
【『ヤニねこ』第12話「ニャーは最終回でもヤニを吸うにゃ」レビュー】終わってるヤツらよ永遠に──俺はアイツらに憧れと青春を見ていたのかもしれない……で、結局ヤニ子はワンクールで何本吸ったの? 頑張って数えました!
アルちゃん、アルちゃんアルちゃん。アルちゃん。
長期記憶が不得手なアルちゃん、可愛いねぇ……。
トラック事故未遂以来の再会となったアルちゃんと妹子ちゃん。妹子ちゃんのお世話好きについては、第5話のレビューで「依存症」という考察をしていました。
アルちゃんのためにカレーを作り、ふらっと帰ってきたカンサイに疑いの目を向け「認知」について詰問する妹子ちゃん。やはりひとたびスイッチが入ると周りが見えなくなるタイプなのか。
妹子ちゃんのカンサイ評が「夜遊びしまくってそう」「放任主義そう」「なんだかんだ子供いそう」なの、あまりにも的確なのに的中率低そうで笑ってしまいます。カンサイはいいオンナすぎるんだよ。だからみんな西さんのギャグに笑ってくれないんじゃないかな。
ちなみにですが、カレーを頬張るアルの口元、みなさん見ましたか? んあーと大きく口を開けてスプーンを口に突っ込み、上唇が伸びるほどの吸い付きでぺろり。その後の、んぐんぐという咀嚼にも癒されます。隠し味も入れられて偉いね。
このドタバタが心地よくて
自分で掘った穴を自分で埋めるというドストエフスキーじみたバイトを終えたヤニ子。身体はボロボロ、心もボロボロ。やっと帰ってきた安息の地であるアパートで、ペンペンと大家さんに会います。
自分は大変な仕事をしてきたのに「あいつ(大家さん)はいつも庭をホウキで掃いてるだけ」と、一見暇そうな大家さんに静かな怒りを募らせるヤニ子。実際に大家さんの今日の仕事を聞いてみると「掃除をしてキャベルの水やり あと回覧板回して終わり」とのこと。今日はたまたま暇なようです。
しかしこれで完全に心を折られたヤニ子。そこに大家さんから追い打ちの家賃(滞納分)の催促と「暇してるとろくな人間にならない」の言葉……限界になったヤニ子は自身の部屋からヤニ汁をふたつ、ぶちまけました。夏吉さんのブチギレボイスが聴けるなんて最高です。
そこからは反撃の大家さん。第1話を思い出す電子レンジの投擲に若干のエモーショナルを感じながら、双方に拳を打ち込む激アツ構図に興奮します。
この魂のぶつかり合いが気持ちよくて、毎週『ヤニねこ』を見ていたのかもしれません。大人になるとふいに大声を出すことも、感情を爆発させることも難しくなります。でもコイツらは違いました。よく笑うし、すぐ泣くし、ゲロ吐くし、勃〇する。あるべき姿なのかもしれません。
様々なしがらみのある現代社会において、人は人であるのでしょうか。俺たちはこの終わってる人たちから、根本的な問いを投げかけられていたのでしょう。
モラルも遠慮もなんもねえ! きっと俺たちはコイツらほど奔放に生きることは難しいけど、憧れるのは自由ですからね!





































