みんなを笑顔をするためにアニメ業界有志が立ち上がる！東北地方太平洋沖地震アニメチャリティー「Smile Heart」レポート！チャリティーオークションやステージで大盛況！

　2011年４月10日、東京・池袋のサンシャインシティ　ワールドインポートマートにて、東北地方太平洋沖地震アニメチャリティー「Smile Heart」が開催された。
　１ヶ月前の３月11日、東北地方に発生した大きな地震により、各地に甚大な被害がもたらされたことは、皆さんもご存知の通り。そこで今回は、被災地の一日も早い復興を願い、アニメ業界の有志によるチャリティーとなったのだ。

●みんなのためにできること！

　会場では、数々のグッズが協力企業＆クリエイター＆アーティスト達から届き、入札方式のオークションを開催。落札した店頭用の大きな立て看板を手に、仲間と喜ぶ参加者の姿もみられ、会場は大いに賑わっていた。
　そして募金コーナーでは、福井裕佳梨さん、てらそままさきさん、氷上恭子さん、中村千絵さん、興津和幸さん、サエキトモさん、河野裕さん、納谷六朗さん、松岡由貴さん等々、約50人の若手、中堅、ベテラン声優達が、募金を呼びかけていた。時には、若手がモノマネトークを織り交ぜるなどして、場内を湧かす場面もみられた。
　また会場の一角には、『アニメ店長』でお馴染みの島本和彦さん、『ぼのぼの』の原作者・いがらしみきおさん、『忍者ハットリくん』ハットリカンゾウ役の堀絢子さん、『天元突破グレンラガン』のアニメスタッフ、その他多くのクリエイターや声優達から、東北への応援メッセージが展示されていた。
　そしてチャリティグッズの販売も行われ、フィギュアやアニメグッズ、原作者のサイン入りコミックなどが勢揃い。昼過ぎには大半のものが売り切れるほどの盛況ぶりだ。

●日本を笑顔にするステージ！

　そのグッズ販売の中でも、今回のチャリティーの為に制作されたCD「薄桜鬼 応援録　絆」が大人気。購入者には、風間千影役として出演する津田健次郎さんから、「説明会」と称したトークステージにも参加できた。津田さんによれば、CDでは三木眞一郎さん（土方歳三役）、森久保祥太郎さん（沖田総司役）等、全９名が急遽レコーディングに参加し、脚本もゲームやアニメ版に参加したライターが携わり、全て無償で取り組んでいるという。収録時間も当初は30分の予定だったが、なんと60分収録の大ボリューム！CDは今後１年、特設サイトでも販売し続け、売り上げは日本赤十字社を通じて全て寄付するとのことだ。

　他にもステージイベントが行われ、井上和彦さん率いる「声援団」によるチャリティーステージ「声援団ステージ～笑顔を届けたい～」も行われた。「声援団」は井上さんが発起人となり、今回の復興支援のために立ち上がった声優有志の集まりだ。舞台には、井上さん、勝杏里さん、神奈延年さんの３人がアコースティックギターを片手に登場し、かないみかさん、高橋直純さん、ショッカーＯ野さん、小西克幸さん、伊藤健太郎さんと共に「君に送る応援歌」を大熱唱。他にも高橋さんがソロで「幸せの種」を歌い会場を盛り上げる。そして斎賀みつきさんも急遽加わり、全員で創作朗読ドラマ「いないいないBAR」を全員で演じてくれた。しかも配役は、この場で決めて台本も初見という役者達もドキドキもので観客も大ウケ。更に井上さん達は、「誰がために」「アンパンマンマーチ」「ひょっこりひょうたん島」「上を向いて歩こう」と、みんなで歌えて元気になれる曲を、会場のみんなと一緒に歌ってくれた。メンバーの中には実家や親戚が東北に……という人もいるというが、「みんなに笑顔を」という想いを込めて、彼らは会場を盛り上げてくれた。
　そして、津田健次郎さんと甲斐田ゆきさんによるトークステージも開催され、こちらはのんびりと２人が日常の話題をトーク。甲斐田さんがハマり、津田さんはこの日つぶやき始めたというツイッター話題で盛り上がった。なんてことない日常のお話に、聞いてるみんなも思わず笑顔がこぼれていた、というのが印象的だ。

　こうして、今回のチャリティーイベントは大盛況の内に終了。なお、今回の催しで集まった義援金11,323,645円は、全て日本赤十字社を通じて、東北地方太平洋沖地震の被災者の方へ送られるとのことだ。

＜取材・文：小俣猛＞

>>東北地方太平洋沖地震アニメチャリティー「Smile Heart」（アニメイト）
>>「薄桜鬼 応援録　絆」特設サイト
>>井上和彦オフィシャルブログ「風まかせ」by Ameba
>>SEIENDAN さんのチャンネル（YouTube）
>>津田健次郎 (Twitter)
>>甲斐田ゆき (Twitter)