TVアニメ『蒼の彼方のフォーリズム』アニソンシーンの歌姫、川田まみ×Ray初対談! 二人の出会いは意外な場所!?
北海道出身の歌姫二人、川田まみさんとRayさんがオープニング、エンディングを飾るTVアニメ『蒼の彼方のフォーリズム』が2016年1月より絶賛放映中! 川田まみさんは爽やかなオープニング『Contrail〜軌跡〜』、Rayさんはエモーショナルなエンディング『a-gain』を歌唱しています。
今回アニメイトTVではそんなお二人の対談の敢行。出身地やレーベルなど何かと共通点の多いが、意外にも対談は初。知られざるエピソードも飛び出すなど終始大盛り上がりで、先輩後輩という垣根を越えた絆の深さが伝わってきます。
インタビュー前半では、そんなお二人の関係性ついてお伺いしました。
■「本当に憧れのお姉さま」(Ray)
「くりっくりな目で見られると、照れちゃうんです」(まみ)
――(インタビュー当時)2015年が終わってしまいますね。
川田まみさん&Rayさん(以下まみ、Ray):ホントですね~
まみ:1年が恐ろしい早さですぎていきました(笑)。
――お二人の2015年はいかがでしたか?
まみ:わたしはすごく充実した1年で。2005年にメジャーデビューさせてもらったんですけど2015年の2月に10周年を迎えて、アニバーサリーイヤーとしてオリジナルアルバム『PARABLEPSIA』を9月に出して、いつもより少しだけ多めにツアーを回らせてもらったりして。“充実してなかった”と言ったら罰が当たるんじゃないかっていうくらい、充実してました。
――以前のインタビューでも語られていた通り、その充実感がアルバム『PARABLEPSIA』に出てますよね。
まみ:はい。もちろん、いろいろな人に届けたいという想いは目標としてあるんですが……10年やってきた私にしか出せないようオリジナルに寄り添って作らさせてもらったんです。それをきちんと実現できて、みなさんに発信できたということがなによりも恵みになって。いろいろな人たちに対する感謝の1年になりました。
――Rayさんはいかがでしょうか。
Ray:怒涛の1年でした。いろいろと新しいことに挑戦したり、苦労もたくさんしたんですけど、Rayとしてのアーティスト活動のなかで、初めて座席付きのワンマンライブ(RAYVE 2015 ~my fairytale~/2015年11月1日:日本橋三井ホール)をやらせてもらったり、アニサマ(Animelo Summer Live)にも出演させてもらったり、幸せなことがたくさんありました。
――ところで今日は初の対談になるということですが、共通点の多いお二人ですよね。
Ray:そうですね。まずは北海道出身ということと……。
まみ:作品で関わることも多いし。Rayちゃんが歌って、わたしが歌詞を書くっていう。そういう意味でも接点は多いですし、会う機会も少なくはないのかもしれないですね。わたしはずっと北海道に住んでいることもあるので、そもそも会うひとが少ないんです。大きなイベントごとがあったときに“久しぶりです~!元気でいましたよ~”みたいな感じなんですが、会う回数が限られるなかで、Rayちゃんにはそのたびに会えている感じがします。
Ray: (照れながら)ありがとうございます。
まみ:あはははは!(と肩を叩く)
――初めて会ったのはいつだったんですか?
Ray:わたしがデビューする1年くらい前に、札幌にある共通の知り合いのお店の前で、偶然……と言えば偶然になるのかな? そこの店長さんが“今川田まみさんがお店に来てるけど、近くにいる?”って電話をくれて。
まみ:アパレルがメインのお店なんですけど、そこの店長さんが音楽好きで、地元のアーティストを応援してくれていて。I’veのメンバーもそこのお店のお洋服が好きでよく行ってるんです。で、Rayちゃんも知り合いで。
Ray:そうなんです。わたしがI’veさんの曲を聴いているなかで、まみさんの『JOINT』(2007年)を聴いて、“すごいカッコいい!”って言っていたんです。そうしたら“今度機会があったら声掛けるよ”って。その話をしてから、すぐの出来事だったんですよ。しかも偶然近くにいて、“行きます!”と。
まみ:で、お店の前にきてくれて。そのときRayちゃんは、ふわふわな恰好をしてて、色白で、小さ……。
Ray:小さくない!(笑)
まみ:……(笑)。今とあんまり印象は変わらないんです。で、お話を少しして。
Ray:そこから次にお会いするまで、少し期間があったんです。次に会ったときはデビューしてからで。
まみ:Rayちゃんがデビューするって事務所で聞いたときに“え、あの子!? わたし、会ってますけど!?”って。しかもレーベルも一緒で、おおお!って。
――Rayさん、まみさんの第一印象は憶えていますか?
Ray:優しいお姉さまです。ジャケットやPVよりもずっとやわらかい雰囲気で。
まみ: (小声で)もっと言って、もっと言って。
Ray:何度でも言います~!(笑) 赤が似合うカッコいいイメージが強かったので、ちょっと近寄りがたいかな?って思ってたんですけど、実際にお会いすると、“よろしくね~!”ってやわらかいオーラで包んでくれて。今もそれは変わらないんですよ。今日も“Rayちゃん~!”って温かく迎え入れてくれて。本当に憧れのお姉さまなんです。
まみ:……言ってってお願いしたのに、すごい照れちゃった(笑)。Rayちゃんってお人形さんみたいで、本当に可愛くてどうしていいか分からないんですよ。このくりっくりな目で見られると、照れちゃうんです。
――(笑)。たとえばプライベートでお仕事のお話もされたりするんですか?
まみ:あんまり……しないよね(笑)。
Ray:はい(笑)。たとえば歌詞をいただいたときは“この言葉にどういう想いを込めたのか”ってことをお伺いするときはありますけど……。大体世間話で。
まみ:音楽の深い話はすることはあんまりないよね。どちらかと言えば、“元気だった~?”みたいな。
――先輩後輩という関係性なんでしょうけど、今のお二人の様子を見ていると仲の良い姉妹のような印象があります。
Ray:お姉さま~!
まみ:……
――まみさんが本気で照れているところを初めて見ました(笑)。
まみ:いや、もうホントに。会うたびに目を外さずに“まみさま~!”って……その目に吸い込まれるんです。自分がおかしくなる前に視線を外すというか(笑)。ホントにカワイコちゃんです。
Ray:……今度は私が照れてきました(笑)
■「お話をいただけたことに関しては、感謝の気持ちしかない」(まみ)
「スポーツをベースにした作品は初めてだった」(Ray)
――では、『蒼の彼方のフォーリズム』のお話をいただいたとき、お二人で何かお話をされたりしたんでしょうか。
まみ:いや、そこはあんまり。オープニング、エンディングという関係性はこれまでもありましたが、ひとつの作品について話をさせてもらう機会ってあんまりない……というか、初めてなんです。だから今日は私たちの思いをやっと伝えられる日になるんじゃないかなって。
それに、(Rayちゃんに対して)何かを言うことってあまりないんです。カワイイとか妹みたい、みたいな思いはあるんですけど、Rayというアーティストがひとつの作品に立ち向かっているわけで。ライバルっていう言い方をしたらおかしいかもしれないですけど、同士みたいなノリがあるので、RayちゃんはRayちゃんの世界観を作っていければいいのかなって。もし何か聞かれたらアドバイスしますけど、どちらかと言えば、そういう立ち位置でいたいなって思いがあります。
Ray:ありがとうございます。
――まみさんは原作となるゲーム版『蒼の彼方のフォーリズム』にも楽曲を提供されていますが、TVアニメ版のオープニングが決まったときの心境というのは?
まみ:もう非常に嬉しくて。ただただありがたいし、さらに期待に応えられるように、どうやってやればいいのかなっていうのが最初の想いですね。ゲームを作ってるspriteさんのスタッフさんには長くお世話になってるんですね。だからアニメにも携われるということで、恩返しできればいいなぁという想いです。制作の上ではI'veの中沢(伴行)さんと話し合っているんですが……今日はマネージャーとして、いま隣にいるんですが(笑)。
――えっ! あの中沢さんですか!?
中沢:そうです(笑)。本チャンのマネージャーさんが今日これなくて、僕が代理で……。
まみ:本チャン(笑)。PCゲームのオープニング『Wings of Courage - 空を超えて -』が、『蒼の彼方のフォーリズム』の楽曲として、すごく完成度が高い作品だったんです。そういった意味で、同じテーマで歌詞を書くことについての苦悩がありました(歌詞は本人が担当/作曲は中沢氏が制作)。ただお話をいただけたことに関しては、感謝の気持ちしかないですね。
――そのあたりも後ほど詳しくお伺いさせてください。Rayさんはどうでしたか?
Ray:これまでは青春のラブストーリーや、ファンタジーの作品にかかわらせてもらうことが多かったんですけど、スポーツをベースにした作品は初めてだったので、そこに期待感もありましたし、なによりも原作の楽曲をI’veのみなさんが担当されているということで。私はデビューのころからI’veさんにお世話になっているし、しかも今回は久しぶりにI’veの高瀬(一矢)さんとレコーディングをさせていただくということがすごく楽しみで、嬉しくて。楽曲や作品に対する期待感も、グッと膨らみました。
――レコーディングも作曲/編曲の高瀬さんが行ったんですね。
Ray:そうなんです。高瀬さんに東京に来て頂いて、一緒にレコーディングをさせていただきました。高瀬さんがブースにいると、北海道のスタジオでレコーディングしているときのアットホームな雰囲気に一瞬で変わるんです」
まみ:世界を作ってくれるよね。
Ray:そうなんです! スタジオの雰囲気がガラっと変わるんです。あれはマジックだと思います。最初はドキドキしていたんですけど、なんかホッコリしてしまって。すごくリラックスした状態でレコーディングさせていただきました。
まみ:あれはI’ve独特の雰囲気というか。私は逆にレコーディングって緊張しないんです。I’veの箱入り娘なので(笑)、I’veのスタジオ以外でレコーディングしたのは1、2回しかなくて。東京の場合は、スタジオの時間が決められているのでそこでしっかり録音して、それをスタッフさんが見守ってて、って雰囲気だと思うんですが、I’veの場合は会社のなかにブースがあるので、時間は関係ないんです(笑)。おなかすいたら、何か買いにいったりして。その延長でレコーディングしているので、いい作品を作るっていう意味の気合いは入りますけど、緊張とは違って。I’veのスタジオでやってたという意味では、Rayちゃんは……
Ray:ずっとI’veのスタジオにお世話になっていたので、初めて東京のスタジオに入ったときにはド緊張で。今回は高瀬さんならではの雰囲気で、安心して歌うことができました。
《後編に続く》
[インタビュー&文・逆井マリ]
◆楽曲情報
[OPテーマ]
■川田まみ「Contrail~軌跡~」
発売日:2016年1月27日(水)
価格:
・初回限定盤(CD+DVD) 1,800円+税
・通常盤(CD) 1,200円+税
発売元・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
[初回限定盤特典(DVD)]
・「Contrail~軌跡~」PV、「Contrail~軌跡~」PV Maikng、SPOT
[収録内容]
01. Contrail~軌跡~
作詞:川田まみ 作曲:中沢伴行
編曲:中沢伴行、尾崎武士 ストリングスアレンジ:emyu:
02. Halfway
作詞・作曲:川田まみ 編曲:中沢伴行、尾崎武士
03. Contrail~軌跡~ <instrumental>
04. Halfway <instrumental>
[EDテーマ]
■Ray「a-gain」
発売日:2016年2月17日(水)
価格:
・初回限定盤(CD+特典DVD) 1,800円+税
・通常盤(CDonly) 1,200円+税
発売元・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
[初回限定盤特典(DVD)]
・「a-gain」MV、「a-gain」MV Maikng、SPOT
[収録内容]
01. a-gain
作詞:KOTOKO 作曲・編曲:高瀬一矢
02. 君といた空
作詞:川田まみ 作曲・編曲:中沢伴行
03. a-gain<instrumental>
04. 君といた空<instrumental>
◆作品情報
■TVアニメ『蒼の彼方のフォーリズム』
【ON AIR】
テレビ東京:毎週月曜日 深夜2時05分~
テレビ大阪:毎週水曜日 深夜3時05分~
テレビ愛知:毎週水曜日 深夜2時35分~
AT-X:毎週木曜日 夜11時30分~
[リピート放送]
毎週土曜日 午後3時30分~
毎週日曜日 夜9時30分~
毎週水曜日 朝7時30分~
※放送日時は変更になる可能性がございます。
[インターネット配信情報]
dアニメストア:毎週金曜日 午後12時00分~
ニコニコ生放送:毎週月曜日 夜10時30分~
ニコニコ動画:毎週月曜日 夜11時00分~
PlayStation(R)Store:毎週水曜日 午後12時00分~
楽天ショウタイム:毎週金曜日 午後12時00分~
【STAFF】
監督:追崎史敏
キャラクターデザイン:中野圭哉
シリーズ構成:吉田玲子
制作:GONZO
原作:sprite
【CAST】
倉科明日香:福圓美里
鳶沢みさき:浅倉杏美
有坂真白:山本希望
市ノ瀬莉佳:米澤円
…他
【STORY】
反重力を発生させるシューズ、通称"グラシュ"の発明により、人が簡単に空を飛ぶことが出来るようになった世界。
久奈浜学院に転校してきた倉科明日香は、同級生の鳶沢みさき、日向晶也達との出会いを通じて、グラシュを使った新興スカイスポーツ『フライングサーカス』(通称“FC”)を知り、その魅力に惹かれていく。
学院のFC部に入部した明日香は、仲間達と共に、時にはぶつかり、励まし合い、それぞれの目標に向かいながら、強力なライバル達に立ち向かっていく――。
――目指すは、夏の大会。
>>川田まみ OFFICIAL WEB SITE
>>Ray OFFICIAL WEB SITE
>>TVアニメ『蒼の彼方のフォーリズム』公式サイト
>>TVアニメ『蒼の彼方のフォーリズム』公式Twitter(@aokana_TVanime)