日本ナレーション演技研究所

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日本ナレーション演技研究所出身 山下大輝さん 前編

2014-02-18 17:00:00

PROFILE

山下大輝(やましただいき)

9月7日生まれ。アーツビジョン所属。アニメ『リトルバスターズ!』でデビュー。2013年放送の『ログ・ホライズン』に出演、『ガイストクラッシャー』『弱虫ペダル』では主役を務める。

 テレビアニメ『弱虫ペダル』小野田坂道 役、『ガイストクラッシャー』白銀レッカ 役、『ログ・ホライズン』トウヤ 役と、現在放送中の3作品でメインキャラクターを演じる声優・山下大輝さん。多忙な毎日をおくっている山下さんだが、実は現在も日本ナレーション演技研究所に在籍しており、演技の勉強を続けている。今回はそんな山下大輝さんに、現在出演中の作品についてのお話や、声優を目指したきっかけ、現在ハマっていることなどを前後編にわたり語っていただきました。 (2014年2月掲出)

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――まずは自己紹介をお願いします。

山下大輝さん(以下、山下さん):アーツビジョンの、山下大輝です。みんなからは「だいちゃん」と呼ばれていますが、声優のたかはし智秋さんからは「ダイキング」と呼ばれています(笑)。以前、たかはし智秋さんのラジオ番組でアシスタントをやらせていただいたのですが、その番組で名づけてくださいました。皆さんもぜひ「ダイキング」と呼んでください(笑)。

――そんなダイキングさんが声優を目指したきっかけは?

山下さん:ディズニーのアニメです! 特に映画『アラジン』が大好きで、そのなかの登場人物の「ジーニー」がきっかけでした。ジーニーは山寺宏一さんが演じていらっしゃるんですが、とにかくいろんな声を使い分けるんです。女性になったりおじいちゃんになったり、ポンポン変わっていくキャラクターなんです。それを小学生の低学年のころに観て「おもしろい!」と思ったんです。すっごく気に入って、ジーニーのシーンは何度も何度も繰り返し観ていました。そのうち、観るだけじゃなくてモノマネまでするようになりました(笑)。そこで「声で遊ぶ」ということを覚えました。でも、そのころは幼かったので「声優」というお仕事は知りませんでした。小学生の高学年になったときに、親から「声優」という仕事があることを教わり、そこでまた驚愕しました。おじいちゃんの声も子どもの声も女性の声も、全部ひとりで演じてる方もいるなんて思いもしませんでしたからね。そこで初めて「僕も声優になりたい」と思いました。ディズニー作品には歌もお芝居も含まれているので、歌にも興味を持ちました。でも、中学生~高校生くらいの思春期になると、歌とかお芝居はちょっと恥ずかしいな……と思うようになって…。

――そのころの子どもは、歌よりスポーツができるほうがモテますよね?

山下さん:そうなんです(笑)。スポーツのほうが「カッコイイ」というイメージがありますよね。だから歌とお芝居の夢は口外せず、ずっと心のなかに持ち続けていました。実は小さいころからスポーツもやっていたんです。父親がテニスのコーチなので、小さいころからスパルタ教育で、ガッツリと硬式テニスを習っていました。学校ではスポーツもして、家ではアニメやゲーム、歌を楽しんでいるような子どもでした。

――では、大人になった山下さんが、最近ハマっているものはありますか?

山下さん:最近、自転車を買いました! 僕が出演させていただいている作品『弱虫ペダル』の影響です。車種はクロスバイクなんですけど、収録が始まって少ししたらものすごく欲しくなって買っちゃいました。衝動買いだったのですが、子供のころに乗っていた「ママチャリ」と比べるとタイヤが細いしギアもあるし、姿勢も違う。ひとこぎで「グイーン!」ってスピードが出ます。本当に感動しました。いまではすっかりハマってます。

――それでは『弱虫ペダル』について伺います。まずは作品紹介をお願いします。

山下さん:王道の熱血スポ根モノで、競技は自転車(ロード)レースです。スポーツを題材にした作品だと野球やサッカーを連想しがちだと思うので、自転車にスポットを当てた作品は珍しいと思います。僕が演じている小野田坂道くんは、メガネをかけたすごく気弱な少年で、ゲームとかアニメ、フィギュアが好きな、いわゆるオタクな男の子です。ビジュアルを見ただけだと、「この子、本当にスポーツするの?」と思われてしまいそうな感じですね(笑)。だけど、自分が好きなものに対する情熱はものすごくて、秋葉原まで片道45kmの道のりをママチャリで行ってしまうんです。見た目からは想像できませんが、すごくポテンシャルは高い子です。

――山下さんと似ている部分はありますか?

山下さん:なにかに熱中するところは似てると思います。僕は気に入ったゲームを始めると、ひたすらレベル上げをしてしまいます。もう誰も遊んでいないくらいの時期になってもやり続けてました。

――小野田坂道くんを演じる上で気をつけている部分は?

山下さん:坂道くんは表情がコロコロ変わるんです。アニメの話になるとゴリゴリと会話に食い込んで行きますが、次のシーンでは「あわわわ」とテンパってたりします。その切り替えが難しかったですね。特に1話の坂道くんは表情がコロコロ変わって難しいな……と思っていました。そんな坂道くんは、回を重ねるごとに成長していくキャラクターなので、僕自身もアフレコに一生懸命になって、坂道くんと一緒に成長しようと思って挑みました。坂道くんが「あわあわ」しているとき、実は僕もマイクの前で「あわあわ」しながら演じています。そういった意味では、テンパっている坂道くんをリアルに演じられたんじゃないかなと思います(笑)。

――ファンのみなさんに注目してほしいシーンは?

山下さん:坂道くんは、これからも多くの人と触れ合っていきます。特にレースシーンになると、男の子の部分の坂道くんが出てくるので、かっこいい坂道くんに注目していただきたいです。今後の活躍に期待してください!

――では次の作品、『ガイストクラッシャー』についてもお聞かせください。

山下さん:この作品は小学生が大好きなヒーローものです。キャラクターが変身したり武装しながら、悪に立ち向かって世界を守る物語です。おそらく少年ゴコロがくすぐられる作品だと思います。僕も幼少期は、このような作品に憧れていました。 そして僕が演じている「白銀レッカ」は、とにかく熱いキャラクターです。台本のすべてのセリフに「!!!!!」がついているんじゃないかってくらいですからね(笑)。レッカはとにかく元気いっぱいなんです。戦闘シーンでは大声で必殺技を叫んでいるので、アフレコが終わったあとの達成感は、なんとも言えません。

――アフレコは疲れそうですね!

山下さん:アフレコの現場はものすごく熱いです。この作品は効果音も派手なので、それを超える熱量で演じなければなりません。いまは寒い冬ですけど、Tシャツ1枚で演じています。

――「必殺技を叫ぶのは子どものころの夢」と語っていましたが、その夢がかなったときは、どのような印象でしたか?

山下さん:純粋に気持ちよかったです(笑)。今度は僕が視聴者の子どもたちに夢を与える側なので、いかにかっこよく叫べるかを注意して叫びました。「喉が枯れてもいい」くらいの気持ちで、心の底から出しました。

――3つ目の作品、『ログ・ホライズン』について教えてください。

山下さん:ファンタジーの世界のお話なんですが、登場人物たちがMMO RPGの世界に閉じ込められてしまった……というストーリーなんです。僕は剣と魔法の世界が大好きなので、楽しみながらお仕事させていただいています。 僕が演じる「トウヤ」というキャラクターの職業はサムライで、刀を持って斬りかかる前衛職です。トウヤは元気で活発な中学生だけど、周りのことをよく見て、物事をきちんと考えられる子です。しっかり者のキャラクターですね。だから元気なところとしっかりしているギャップを楽しみながら演じています。元気な部分はかわいい少年らしさを出して、しっかりしている部分は「かっこいい男」らしさを出すように演じています。

――トウヤの注目してほしいところはどこですか?

山下さん:『ログ・ホライズン』はファンタジー世界の作品だけど、内容がシビアなシーンも登場します。そこでトウヤはある決意をするのですが、そのあたりでひとりの男として成長している部分が見どころだと思います。シリアスなトウヤと、元気にはっちゃけるトウヤのギャップを見ていただけると嬉しいです。

<取材・文:佐藤隆博>

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