音楽
水樹奈々、歌手活動25周年イヤーの最新シングル「暁の星」で魅せる新たな挑戦【インタビュー】

25周年の節目を経て魅せる「暁の星」での新たな挑戦と、変化し続ける歌の現在地|水樹奈々さん 44thシングル「暁の星」ロングインタビュー

昨年末に歌手デビュー25周年を迎え、メモリアルな1年を駆け抜けている水樹奈々さんが、44枚目となるニューシングル「暁の星」を2026年10月21日にリリース!

表題曲「暁の星」は、ご自身も学生時代から愛読していたという名作『天は赤い河のほとり』のテレビアニメ第2クールオープニングテーマ。さらにカップリングには、TVアニメ『魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance』の挿入歌としてフェイトたちの激闘を彩る「Anchor Flame」や、大人の恋愛を描いた「カレイドスコープ」など、バラエティ豊かな話題曲が収録されています。

アニメイトタイムズでは、本作のリリースを記念して水樹さんにインタビューを実施! 限界ギリギリのレコーディング秘話や、ミュージッククリップで初挑戦したコンテンポラリーダンスの裏話、さらには9月に開催された約7年半ぶりのフルオーケストラライブ『NANA MIZUKI LIVE GRACE 2026 -OPUS Ⅳ-』の熱狂の振り返りまで、たっぷりと語っていただきました。常に変化と進化を止めない、水樹さんの“現在地”に迫ります。

2日間のためだけに集結した水樹チューンのフルオーケストラ

── 9月22日、23日に開催された『NANA MIZUKI LIVE GRACE 2026 -OPUS Ⅳ-』の完走、大変お疲れ様でした。約7年半ぶりかつ、初めて秋開催のオーケストラライブとなりましたが、今のお気持ちをお聞かせください。

水樹奈々さん(以下、水樹):最っっっ高に幸せで贅沢な時間でした! 私自身が誰よりもこの『LIVE GRACE』の開催を心待ちにしていたので、一音たりとも取りこぼすまいという気持ちでステージに立っていました。もうリハーサルから本当に耳が幸せで幸せで……!

今の時代にあれだけの人数のミュージシャンが一堂に会し、すべて生音で表現するステージはなかなかないと思うので、本当に豪華で贅沢な経験をさせていただけて幸せでいっぱいです!

── 普段のライブの勢いや熱量をそのままに、フルオーケストラと融合させたステージは、まさに水樹さんならではのステージだと思います。当日のMCでもおっしゃられていましたが、演奏される皆さんの編成も、これまでの『LIVE GRACE』とは異なっていたそうですね。

水樹:今回は、指揮者の藤野浩一さんからのリクエストがあったんです。これまでの『LIVE GRACE』では東京ニューシティ管弦楽団さんなど、オーケストラのチームに来ていただいていたのですが、今回は初めて、個々で活躍されているスタジオミュージシャンの皆さんにお声掛けして、集まっていただいて。本当に贅沢なステージだったんです!

今回はよりポップスの世界に精通していらっしゃる方々が集まったことで、これまで以上にアグレッシブで攻め感のあるステージになったと思います。

……というのも、私の楽曲が年々難しくなっていくので、ぜひこの編成でと藤野さんからご希望をいただきまして(笑)。

── あっ、なるほど(笑)。

水樹:実際、あの人数が集まって全体リハーサルをできる機会自体が物凄く少なくて。その限られた時間の中で解像度を上げていくためにも、チャレンジさせてほしいと藤野さんからいただき、今回のスペシャル編成が実現しました。

── 藤野さんの見立てでも、この7年半でパワーアップした水樹さんの楽曲は専門のプロを呼ばないと耐えられないと判断したというか……(笑)。

水樹:BPM200を超える曲もあれば、沢山転調もするし、決めも多いし、特殊な音の動きや高低差もあったりと、きっとクラシックにないような約束事が多い曲ばかりで……! そんな限られた時間の中で、見事に表現してくださったスペシャルオーケストラの皆さんやチェリーボーイズには心から感謝しています。

── そんな水樹さん仕様にチューニングされた今回の編成で歌う上で、今までの『LIVE GRACE』と異なる点はありましたか?

水樹:リハーサル初日の最初の音出しから、全員がピッと同じ方向を向いていて、迷いがなかったところでしょうか。ポップスやアニソンに慣れていらっしゃる方ばかりなので、曲の解釈やアプローチの仕方にブレがなくて。みんなが初演奏から同じ方向を目指してパフォーマンスしていて鳥肌が立ちましたし、演奏する度に飛躍的にクオリティが上がっていくところも凄まじかったです。

チェリーボーイズのバンドマスター・イタルビッチこと(渡辺)格さんも「すごかったよね!」「最初から同じ方向を向いていることが分かって嬉しかった」とお話ししていて。

ひとつのゴールに向かって一丸となっているのはこれまでもそうでしたが、目線が揃うのがとにかく早かったですね。だからもう職人技を見た!という感覚で。

── プレイヤーの皆さんも普段からそのチームとして活動しているわけではない、この2日間のために集結したチームなのに、最初からアプローチの向きが揃っていることは本当にすごいですよね。

水樹:そうなんです! 実はその点も最初はドキドキしていたんです。皆さん個々に活動されているので、ひとつのオーケストラとしてどのようにまとまるのかは未知数でしたが、そこはやはり見事でした……!

── そんな皆さんが100名以上もステージ上でパフォーマンスされていて……毎公演で思っていることですが、本当に圧巻の光景でした。

水樹:もうPAチームも大変で!(笑) マイクを何本立てればいいのかとか、これだけの規模だと中央から遠ざかるにつれて音のズレが生じてしまうので、本当は使いたくないのですが、全員がイヤモニでクリックを聴いてテンポがズレないようにしていたり。私の曲はテンポが速いものばかりなので、シビアに調整しないといけなくて……!

── さらにライブ後半からはコーラス隊も大々的に加わったフルパッケージ編成も度々見られました。コーラスの皆さんは何人くらいいらっしゃったんですか?

水樹:40人ほどなので、楽器隊の皆さんと合わせると、舞台上にとんでもない人数がいらっしゃいました(笑)。だからこそ、『戦姫絶唱シンフォギア』の楽曲……「TESTAMENT -Aufwachen Form-」や「FINAL COMMANDER」のときの圧はすごかったですよね!

── 「もう勝てない」と思いました(笑)。

水樹:とてつもないラスボス感だったと思います!(笑)

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