アニメ
【AGF2010】劇場版『銀幕ヘタリア』トークショーレポート

浪川大輔さん&安元洋貴さんのナイスコンビネーションに会場は爆笑の渦! AGF2010で劇場版『銀幕ヘタリア Axis Powers Paint it, White(白くぬれ!)』トークショーが開催!!

 乙女のための、乙女づくしのイベント「アニメイトガールズフェスティバル2010」(AGF2010)が、2010年10月9日・10日(土・日)の2日間、池袋・サンシャイン文化会館にて開催された。

 会場内に設置されたメインステージでは声優、俳優が出演するイベントが行われ、大いに盛り上がったがここでは9日(土)に行われた「劇場版『銀幕ヘタリア Axis Powers Paint it, White(白くぬれ!)』大ヒット御礼!! トークショー in AGF」の様子をご紹介!

●イタリア&ドイツそのままのテンションでコーナーが進行!?

 アニメ『ヘタリア』ではお馴染みのBGMと主題歌『はたふってパレード』に乗せて、イタリア役の浪川大輔さんとドイツ役の安元洋貴さんが登場。劇場版『銀幕ヘタリア』の初日舞台挨拶以来の池袋でのイベントということで、テンションが高い2人。安元さんは、イベントにはドイツらしい衣装を着ようと、安元さんがイメージするドイツ=タンクトップを着て来たそうで、ジャケットを捲って見せてくれるといういきなりのファンサービス。ファンからの黄色い歓声の中、トークショーがスタートした。

 まず最初は「質問コーナー」。一つ目の質問は「行ってみたい海外は?また、その国で何をしたいですか?」というもの。浪川さんは最近、台湾に行ったということで、「何をしに行ったんですか?」と安元さんに突っ込まれると、どこか言いにくそうに「…『銀幕ヘタリア』が台湾で公開されるのとアニメが放送されるというので、ご挨拶に…」と浪川さんが言うと「呼ばれてねぇぞ!」と大絶叫する安元さん。その質問に併せてすかさず「今日、海外から来ている人っているの?」と場内に向けて逆質問。すると台湾から来たというお客さんが!世界的に愛される作品ということが改めて伝わる瞬間だった。ちなみに、安元さんはエジプトに行って「アブシンベル神殿に行きたい!」そうで、遺跡巡りがしたいと力強く発言していた。
 続く質問は「実際にピクト星人が侵略してきたら、どんなおもてなしをしますか?」という質問。浪川さんは「ドッヂボールですね。スポーツって心を一つにするものだし」。安元さんは「僕はマジックを持って、顔を描いてあげます。梶原一騎先生みたいな劇画チックな絵で描きます(笑)」と答え、会場の笑いを誘っていた。
 そして、最後の質問は「イタリア、ドイツにキャッチコピーをつけるとしたら?また、フランスならどんなキャッチコピーがいいと思いますか?」。質問を読み上げながら安元さんは、「フランスのキャッチコピーは『金髪』です!」と有無を言わせない様子の安元さんに会場は爆笑。爆笑する観客に向け「だって、他のキャッチコピーは時間的に言えないし…まだお昼だからね(笑)」と何故かみんなが納得する説明をする安元さん。浪川さんからも「小野坂さんは、フランスそのままですからね」とのコメントが。そして、本題の質問回答は、浪川さんからはドイツのキャッチコピーは「ムキムキドイツ」、安元さんが考えるイタリアのキャッチコピーは「残念仕上げ」にそれぞれ決定した。


●イタリアとドイツのことわざでもまたあの人が…!?

 続くコーナーは「世界のことわざクイズ イタリア編&ドイツ編」。このコーナーは、クイズに正解すると最後に用意しているプレゼントコーナーのプレゼント当選者数が2名から最大6名まで増えていくことになっているため、気合いを入れ直す浪川さんと安元さん。ことわざは日本のことわざにも近いニュアンスのものもあり、次々と正解していくお2人!日本のことわざ「灯台下暗し」と同じ意味を持つというイタリアのことわざ「目に○○○」では、「○は食材です」というヒントが出た途端、「目にパスタ?」と浪川さん。イタリアらしい解答に会場からは笑いが。「○はピザの具材によく使われます」という最終ヒントに「チーズしか思いつかないんだけど…」と浪川さんが言うと、安元さんは「サラミじゃない?」。その言葉を聞いて、浪川さんはそうだ!と言わんばかりに「目にサラミ!」と正解を導き出す。「こうやって目にサラミを置くと前が見えないから、『灯台下暗し』になるじゃん!」とスクリーンに映し出されているイタリアのイラストに手を乗せながら楽しそうに説明する浪川さん。
 続くドイツのことわざ「△△△の後の○○○、これはお勧めだ。○○○の後の△△△、これはやめておけ。」では、安元さんが「ドイツだからどっちかはビールだと思うんだよねー」という呟きの中、最終ヒントを貰うことに。最終ヒントは「○3文字はフランス産が有名です」と出ると、これはもうあれしかない!という様子で浪川さんが「マサヤ(小野坂さんの名前)でしょ?」と解答。会場はまたもや小野坂さんネタで大爆笑に。正解は△はビール、○はワインとのこと。クイズはヒントをうまく生かして、見事に全問正解だった。


●懐かしのハッピ姿を久々に披露!

 クイズコーナーが終わると、続いてはインフォーメーションコーナー。『銀幕ヘタリア』の舞台挨拶でお披露目したキャラ絵が背面に描かれたハッピをスタッフが持ってくるとステージ上で生着替え。お祭り気分の中、『親分CD』の告知や『銀幕ヘタリア』のDVDリリースが決定したという情報が伝えられた。更に岐阜や愛媛での劇場公開も発表され、「大分懐かしいなって思い返しちゃうけど、まだ劇場でロングラン上映してくれているって凄いですよね」と嬉しそうな安元さん。ちなみに、DVD「劇場版『銀幕ヘタリア Axis Powers Paint it, White(白くぬれ!)』」は2011年1月26日発売予定とのこと。詳細はアニメ公式サイトでチェックしてみてほしい。

 浪川さんと安元さんのサイン入りコースターのプレゼント抽選会が行われると、楽しかったトークショーも終盤に。最後に2人から観客へメッセージが送られた。浪川さんは「スタッフ一丸となって作っています。これからも盛り上げるべく頑張っていきたいと思います。皆さんのお力を感じて、感謝して頑張っておりますので、これからも宜しくお願いします」。安元さんは「相変わらずみんなで一生懸命、"いたずら"をやっています。これからもテンションは変わらず、こっそりと『ヘタリア』をやっていきますので、皆さんもこっそり楽しんで下さい。でも友達には紹介して下さい(笑)。皆さんが楽しんで下さったら本当に幸せな作品だなと思います。これからも幸せの波が続くように僕らも頑張りますので、応援して下さい」とコメント。そして、30分という短いながらも濃く楽しい内容のトークショーは終了した。

●イベント終了後、浪川さん&安元さんにインタビュー!

――イベントを終えての感想をお願いします。

安元さん:人前で雑談をした感じですね。ふわっとした感じだったので「これで大丈夫だったのかな?」という一抹の不安が残っています(笑)。

浪川さん:あっという間でした。でも、イベントに参加するためにDVDとかCDとか買って来て頂いてありがたいですね。本当に感謝しています。男性の方も来て頂きましたし。ありがとうございます。

――お客さんと近い距離でのイベントでしたが、お客さんの反応や表情というのは?

安元さん:みんな、苦笑いしてました(笑)。僕らの残念加減に苦笑してましたよ。

浪川さん:僕たちが喋る度に失笑してましたよ(笑)…って違う違う。皆さん、本当に楽しそうでしたね。

安元さん:まぁ、僕らも楽しかったですし。

浪川さん:『ヘタリア』って、大宮ソニックみたいな所でやる大きなイベント以外でも、TAFのステージのようなお客さんと距離の近いイベントを意外とやっているんですよ。でもイタリアとドイツが一緒にやるというのは舞台挨拶以来だったので…。舞台挨拶は時間も短いですし、本当にご挨拶というだけだったので、今回みたいに素の所で喋れるというのは本当に久しぶりだし、滅多にないことだったので楽しかったです。まぁこんな感じでいつも収録していたりしますから(笑)。裏も表もない感じで出来るのがこの作品のいい所でもあるので、そういうのを感じて頂ければ嬉しいです。でも、真剣に作っています!

安元さん:いたずらは真剣にやらないとつまらないですもんね。

――『ヘタリア』はもう約3年ほど続いてきていますが、振り返ってみて、ご自身の中での変化や影響、周りの方の反応などは何かありましたか?

安元さん:いい意味で変化がないという状態だと思います。『ヘタリア』をやったからどうだったというのはないですし、自分の中で影響されるということがあってはいけないと思うので、前向きな意味で、特に変化はないですね。でもちょっとあるとしたら、ドイツ役で僕を知ってくれたという方も多くいるので、それは影響があったのかもしれません。ただ、ドイツ役で知ったという方たちは、僕のことを「ドイツ!」って呼びます。でも、僕は「安元」なので返事をしないようにしています(笑)。「安元さん!」って呼ばれたら「な~に?」って振り向きますけど(笑)。

浪川さん:(笑)。『ヘタリア』はキャラソンやドラマCD、グッズなど作品から派生したものが多いじゃないですか。だから、アニメ好きじゃない方でも『ヘタリア』を知っていると言う方が凄く増えたと思うんです。長く続けるということで認知度が上がって、アニメをあまり見ない人でも作品名は知っているとか。本当に嬉しいですし、これからもずっと続けて、地味に浸透していくといいなと。局地的なお祭り騒ぎでいいのかなと思うので、そんな中でみんなで楽しみたいです。

――これまで収録してきた中で、面白エピソードというものはありますか?

安元さん:日常茶飯事ですよ。収録の度に毎回ちょこちょこあるし、ずっと笑ってるからな…一番は、浪川さんがいつも収録にいないことじゃないですか?

浪川さん:うん。それについては、僕は何も答えられない(笑)。というか、大宮のイベントでも小野坂さんに「浪川君はいつも収録にいない」って言われちゃうし。しかもあのイベントが思い出作りだって言われたし(苦笑)。

安元さん:「マサヤ、怖ぇ!」って思いましたよ(笑)。

浪川さん:あの後、手紙でいっぱいもらいました。「思い出は作れましたか?」って(笑)。

安元さん:(笑)。小西さんも収録が別になることが多くて、一緒の収録現場にはあまりいないんですけど、この間、久々にいるなと思ったら彼の台詞は「ハハハハ!」だけでした。もっと喋ってる時に来てくれって、みんなで言ってました(笑)。

浪川さん:ちなみに、最近は僕も収録にいますよ!やっぱりみんなでやっているのが楽しいです。収録現場も勢いのある感じで、楽しいです。画面のまんまですよ。ベテランも若手も入り混じった現場なので、バランスも凄くいいですし。

――作品の集大成として劇場版が制作されましたが、今後の展開として希望するものはありますか?

安元さん:いやぁ、やりつくしましたね(笑)。だからこそ、平常の配信シリーズを頑張ろうと思います。

浪川さん:基本になるのはそこなので、1本1本、しっかり続けていくことが希望です。あれもやろう、これもやろうって沢山やりすぎると、どこかで手が足りなくなったり、時間がなくなってしまったりするので、レギュラーでやっているものを丁寧に作っていくということをこれからも続けていかなければならないことだと思います。

安元さん:今のシリーズを大事に大事に作り続けていくと、またどこかでタイミングがあると思うんですよ。そのタイミングが来たら、また“お祭り”をやったらいいと思うので。お祭りありきで作品があるわけではなくて、作品ありきで色々なものが出来ているという、とてもいい形で『ヘタリア』は成り立っているので、いい意味で現状維持でありたいと思います。あれこれやって、みんながくたびれちゃうよりは、まず出来ることからやっていって、余力で「じゃあ、これもやってみようか!」って、違うことをやればいいんですよ。
それに、中の人の力なんて『ヘタリア』という作品には関係ありません。『ヘタリア』は作品、キャラクターの力が大きいんです。キャラクターが一番なんですよ。

浪川さん:そうです。『ヘタリア』ファンの方ってそれをよく分かっていて下さって、キャラクターを本当に大好きでいてくれるので、僕たちはそれを守りたいです。

安元さん:僕、忘れられないことがあって。大宮のイベントで、声優の名前が呼ばれて登場した時よりも、アイスランドのキャラ絵がスクリーンに出た時の歓声が、一番でかかったんですよ。でも、僕はそれが嬉しくて。作品とキャラクターをみんなが本当に愛してくれてるんだなって…。だから今まで通り、作品とキャラクターを愛してもらって、勿論、僕たちもキャラクター達を愛していますから、みんなで同じ方向を向いて盛り上げていけたらいいんじゃないかなと思います。それを大事にしたいと思います。

――ちなみに、劇場版をやってみての感想や今、振り返ってみての劇場版の思い出はありますか?

浪川さん:初めてだったのでどうなるのかなと思っていたんですけど、キャラクターが崩れていなかったことがよかったと思います。

安元さん:劇場版だから、という意識はなかったですね。だって、劇場版だからと構えてやったら駄目になっちゃいますよ。いつも通りやらないと『ヘタリア』の価値が変わってしまうので、いつも通りのテンションで、いつも通りの雰囲気でやりました。それを長時間、維持することはとても大変なことでしたけど、やりきったと思います。正直、「劇場版だね!やったね!」という気持ちはありましたけど、やる上で変わったことはありませんでした。

浪川さん:新しい一面も見れたのが劇場版だと思います。今後、アニメでどう膨らましていくのかは分からないですけど、これから派生するものがあったとしても、シリーズのキャラクターは崩さないでやっていきたいです。でも、長編ってやっぱり難しいと思います。『ヘタリア』にはないジャンルですし、元々は4コマですからね。もし機会があるのならば、劇場版第2弾も見てみたいなとは思いますけど。勿論、その時も全力でやれればいいなと思います。

――ありがとうございます。では最後に『ヘタリア』ファンの方へメッセージをお願いします。

安元さん:今まで通りでいいです(笑)。僕らも今まで通り『ヘタリア』を楽しみます。でも願わくば、皆さんの周りで、もし『ヘタリア』を知らない人がいたら、こっそり教えてあげて下さい。密やかに『ヘタリア』の輪を広げて下さい。お願いします。

浪川さん:飽きられないように頑張っていきますし、皆さんも、しつこいくらいキャラクターや作品を支えて頂ければ僕たちもやる気になりますし、皆さんと一緒に作っていければいいなと思います。安元君の言う通り、今まで通りでいいと思います。皆さんに育ててもらった作品なので、これからも一緒に育てていければいいなと思うので、宜しくお願いします。

<取材・文:奥村寿代>

>>アニメイトガールズフェスティバル2010
>>アニメ『ヘタリア』公式サイト
>>アニメ『ヘタリア World Series』配信ページ:アニメイトTV

おすすめタグ
あわせて読みたい

銀幕ヘタリア Axis Powers Paint it, White(白くぬれ!)の関連画像集

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング