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『PUI PUI モルカー』の見里監督が『ポップパップポルターズ』の魅力とMozu監督のすごさを語る!

『PUI PUI モルカー』『キャンディーカリエス』の見里朝希監督がミニチュアアニメ『ポップパップポルターズ』の魅力とMozu監督のすごさを語る! 「オバケたちと人間との関係の描き方が、すごくあたたかい」

学生時代にアジア最大の映画祭「Digicon6」でJAPAN Youth部門最優秀賞を受賞した気鋭のミニチュアクリエイター・Mozu監督。そんなMozu監督と、『PUI PUI モルカー』『キャンディーカリエス』などの人気ストップモーションアニメーションを次々と生み出してきた見里朝希監督の対談が実現! ふたりの出会いや、それぞれの作品を観て感じたこと、そして見里監督が感じた、Mozu監督が手掛けるアニメ『ポップパップポルターズ』の魅力とは?

 

 

見里さんには太刀打ちできないから、僕は違う道を目指そう

──今回の対談が決まったときのお気持ちを振り返っていただければと思います。

Mozu監督(以下、Mozu):見里さんは僕にとって恩人なんです。というのも、実は『ポップパップポルターズ』は見里さんに「僕もアニメやりたいんですけど……」という相談をして、色々と教えてくださったことから始まった企画と言っても過言ではなくて。(『ポップパップポルターズ』の企画制作を担当する)シンエイ動画さんを紹介してくださったのも、見里さんなんです。ずっと感謝しっぱなしの見里さんが対談を受けてくださるというのが、本当に嬉しかったです。

見里朝希監督(以下、見里):僕に相談をしてくれたMozuくんの作品がこうやって実際にアニメとして放送されて、しかも対談で話せるというのが嬉しくて。今日はぜひ色々なことを聞きたいですね(笑)。

──おふたりの出会いはいつ頃だったんですか?

見里:僕がMozuくんを最初に見かけたのは、恐らく銀座松屋で開催されたアードマン・アニメーションズ設立40周年記念『ひつじのショーン展』。僕は芸大の大学院生のときに伊藤有壱先生のゼミに入っていて、そのゼミの関係で展示会に行ったんです。その展示会で、やたらとスタッフの方に質問しまくっている人がいて。後から知ったんですけど、それがMozuくんだったんです。

Mozu:恥ずかしい(笑)。ただ、そのときはまだ見里さんとは面識がなくて。最初に挨拶したのは「Digicon6」の受賞式だったかな。共通の知り合いである伊藤有壱先生から見里さんを紹介してもらった気がします。

見里:確かに、それまでもちょくちょく同じ表彰式や個展にいることはあったけど、直接挨拶したのはあのときだったかな。

Mozu:受賞式のタイミングで見里さんの作品をじっくり観たのですが、フェルトを使った作品ですごい人がいるなと驚愕しました。これは太刀打ちできないから、僕は違う道を目指そうと思ったのを鮮明に覚えています。

見里:そうだったんだ!

Mozu:はい。その後、また違う作品の打ち上げでお会いしたときに「いま、オリジナル作品の企画を考えているんだ」とおっしゃっていて。あとから、それが『PUI PUI モルカー』だったということを知りました。

──なんと!

Mozu:『PUI PUI モルカー』を観たときに「自分も動かなきゃ」って刺激を受けました。それで、見里さんに電話をかけて「僕もアニメをやりたい。どうしたらいいですかね?」と相談したんです。そしたら、アニメの作り方、アニメーターさんとの接し方など、本当にすべてを教えてくださって。なんて懐の深い方なんだと感動しました。いまでも、そのときに聞いたことをまとめたメモを残しています。宝物ですね。

 

Mozuくんらしい面白い作品が生まれるんじゃないかという期待でワクワクしました

──見里監督は『ポップパップポルターズ』の企画を聞いたとき、どんな印象を持ちましたか?

見里:ハイカラなオバケのキャラクターデザインが、すごく印象的で。内容面もこれまでMozuくんが手掛けてきた「こびとシリーズ」や、ジオラマにリアルな手が入り込むみたいなコンセプトとの融合をやりたいと聞いていたので、これはMozuくんらしい面白い作品が生まれるんじゃないかという期待でワクワクしました。実際に完成した本編の映像を観たときは、受け手が楽しめるエンタメ要素が取り込まれていつつ、Mozuくんの経験がちゃんとアニメーションに昇華されていて、すばらしい完成度だなと感じました。

Mozu:嬉し過ぎます!

──Mozu監督は見里監督の作品にどんな印象を持っていましたか?

Mozu:僕は負けず嫌いなところもあるので、見里さんの新作を観るたびに「ちくしょう! この人はまた一歩先を行って!」という気持ちになります(笑)。『キャンディーカリエス』も、パイロット版や本編の予告映像を観たときに、「『モルカー』であんなにかわいい表現を開拓してきたのに、まだ違う表現があるのか」と驚きを隠せませんでした。自分はどちらかと言うとひとつのものを洗練させていくのが好きなタイプなのですが、見里さんはひとつの大ヒットに固執しないで、どんどん新しいことをやっていくのが本当にすごいです。悔しい(笑)!

見里:でも、その悔しいって感情は原動力にもなると思っていて。自分も映画祭などで自分以外の作品が優勝すると、めっちゃ悔しいという気持ちになっていました。それが、次の作品を作るモチベーションにもなっていて。そういう気持ちは、共通している部分なのかなと思っています。

Mozu:悔しいともうひとつ、僕は見里さんをはじめ、先輩たちに恥ずかしいところを見せられないという気持ちもあって。たぶん見里さんが僕の作った映像を見てため息をついていたら、とてもショックを受けてしまうかもしれません。それぐらい僕にとって大きな存在です。

 

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