は、『キングダム』らしい熱さですよね。
SNSでは、「カイネ、人として正しい」「李牧はカイネを罰するのか?」「趙忽兵、元野党の桓騎軍よりひどくない?」などの声が。やはり、カイネの行動に気持ちを揺らされた方が多いようです。たしかに、カイネの選択は、今後の展開にかかわってきそう。続きはどうなるのでしょうか。
おまけ。中国史に出てくる拷問のやり方
中国は、文字による歴史記録が多く残ります。というわけで自然、拷問のやり方についても詳細に残っています。「見せしめ」「自白の強要」といった目的を兼ねることも多かったようですが、刑法として”正しく整備された拷問的処罰”も多数。
記録によると周の死刑執行法は、「車裂」「殺」「斬」とあり、春秋戦国時代の記録には「体を切り刻まれて塩漬け」、隋の記録には「釜茹で」という特殊な例も見られます。今話の『キングダム』にもあった腰斬(ようざん、胴体を腰の部分で切断する刑)も、古来からよく行われていたようです。
刑法が定まった秦、漢、魏晋南北朝、隋、唐では、反乱を起こした者は「斬首刑」。次の五代十国、宋のときは、「斬首」「絞首」でした。その後の明、清では、国家転覆をはかった者の処刑方法として、「凌遅刑(りょうちけい)」を追加。これは、人が生きている状態でその肉を少しずつ切り落とし、時間をかけて苦痛を与えつつ死に至らしめるというものです。
どんな方法にせよ、拷問されることなく一生を終えたいものですね。



























