
「4年間お待たせした分のクオリティをお届けできると思いますので、安心して楽しんでいただければ」──TVアニメ『アオアシ Season2』 榎木淳弥さん、内山昂輝さん、興津和幸さん座談会インタビュー
高校生たちが所属するユース世代の奮闘と青春を描いたサッカーアニメ『アオアシ』(原作:小林有吾)の「Season2 」が2026年10月4日より毎週(日)午後5時から放送中!
「Season2」の放送を記念して、主人公のアシトが所属する東京シティ・エスペリオンFCユースに所属するメンバーを演じるキャスト陣による座談会をお届け。
1年生の本木遊馬役の榎木淳弥さん、2年生の桐木曜一役の内山昂輝さん、3年生の義経健太役を演じる興津和幸さんに、本作の印象や魅力をはじめ、「Season1」を振り返りつつ収録時の裏話までたっぷり語っていただきました!
3人が思う『アオアシ』
──『アオアシ』という作品の印象やアニメ「Season1」を振り返った感想をお聞かせください。
本木遊馬役 榎木淳弥さん(以下、榎木):「Season1」では主人公のアシトの成長にフォーカスされて描かれていましたが、同じ1年生の大友(CV.橘 龍丸)や橘(CV.山下誠一郎)の成長も印象的でした。遊馬はキャラ的にも立ち位置的にものびのびとしていた気がします。
印象深かったのはアシトをお母さんが送り出してくれるエピソードで、僕が声優の養成所に入所した時に母が送り出してくれたことを思い出しました。特に電車のシーンは印象に残っています。
桐木曜一役 内山昂輝さん(以下、内山):僕はサッカー経験者ではありませんが、サッカーの試合を観るのがとても好きで『アオアシ』はサッカー好きにすごく刺さる作品だなと思いました。
ポジションに対する考え方や戦術の解説など初心者には難しそうな要素が入っているのに、サッカー経験の有無や年齢性別を問わずに楽しめる作品として成立しているのが素晴らしいと感じます。また、試合のシーンではしっかりと臨場感や迫力が伝わってきて。アニメになった時、見事に再現されていて、アシトたちの躍動する姿が描かれていることに感動しました。
義経健太役 興津和幸さん(以下、興津):アシトがそもそもプロになろうと思ったきっかけの一つが、お母さんに楽をさせてあげたいという純粋な想いから、というところに素敵な家族愛を感じました。
僕は小学3年生までサッカーをやっていましたが、「オフサイドがわからないよ!?」という理由で離れてしまいまして…(笑)。だからという訳ないのですががサッカー作品に苦手意識がありました。
ただ『アオアシ』は作中に登場する技術もリアリティがあるし、「みんながこんなことを考えてプレーしているんだよ」と一から丁寧に教えてくれたことで、サッカーの楽しさだけでなく、難しさや厳しさまで伝えてくれているので、その点でも好感が持てました。
プレーする選手たちがプロを目指す過程を描いているところがリアルですし、それぞれの想いや青春を描いているところも素晴らしいと思います。
──ご自身が演じるキャラクターの印象と、ご自身と似ている点や共感できる点をお聞かせください。
興津:義経はキャプテンなので、チーム全体を常に見ているところはいつも意識しています。ただアホなだけではキャプテンにはなれませんから「すごさをどうやったら表現できる んだろうか? できなかったらゴメンね、義経」と思いながら演じています(笑)。
──FWの選手はボールを欲しがる自己中的な部分もあれば、普通の人には理解できない思考があったりしますからね。
興津:次にどんなプレーをするのか、わからないところは敵チームにとっても脅威だと思うし、翻弄できているのかなと思います。こんなに理解するのが難しいキャプテンなのに、チーム全員が彼との会話がなぜか通じているのが不思議ですが、プレー中は言葉ではなく、お互いに感じ合って、通じ合えるチームになっているのは素晴らしいです。それはきっと義経のおかげです(笑)。
──次は遊馬についてお聞かせください。
榎木:遊馬は1年生の中で最初にトップチームに昇格するほど能力が高く自信もあるからか、いつも飄々(ひょうひょう)としていて、全然弱みを見せない印象があります。1年生らしくなく堂々としているところは自分とまったく違います。僕はどちらかというと小心者なので……。
興津:(疑いの目付きで)えっ!?
内山:(同じく疑う視線で)うん!?
榎木:何だ!? このリアクションは?
全員:(爆笑)。
榎木:あれだけ堂々と先輩と話したり、意見を言えるのはすごいなと。僕もこれからアフレコ現場で、先輩にどんどん意見を言っていこうかなと思っています。例えば「そこのマイク、使わせてください」とか。
興津:いいよ! お待ちしてます。
榎木:内山さんには「台本を貸してください」って。
内山:貸さないよ!(笑)
──試合や練習中は先輩・後輩関係なく、呼び捨てで呼び合うところはサッカーならではですよね?
榎木:サッカーは局面が目まぐるしく変わっていくから必然的にコンパクトにコミュニケーションをとらないといけないですからね。僕がもしサッカーをやっていたとしても、意見を言ったり、呼び捨てはできないと思います。
興津:いや、コミュニケーション能力の高さは遊馬と同じだよ。
榎木:ありがとうございます。よかったです(笑)。
──では内山さん、桐木についてお願いします。
内山:アニメから『アオアシ』を追いかけ始めた方は、桐木がどんなキャラなのか、まだわからない方も多いのではないかと思いますが、「Season2」は桐木のいろいろな面が描かれますので、期待していただきたいです。
桐木は一見、クールな印象が強いですが、彼の特徴はそれだけではなく、徐々に見えてくる彼らしからぬ部分を確かめていただけたらと思います。
──テクニシャンのMFで2年生ながらU18メンバーに選ばれるくらいレベルが高い選手ですが、実は葛藤を抱えていたり……。
内山:天才肌だけど、共感したり、感情移入できる面も見えてきますので、楽しみにしてください。
──ご自身と比べると?
内山:僕はもういい年齢の大人なので、思春期の男の子の悩みを理解しにくいところはありますね。大人目線だと「こういう人なんだ」と俯瞰して見られるし、理解できるかもしれないけど、彼と同じ年代の子にとっては見えにくい部分もあると思うので、今の自分と桐木と同じ年齢の人の視野の違いみたいなものを意識して演じています。なので、似ている点はないですね。
──高校2年生といえば、大人と子供の中間なので、複雑な面もあるんでしょうね。
内山:いろいろ理解して大人っぽい部分もあれば、「不器用だな」と思うところもあるので、そういう微妙な点も見せられたらいいですね。
リアリティを追及した収録
──収録時のエピソードをお聞かせください。
興津:「Season2」は、毎回スタジオに入り切れないくらいの人数で。「Season1」の時はまだコロナ禍だったこともあって、少数で集まって収録していましたが、「Season2」では遂に両チームのメンバーが勢ぞろいするということで、人口密度も高いし、暑くて大変です(笑)。
でもメンバーがそろうことで、自分のチームメートや相手チームをよりイメージしやすくなりました。
榎木:みんな、すごく仲がいいので、チームワークもめちゃめちゃいいですね。
榎木:チーム別に収録していますが、僕らエスペリオンユースチームは楽しく収録しています。ノリ感も良くなるし、やっぱり一緒に録れるのはいいですね。
興津:上級生は温かく見守っています。
内山:榎木くんが言っていた通り、現場はいい雰囲気で進んでいます。
それと、サッカーに限らず、いろいろなスポーツ作品に関わらせていただくことが多いんですが、『アオアシ』で久々にスポーツものの大変さを思い出しました。
セリフ以外にも、例えばプレー中の息遣いや言葉にならない表現など手数がどんどん増えていくため、流れで録ることもあれば、本線を録り終わった後に部分部分を録ることもあります。
榎木:試合中の声を後で別に録ることもあるよね。
内山:守備から攻撃に転じる時にチームメートに向かって「上がれ~!」って叫んだり。どこで使われるのかは収録時にはわからないけれど、使われそうなセリフを録っていました。ただ桐木だけは試合中のセリフを録っていないんです。
榎木:えっ!? 録ってなかった?
興津:桐木はパスを出すポジションだから、彼からではなく、彼へのボールを要求する声が多いからかもしれないね。僕は収録で結構、「桐木!」って言っていた気がする(笑)。
榎木:あと、この作品はサッカー監修が入っていることもあって、アドリブで適当にやるのではなく、ちゃんとセリフが用意されていたのはありがたかったです。「サイド~!」とか使えそうなことを言うこともできますが、ポジションによっては言わないこともあるので、そこをちゃんと整理してくれていて。
内山:リアルにこだわっているからですよね。
興津:ゲームがどういう状況なのか、ウソがないように伝えようという想いが伝わってきました。今、誰がボールを持っていて、そのボールが誰のところに行くのかだったり、プレー中にフェイントを入れたり、相手と並走したり、接触するところなど分けて録っています。
そういう声や息遣いは完成した映像から聴こえてくると思いますが、義経はモソモソしたり、変な語尾を付けたりと聴き取りにくいんですけど。
榎木:語尾の「ぞな」はおもしろいですね。
興津:それどころか、何を言っているのか理解できないことをしゃべったり、セリフの途中で言わなくなったりするので、「Season1」ではだいぶ苦労しました。「自分で自由に崩してやって」と言われて……言われてないか。
全員:(爆笑)。
内山:言われてないですよ!
興津:言われてないけど(笑)、おかしな言い方をしたほうがいいのか、途中で言うのをやめたほうがいいのかとか考えながらやったけど、もしかしたら使われずに全カットされていたりして。僕もまだわかっていませんが、放送ではしゃべらないクールなキャプテンになっているかもしれません(笑)。





































