
「彼らだけの空間、真剣勝負が詰まっていたと思います」──アニメ『ダイヤのA actⅡ Second Season』第2クール 成宮 鳴 役・梶 裕貴さんインタビュー
2026年10月11日より放送開始のTVアニメ『ダイヤのA actⅡ -Second Season-』第2クール。第1期のアニメ放送より13年、ついに原作のラストがアニメとして描かれます。
主人公・沢村栄純や降谷 暁たち青道高校メンバーが目指す甲子園への道に立ち塞がるのは、絶対的エース・成宮 鳴を擁する稲城実業高等学校。第2クールでは、原作でも熱戦が繰り広げられた青道高校 対 稲城実業戦が幕を開けます。
成宮 鳴といえば、物語当初より青道ナインのライバルとして圧倒的な実力を示してきた左腕。アニメイトタイムズでは、そんな成宮を演じる梶 裕貴さんにインタビューを実施!
これまで演じてきたなかで感じた成宮 鳴という人物の思いや、リトルリーグからの付き合いの御幸一也との関係性、3年生になり成長した成宮への印象などを語っていただきました。
『actⅡ』で感じた“成宮 鳴”という投手の成長
──ご自身の演じる成宮 鳴のシーンを含め、第1クールを振り返って印象的な場面やアフレコ時のエピソードを教えてください。
成宮 鳴 役・梶 裕貴さん(以下、梶):僕も『actⅡ-Second Season-』のアニメ化を公式生配信で知ったので、皆さんと同じような感覚、タイミングで驚き、大歓喜しました(笑)。いよいよ物語のクライマックスが描かれるわけですからね。
アフレコは、前シリーズから大きく期間が空いていたので「ああ、ダイヤの現場に帰ってきたんだな」という感覚がすごく強かったです。キャストの人数も多くて、熱量の高い作品なので、やっぱり記憶にも残っている作品で。
第1クールでは、鳴をはじめ稲実側がたくさん登場するというわけでは無かったですが、それでもやっぱり『ダイヤのA』がまた動き出したということ自体、すごくゾクゾクするものがありました。
──6年ぶりのアニメということで、久々に成宮 鳴を演じられたかと思いますが、勘を取り戻すのに時間がかかったりしたのでしょうか。
梶:そこに関しては、あまり苦戦しなかった気はします。それだけ成宮 鳴というキャラクターの濃さというか、圧倒的な個性、キングとしての風格みたいなものが自分の中にもすごく染み付いていたのではないかと思います。
野球に対する想いもそうだし、周りの仲間たちに対する振る舞いもそうですけど、シリアスな面も、コミカルな面もふくめて、彼のすべてが。ごく自然に、セリフに引っ張られたような感覚があったので、「これこれ、この感覚!」といった感じで収録は進みました。
──成宮は最初期から圧倒的な強者、“キング”として描かれてきましたが、ただ強い投手から、チームを牽引するようなエースに成長しました。梶さんから見て、成宮の成長はどのように映っていますか?
梶:彼が1年生の時に、自分の失投で幕を閉じてしまった試合があるんです。それがトラウマとして存在しつつ、2年生に上がって。でも、その時は3年生に雅さん(原田雅功)がいて。
バッテリーって本当に夫婦(めおと)役というか、そのぐらいの信頼関係がないと務まらないもので、それを先輩でありキャプテンの雅さんが、見事にコントロールして引っ張ってくれていたんですよ。まあキングたる所以なので僕はいい部分として捉えていますけど、鳴のわがままさや、ある種傲慢な部分も、ちゃんと手綱を引いてくれていた。
同時に、やはり鳴の中にも(敗戦に関して)葛藤があって、責任を感じていることも分かってくれていたわけで。雅さんは鳴からすると、諸手をあげて身を委ねられる相手みたいな大前提があったと思うんです。
それが、夏が終わって、自分が最高学年の3年生になって。絶対的エースでありつつも、チームとしてのあり方というものを、彼なりに考えたというか、研究したというか。
きっと雅さん達の背中を見て過ごす中で、自然とそう成長していったんだと思います。『actⅡ』は、それを強く感じるエピソードでした。
1年後輩の(多田野)樹とのバッテリーの関係性を見ても、少し前であればパワーバランスをキープするのはなかなか難しかったと思います。もちろん樹がすごく優しくて、上手にサポートしてくれているからっていうのはありますけど、それをちゃんと鳴も感じ取っていて。
後輩だからというわけではなくて、チームメイト、バッテリーとして全幅の信頼を寄せているというのがすごく伝わってくる。それが、ものすごい成長だなと。
技術などのフィジカル面の向上というのは、プロ野球でも常にあると思うんですけれど、そういったメンタル面の変化というのは、高校野球がもしかしたらピークなのかもなと。
人間としての器も変わっていく時期だと思うので、そういった意味でも、鳴にとってこの1年、今回また帰ってきたこの夏での変化、進化っていうのはすごく大きかったと感じています。
──そういった意味では、前年度秋季大会での敗北が、樹との関係性をはじめとした変化のきっかけの1つなのかなと。
梶:そうですね、やっぱりチームスポーツなので。(鳴は)高校生で、最強と言われる投手。実際そうだと思いますけれど、彼がいくら点を抑えても、得点しなければ勝てないわけですし。1人がいくら自分を主張して貫いても、それはやっぱり形にならない。
そこで樹との関係性が育っていって。それが見事に花開いたのが、これからの戦い。だから本当に満を持してというか。集大成とも呼べるベストな状態で青道との決勝にフォーカスを合わせてきたと思います。
雅さんはじめ、先輩たちの中の自分。キングといってもプリンスぐらいの感覚だったところが、いまでは自分が絶対的な軸となって、自分が勝たせるんだと。
そのくらいの覚悟が伝わってくるからこそ、口ではギャーギャー言っていますけど、樹とか福ちゃん(福井健斗)といったチームメイトに対しても愛を感じますね。
































