声優
『森久保祥太郎LIVE2011~心・裸・晩・唱~』スペシャルレポ

『森久保祥太郎LIVE2011~心・裸・晩・唱~』――デビュー10周年!エネルギッシュでアグレッシブなパフォームに酔った一夜をスペシャルレポだ!

 声優として第一線で活躍するだけでなく、アーティストとしても高い実力を誇り、多くの音楽ファンを魅了している森久保祥太郎。

 そんな彼のワンマンライブ『森久保祥太郎LIVE2011~心・裸・晩・唱~』が、6月2日、恵比寿リキッドルームにて開催された。

 ライブがスタートし、ギターを従えた森久保がステージに登場すると、オーディエンスからは「キャー!」と黄色い大歓声が。

 1曲目は突き抜けるような疾走感が心地良い「Key」で、のっけからファンの興奮を最大限に煽る。

 会場の多くはほとんど女性ファンだったにも関わらず、手を高く振りかざし、時には頭を振りながら大きく盛り上がっていた。

 間髪いれずヘヴィなリズムが腰に来る「Ride Free」、分厚いサウンドにヘヴィなグルーヴが体を疼かせる「DoPaMiNe」をプレイすると、オーディエンスのテンションもMAX状態に。

 それに応えるように、森久保もステージ上を飛び跳ねながら、エネルギッシュなヴォーカルを響かせていく。

 ここでMCがスタート。東日本大震災に対する自らの気持ちを明かし、「色んな乗り越えなきゃいけないこともあると思うけど、今日をきっかけに元気になったら、その気持ちが巡って今エネルギーが必要な人たちに届くと思うんだ。どうだい?!」と会場に呼びかけると、ファンからは再び大歓声が沸き起こっていた。

 MCが終了し、4曲目にはミステリアスなラウド・ナンバー「臆病者」を熱唱。最初はその神秘的な世界観に浸っていたオーディエンスも、サビに近づくにつれて腕を振りかざし、アグレッシヴな森久保のヴォーカルに酔いしれていた。

 続いて5曲目「Catharsis-Dinner」のイントロがスタートすると、ファンは大きくジャンプ、ジャンプ!間には手拍子も交じり、会場のボルテージはさらに上がっていく。

 時にラウドに、時にグラマラスに歌い上げる森久保のヴォーカルは、会場をドラマティックに包み込んでいた。

 6曲目「 Power」、7曲目「Moon Light」では畳み掛けるようなヴォーカルを会場に浴びせ、溢れんばかりのエネルギーを凝縮したステージングを披露。

 ある者は笑顔で、ある者は手を振りかざして、そこにあるポジティヴなヴァイヴを堪能していた。


●ライブは熱狂の中盤戦へ

 そしてライブはここから中盤戦へ。

 森久保が「大切な人や場所を思い出しながら聴いてほしい」と語り、今までの激しさを優しくクールダウンしてくれた「Home sweet home」、2010年12月にリリースした最新シングル「Stand down」、そのカップリング曲である「Cloudy sky」など、ライブは目まぐるしいスピードで駆け抜ける。

 森久保は全身が思わず痺れるエモーショナルなヴォーカルを聴かせたかと思えば、吐き出すような激しいシャウト、そしてラップまで、巧みなヴォーカルワークで会場を煽っていく。

 途中、「10年前からやってみたかった」と話すバズーカ砲を撃つパフォーマンスも交えながら、オーディエンスと共にエキサイティングなステージを作り上げていった。



●『おれパラ』への出演決定!

 そしてここで、「今後の予定はまだ決まっていないことが多いけど、『おれパラ』には出るから!」とファンへの嬉しい報告が!

 「あ、そう来たか!と思える、37歳の生き様を見せていくよ(笑)」と会場の期待を膨らませてくれたところで、ライブは後半戦へ突入。

 「みんなどんどん飛べ!そういう曲も用意してるから!」と会場を煽ると、「My Destination」のタイトルコールが。森久保自身は「しっとりした曲」と表現していたが、そこに内包されたヘヴィネスは、ファンの熱気をどんどん上昇させていく。

 続いてこの日のライブをそのまま体現したかのようなスラッシー・チューン「Crazy Night」やオーディエンスとのコール&レスポンスが炸裂した「dizzy candy」をパフォーマンス。

 ラストパートに向けて、会場はさらにアツくなっていった。「残業は用意してますよ!」と余韻を残す言葉と共に最後の曲「MIRROR」のイントロが始まると、ステージは再び爆発。

 森久保はあらゆる感情をまくし立てる煽情的なヴォーカルを響かせ、ファンと共にすべてのエネルギーを放出させていた。

 オーディエンスの「もっともっと楽しみたい」という気持ちがヒリヒリと伝わってくるほどの熱狂的な空気に包まれながらも、ライブはここで終了。

 会場は“残業”を期待しながら、ステージから去る森久保の姿を見守っていた。


●待望のアンコールへ……

 フロアからアンコールが鳴り止まぬなか、黒いつなぎに着替えた森久保が約束どおりステージに登場。

 ひずむギターで幕を開ける「Build Up!!!」でオーディエンスのテンションを一気に最高潮に持ち上げると、会場からは再び大歓声が。

 2曲目には自身の様々なきっかけになった曲であるという「The Answer」をパフォーマンス。このシングルのリリースからほぼ10年経つが、「自分も歌ったことがないほどの「The Answer」が出た気がする」と語るほど、激しさとダイナミズムに溢れたステージングを見せ付けていた。

 そして最後は、これからもこの楽しい時間が続いていくことを予想させるような「never ends...」をオーディエンスと共に大熱唱。

 ライブは終了間際にも関わらず、フロアは笑顔に包まれ、全員が心からその瞬間を楽しんでいた。

 そして曲が終了すると、おびただしいほどの拍手と、会場がはち切れんばかりの歓声に包まれながら、ライブは幕を閉じた。

 多彩な音楽的アプローチで、アニメファンだけでなく、数多の音楽ファンを魅了してきた森久保祥太郎。

 2011年で歌手としてデビュー10周年を迎えた彼が、次のディケイドには何をしてくれるのか――その期待が胸の中で大きく膨らんでいくような、希望に満ち溢れたライブとなった。

 まだライブを見たことがない人は次の機会はぜひ足を運んで、その目と耳、そして体全体で、圧巻のステージングを体感して欲しい。

<取材・文:杉山玲菜>

>>森久保祥太郎公式サイト
>>ランティス公式サイト


    

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